オッド・トーマスの受難



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    初公開日(参考)2009年10月
    分類

    長編小説

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    オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )

    2009年10月30日 オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )

    死者の霊が見える青年オッド・トーマスのもとに、知り合いの医師の霊が現われた。霊に導かれて彼の家に行ったオッドは、医師の死体を発見する。そして医師の養子でオッドの親友のダニーがいないことを知った。彼は誘拐されたのか?家に潜んでいた男にオッドは襲撃されるが、友人の警察署長が駆けつけ、難を逃れた。やがてオッドはダニーの行方を追い始める。だが行く手には死の危機が!巨匠の最高傑作シリーズ第2弾。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    オッド・トーマスの受難の総合評価:7.44/10点レビュー 9件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (7pt)

    1作目の反動?

    今回オッドが対峙する敵はダチュラという名のテレフォンセックス業者。彼女は超常現象マニアでとりわけ幽霊を見る事を切望している。それも連続殺人鬼が殺した犠牲者だったり、性倒錯者の霊だったりと、筋金入りの変態だ。
    そして彼女はテレフォンセックス相手でオッドの友人ダニーから幽霊を見ることが出来るオッドの話を聞いてオッドを捕まえ、その能力を取り込もうとダニーを誘拐したのだ。

    オッドを殺し、その血肉を得ることで自ら霊視能力者になるという妄想を抱いたダチュラは、なんだかコミック物の悪役そのものである。どうやらクーンツは初のシリーズでアメコミ物に挑戦しているように思える。

    そもそも女性の悪役という事自体、クーンツ作品では珍しい。パッと今思いつくのは『対決の刻』に出てくるシンセミーリャ&プレストン・マドック夫妻ぐらいだ。しかもそちらは夫妻であるから共犯だ。

    オッドが捜している人や物に引き寄せられるように目的へ達するシックス・センスを持っているのも大きな特徴だが、今回はその能力を逆手に取ってスリリングを増しているのが素晴らしい。

    即ちダチュラもまた軽い霊感を備えており、従ってこの能力ゆえにお互いのシックス・センス(ダチュラ曰く、「霊的磁力」)が惹かれ合って、好むと好まざるとに関わらず、出遭ってしまう。つまりオッドは犯罪者の追跡の手から逃れようと思っても、自然に出遭ってしまうのだ。この辺は実に上手い。

    また今回オッドは前作で起きたショッピングモール内でのテロ事件を防いだ英雄としてピコ・ムンドではその名を知られるようになっていることが前作と違うところだろう。
    従って彼の平穏な生活はいささか破られ、ピコ・ムンド・グリルでの仕事もままならない状態だ。またオッド自身は逆にあの惨劇で救えなかった人々に対して自責の念を抱き、更に失った恋人ストーミーの思い出に引きづられてもいる。

    そんな中で起きるのが親友ダニーの誘拐事件。養父のジェサップ医師の幽霊がオッドの許へ現れることを皮切りにオッドは否応なくダニーの捜索に関わっていく。
    しかもオッドはモールのテロ事件の傷心を癒すために手記を残している時期にダニーが1年前に癌で亡くした母親への哀しみを癒す手助けが出来なかったことが今回の事件を招いたのだとまで自戒する。

    とにかく全編自虐的なまでのオッドの自戒の念に覆われている。

    それ故、最後に至ったオッドの選択はなかなかに興味深い。

    第2作目となる本作は1作目、いや通常のクーンツ作品と違って冒頭のスペクタクルというのがない。
    いや知り合いのジェサップ医師の殺害事件というのがあったが、この話はダニー誘拐事件のきっかけとなる事件だったから純粋に1つの事件のみを語った作品だ。そういう意味ではやはり1作目と比べると落ちるか。

    まあ、1作目の瀬名氏の解説によれば、シリーズの中でもこの2作目はそれほど評価が高い作品ではないとのこと。
    ならば次作への期待はいつになく高まるものだ。一刻も早く訳出される事を期待しよう。


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    No.8:
    (5pt)

    今のところ最後のクーンツの作品、じっくりと、味わいながら読みたいですね。

    すばらしいシリーズです。
    オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )Amazon書評・レビュー:オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )より
    4150412065
    No.7:
    (4pt)

    品質

    美品でした。
    オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )Amazon書評・レビュー:オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )より
    4150412065
    No.6:
    (3pt)

    敵がキモチワルイ

    オッドは相変わらずいい味出してるけど、今回の敵(女性)が気持ち悪すぎる。オッドと一緒になっておぇ〜ってしながら読み進めた感じ。つじつま合わせというか、ああそういうことだったのね…って分かるところ、ストーリーをちゃんと回収してまとめるところはさすが。でも確かに途中で死んでた○○男については未回収?今回のオッドの語りの暗いトーンは嫌いじゃないです。次作につなげる上での必然かも。
    オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )Amazon書評・レビュー:オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )より
    4150412065
    No.5:
    (2pt)

    ダメなやつでした

    1作目がよかったので、残り全部を同時注文しました。
     けれども、これにはがっかりです。
     敵の仲間割れ、ボスキャラの終わりかた、医師の妻の前夫の存在意義など、いろいろ不満点が多すぎました。
     地下道と廃墟ビルはよく似た描写の連続で目に浮かぶとは程遠いし。
     あと2作、読むしかないですがこのダメかげんを挽回できるのでしょうか?
    オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )Amazon書評・レビュー:オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )より
    4150412065
    No.4:
    (4pt)

    オカルト物のジレンマ

    オッドトーマスのシリーズを続けるにあたって どうしても通らなければならない 話だったと思います。
    死後の世界があるとする世界の物語では 超常現象を認めた世界にしなければなりません。
    しかしそうするとなぜ命を大切にしなければならないのか・・・・オカルトをすべて信じていいのか・・・といった命題がつきまといます。 オッドのひたむきさや、誠実さがわかるほど、死後の世界を読者は信じてしまう 構造になってしまうのです。 作者にとって、これはかなり頭の痛い問題だと思います。
    実際そのような世界があるのかどうかわかりませんが・・・そういった世界を利用してお金集めをしている人はたくさんいます。 オッドーの物語が そのようなカルトへの入り口にならないように考えたのが 今回の物語だと思いました。
    オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )Amazon書評・レビュー:オッド・トーマスの受難 (ハヤカワ文庫 NV )より
    4150412065



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