フランケンシュタイン 対決



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初公開日(参考)2011年09月
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長編小説

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フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)

2011年09月22日 フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)

ヴィクターの研究所の所在地を知ったデュカリオンは、彼の野望を阻む手がかりを探すため、その中に潜入した。一方ヴィクターは、謎めいた電話を受ける。電話をした人物は、廃棄物処理場で復活したと語り、彼の墓を処理場に用意したという。やがてヴィクターは研究所の危機を察知し、何者かの陰謀を疑いつつ避難する。だがその行く手には、デュカリオンや刑事のカースンとマイクルたちが待ち受けていた。決戦の時、迫る。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

フランケンシュタイン 対決の総合評価:6.83/10点レビュー 6件。Cランク


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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

主人公強くなりすぎ!

当初3部作で構想されていたフランケンシュタインシリーズの第1部終了を告げるのが本書である。

元々クーンツはノンシリーズの作品をたくさん書いていたが21世紀の今頃になっていきなりオッド・トーマスとフランケンシュタインという2つのシリーズ物を書き出した。前者も後者もその第1作は近年の彼の作品の中でも出色の出来ともいうべき素晴らしいもので、シリーズの先行きを十分期待させるのだが、第1作に全てを投じてしまうのか、新巻が出るたびに大味になり、物語もオーソドックスな感じになってしまう。オッド・トーマスは今は中断されており、こちらのシリーズは続巻が出されているようだ。

これは多分にこのシリーズではフリークたちが人造人間、新人種という形でどんどん出てくるからで、こういった常軌を逸脱したキャラクターたちはクーンツの十八番である。このシリーズはまさにクーンツのクーンツによるフリークショーなのだ。

そして今回でも特別な能力を与えられているのが犬。本書ではレプリカントであるギトロー夫妻に殺される隣人のベネット夫妻が飼っているシェパード、デュークだ。デュークはかつて燃え盛る家の中から子供を救ったことで街でも有名な英雄犬として知られている。デュークは臭いでその人間が善玉か悪玉かを見分ける(臭い分ける?)ことが出来る。これはこの犬が特別だということを示しているのだろうが、それに加えて恐らく犬を飼っていたクーンツが一緒に生活をしていて感じたことも反映されているのだろう。しかしそれにしても最近のクーンツの犬への偏愛振りはさすがに食べ飽きた感がある。

最後に蛇足めいた補足を。デュカリオンが最後に行き着く場所はセント・バーソロミュー修道院。そう、クーンツ読者ならばこの名を聞いて思い出すだろう。その修道院にはかつてオッド・トーマスがいたのだ。これはクーンツのファンサービスなのだろうか。恐らくこの2つのシリーズが交わることはないだろうが、もしそうなったらクーンツがオッド・トーマスシリーズを止めているのも理由があってのことかもしれない。

まあ、続いて刊行されるシリーズを愉しみに待つことにしよう。


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No.5:
(5pt)

わくわく

三部作を楽しんで読めました。
SFのような不思議な主人公と最大の敵の、長い期間を経ての戦い。
読むのを止められなくなるほど、楽しかった。
フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412448
No.4:
(3pt)

この続きが本編では?

日本語訳が出ていないこの続きが本編では?
これはこれで嫌いではありませんが、3巻に渡る序章でしょうね、これは。
フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412448
No.3:
(2pt)

がっかり

「野望」がかなり面白かったので、
(ここのレビューの評価がイマイチなのは気になったものの)ワクワクしながら続編(支配・対決)を読み始めたのですが・・・。
結論。もうガッカリでした!
私が面白くないと感じた理由は以下の3つ。

1異常をきたした新人種たちのエピソードが、これでもかというくらい続くのだが、どれも薄っぺらな内容で、正直飽きる。
異常のきたし方も、あまりにアホみたいでウンザリ。

2登場人物たちの会話(とくに会話の端々にはさまれるジョーク)がくどい。
作者の「気が利いたセリフだろ?ここ笑うところだぜ。面白いだろ?」という気持ちが伝わってくるようで萎える。

3カーソン、マイクル、デュカリオンの影がメチャ薄。
特に刑事2人は、打倒ヘリオスというミッションに関して何するわけでもなく常に受け身の態勢。
いきなり降って湧いたような「救世主」チームの作戦に便乗しただけで、戦いは終了!・・・って(;'∀')。

本当に肩透かしをくらったようなラストでした。
ただまあ、小人のジョッコとエリカ5のエピソードは面白かったので☆2。
フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412448
No.2:
(3pt)

『野望』で感じた、デュカリオンの活躍並びにシリーズへの期待感は今は無く...

