心の昏き川



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    初公開日(参考)1997年11月
    分類

    長編小説

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    心の昏き川 (上) (文春文庫)

    1997年11月30日 心の昏き川 (上) (文春文庫)

    女は政府の特殊機関SWATに追われているらしい。一目で女に魅かれて彼女の跡をたどるスペンサーも、いつしか追われる立場に… (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

    心の昏き川の総合評価:7.75/10点レビュー 4件。Dランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全1件 1~1 1/1ページ
    No.1:
    (3pt)

    もはや公式化してますな

    この頃のクーンツはなんか物語にノレない。典型的なプロットが目立つからだ。
    物語の中心となる構造が、何者(物)かに脅かされる男女、その内の1人にはおぞましい過去があるのだが、そのあまりの強烈さ故に思い出せない、逃亡を重ねる2人、いくつかのニアミスを繰り返しながらやがて過去と対峙する事を決意し、敵の懐へ飛び込む、もしくはあえて危険と知りながら忌まわしい想い出の地へ赴く、その地で忌まわしき過去が全面想起され、宿敵との対決、命を失いそうな所まで行きながら辛うじて九死に一生を得る、まだ見ぬ明るい未来へ想いを馳せ、2人手を取り合いつつ物語を終える、とこういった感じだ。

    今回もそう。前回の『コールド・ファイア』は前半がとびきりに面白すぎて後半―物語の性質上、致し方ないとは云え―見る見る物語のパワーが萎んでいった顕著な例であったが、今回はどうにもこうにも陰気な主人公スペンサーがストーカーにほぼ近い事―というよりストーカー行為―をある酒場で出逢った魅力的な女性に対して行う事から始まり、しかも彼が自分の名前、住所、身分証明書の類全てを詐称する究極のパソコンおたく、ハッカーでもあったという非常に好意の持てない所から出発していることもあり、物語が進むにつれ、スペンサーがヴァレリーと再会してから明るくなっていくのでエンターテインメント性が高まり、そこが『コールド・ファイア』と大きく違って、マイナスからプラスに転じていたのが良かった。
    主人公の呪われた血の設定は特筆物だがやはりタイトルが示すように物語のトーンとしては暗い。

    しかし冒頭に述べたような「クーンツの小説方程式」になぞらえて今後も作品を作っていくとなると小説家としては二流と云わざるを得ないなぁ。

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    No.3:
    (4pt)

    謎の男女と謎の機関のハイテクを駆使した<追跡と逃亡>劇

    本書は、アメリカの超ベストセラー作家ディーン・クーンツが’94年に発表した、文庫にして上・下巻981ページにおよぶ、エンターテインメントの王道を行くサスペンス大作である。愛犬ロッキーを伴い顔に大きな傷痕を持った元ロサンジェルス市警の捜査官スペンサーは、サンタモニカのバーで“運命の女”と出会う。しかし翌日再びバーを訪れると彼女ヴァレリーの姿はなかった。スペンサーはヴァレリーの自宅へと行くが、そこで武装した謎のSWATチームの急襲に遭遇する。ここからスペンサーのヴァレリー探しと謎の機関からの逃避行が始まる。そして章が変わり、ロイ・ミロという謎めいた超政府機関の工作員が登場し、スペンサーの視点とロイの視点で交互にストーリーが進んでゆく。あらゆるコンピュータ記録に存在しない女ヴァレリーとは何者なのか、なぜ彼女は謎の機関から追われているのか。そして渦中に巻き込まれたスペンサーの運命は・・・。きわめて現代的な最先端のハイテク機器や最先端情報網を駆使した、危機また危機の、手に汗握る<追跡と逃亡>劇が展開するのだが、やがてスペンサーが顔の傷だけでなく心にも大きなトラウマを抱えており、偽りの身分で暮らしていることが分かり、またヴァレリーも暗い過去から決別するために身分を変えていることが分かる。巨大な謀略をめぐる展開に呼応するかのようにヒーロー・ヒロインが抱く個人的な恐怖へも肉薄しているのだ。本書は、稀代の“ストーリーテラー”クーンツがつくりあげた、ホラー、SF、ロマンス、サイコ、猟奇、謀略、ポリティカル、社会派、リーガルなどいくつものジャンル小説の要素を盛り込みつつ、<追跡と逃亡>という究極のサスペンスと謎を中心に据えた一大巨編である。
    心の昏き川 (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:心の昏き川 (上) (文春文庫)より
    4167218372
    No.2:
    (5pt)

    真面目な暗いクーンツの最高傑作!

    全長1メートルのゴキブリやUFOやゴジラが出て来るが、ホラーでもSFでもなくて、サスペンスの枠に収まっています。ヒロインは自称超能力者だが、それはギャグであり、真面目な心の闇を描いたサスペンススリラーアクションの傑作。ラストのアクションは、<ゴジラ>が二階建ての家も一瞬にして破壊し、暴れまわるが、あくまでもサスペンスアクションの範囲に収まっています。巨大ゴキブリやゴジラが出てきてどこが真面目なサスペンスやねん!と思われる方もいるかもしれないが、この作品は真面目な暗いイメージが流布され過ぎていると思うので、お馬鹿なクーンツの面を強調してみました。敵の魅力はクーンツ1であろう。悪の敵も運命の女と出会い、最凶最悪の悪のカップルの愛が素晴しい!正義の善のカップルは正常位でセクースしないといけないが、彼らは究極の異常な悪なので、セクースしないのである。肉体の最大の接触はホッペにチュまでである。それでも性欲を昇華させエクスタシーを感じるこの悪のカップルが素晴しい!地球環境を守る為に人類の9割を抹殺しないといけないという使命感に燃えているカップルなので、子供を増やして地球環境の汚染などしない素晴しいカップル。正義の主人公は、一目惚れした女の為に戦っているだけだが、悪の方は地球の為に戦っているのです。目指すは誰もセクースせずに単為生殖で人間が生まれる理想社会!素晴しい悪の魅力に陶酔して下さい。正義の主人公は少年の時に、父によって顔に醜い傷を付けられたトラウマがあり、職業も警官であり、T・ジェファーソン・パーカー の『サイレント・ジョー』 を思い出してしまうが、私は『サイレント・ジョー』 よりこっちの方に感動しました。
    心の昏き川 (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:心の昏き川 (上) (文春文庫)より
    4167218372
    No.1:
    (5pt)

    途中でやめられないおもしろさ

    クーンツの作品の主人公はいつもたいていトラウマを背負っている。これも例外ではなく、また主人公の犬さえトラウマがある。ひっそり生きていこうとしていた主人公は、だが事件に巻き込まれ、思いがけないことが次々と起こっていく。まるで映画を見ているようで、読み始めたら止まらない。そして読み終わった時には人生が少し好きになっている、そんな本だ。
    心の昏き川 (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:心の昏き川 (上) (文春文庫)より
    4167218372



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