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汚辱のゲーム



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汚辱のゲームの評価: 3.00/10点 レビュー 1件。 Eランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

とにかく長い!長すぎる!

長い!長過ぎる!!全てにおいて冗漫でしょう!!
クーンツは冒頭のシーンが上手い事で知られているが、それは大体50ページ前後で一段落するスペクタクルがページを捲る手をもどかしくさせるのであって、それぐらいの長さで切れ味を発揮するのに、今回はしつこくスキートの自殺未遂の顛末とマーティの妄執的な破壊シーンが続き、逆に本編が始まる前に疲労を感じてしまった。しかもクーンツ特有のどうしてそんな風になったのかを後々になって明らかにする引っ張り手法を用いているものだから、何がなんやらで、もうどうにでもなれって感じになってしまった。

設定は前に読んだ『真夜中への鍵』同様、主人公がマインドコントロールをされているという設定で新味はない。しかし催眠術というかマインドコントロールとは自ら進んで自殺するようには出来ないのが通説だったのではなかったろうか?死を暗示させない他の行為に置き換えて死を促すというのは宮部みゆき氏の某作であったが、もし近年の研究で催眠によって自殺を強要することも出来るということが判明していたとしてもこの手法はあまりに作者にとって都合よすぎていただけない。
つまり悪役のアーリマンが万能すぎて面白くないのだ。この点では応用のある宮部氏に軍配が上がる。

しかし、上下巻合わせて1,100ページ余りで語るべき話ではないのではないか?あまりにも肉付けが多すぎて推敲がされていないように思われる。この内容だと恐らく半分は削れるだろう。
小説の長大化を決して厭うわけではないが長大な話にはそれ相応のスケールの大きさがあるのに対し、今回はただ単純に登場人物が多く、それら一人一人を不必要なまでに描いた、これだけのような気がする。

Tetchy
WHOKS60S

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