シリーズ第二巻『支配』で撒き散らかされた化け物達の小さ目の<カオス>は、そこそこの決着を
付けられており、その点は、さすが手練れの技なのだが、大き目の<謎>=救世主とは何なんだ、
とか、200年もかけて大工場まで完成したのに、なんで今頃”自我の崩壊”とか”反抗心”が芽生えるのか
とか、”全消失”目論む理由も”?”など等、どうしても取りあえず3部で決着を付けたかった様で、
第四作(lost souls)への”種まき”だけシュシュと終えて、ハイ、さようなら、と言った印象<大>の
弟三作。
一番、気に入らないのは、第一作であれ程期待させた「デユカリオン」が殆ど活躍らしい活躍を見せない事。
新人種との戦いも、一戦も無く、あっけなく相手の連続オウンゴール5点で終わった様なゲーム。
せっかく高速移動出来るマーベル・コミックの主人公の如く蘇ったのだから、一度は新人種をなぎ倒す場面を
読みたかったのだが...作者にそこまでのサーヴィス精神は無かった様で...
200年生きたフランケンシュタイ博士にしても、世界征服を目論んでいる割には、”6千ドルのスーツ、10万ドルの時計
、ベンツ”なんかが大好きなんだが、旧人類を抹殺したら、こういった物も手に入らなくなる、なんて考えが及ばなかったのか(笑) 
結局、『オッド・トーマス』シリーズの轍を踏んだとしか言いようが無い。つまり「尻すぼみ」。
これに1000円はきついな...
仕切りなおしの第四作も、評判は良くないようで...
フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412448
No.1:
(4pt)

テレビドラマ的な作品として評価

フランケンシュタイン三部作の最終刊です。
 シリーズは一応五巻まで続くようですが、古代から現在まで続く、フランケンシュタイン博士とその最初の人造人間との対決を描いた作品としてはこの三巻で一旦終了、次からは仕切り直しとなります。

 このシリーズ、そもそものスタートからテレビドラマ的な作り方をしているのですが、この第三巻はまさにそうで、人造人間の存在を知った刑事、街を密かに支配するフランケンシュタイン博士、その手下の人造人間達の崩壊、新しく生まれた生命体、壊れていく人造人間たちのエピソードなどが、めまぐるしく場面を変えて描かれながら最終的なカタストロフィへと向かっていきます。
 ゴシックホラー、もしくはモダンホラーを読みたいというむきには、この小説の視点の移り変わりの激しさはちょっときついものがあると思いますが、連続ドラマのノベライズのようなものとして読むとそのスピード感はむしろ別物として割り切ることで楽しむ方がいいと思います。
 錬金術師から遺伝子工学博士へと転身して人造人間を大量生産して世界の崩壊と旧人類の駆逐を望むマッドサイエントとして描かれるフランケンシュタイン。(世間的にはこちらのほうがフランケンシュタインという名前で認知されている)人造人間一号の苦悩と特殊能力。スピード狂の女性刑事とその相棒の冗談ばかり言っている刑事のかけあい漫才のようなノリ。人間そっくりのレプリカントとして本物と入れ替わって生活している人造人間たちのグロテスクなユーモア。新たに生まれた不思議な生命体と、人造人間の擬似的な親子関係のほほえましさ。 

 そういうのをモザイクを眺めるように、それこそ神の視点で楽しむのがこの本の一番の楽しみ方ではないでしょうか。いっそ軽快なノリでテレビドラマ化したのを流して欲しいです。
 四巻以降については最後にどんでん返しがありますが、さすがにそれはネタバレ過ぎるので割愛します。


フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)Amazon書評・レビュー:フランケンシュタイン 対決 (ハヤカワ文庫NV)より
4150412448



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