クリスマスイブ、純白の雪の上をひとりの少女が逃げまどう。

多種多様な人間が去来集散する巨大駅。その周辺では、絶えず事件が発生している。

高二の誕生日に一家惨殺事件に遭遇、ひとり生き残った英貴は、惨劇の記憶を封印したまま、万華鏡の幻想世界に引きこもる。

少女時代に両親を殺され、そのトラウマを克服するために心理カウンセラーの道を歩んだ青井紗英子。

北海道の道東を舞台とし、普通の田舎町とは一味違う渇いた閉塞感と、北の大地の生活感あふれる性を描く。

元刑事の春日は、自称「透視捜査官」千石健志郎がテレビの番組でコールドケース(=未解決事件)を超能力で解明する様子を見て愕然とした。

結婚の記念に人を殺そう。とんでもない夫婦もいたものだ。

「タスケテ」―。二月下旬の夜、一人の外国人少女が、ラーメン屋台を引いている権兵衛老人の懐に逃げ込んできた。

自ら実名を明らかにしてセクハラで上司を訴えた元OLが、自宅マンションで殺された。

美袋学園と千文字薬科大学を巻きこんだ妖怪にまつわる戦いは趣を大きく変えて正体不明の男、龍造寺を語り手、そして主人公として綴られてゆく。

旧友のジョンに請われて、彼の屋敷を訪れたトビー・ダイク。

オープン間もない八丈島の〈ワールド・リゾートクラブ〉で、一族と大勢の客を招いて新社長就任のパーティが盛大に行われた。

様々なジャンルで活躍された作家・都筑道夫氏の少年小説を集めたコレクションがついに刊行になります。

人気歌手・柴垣翔のプロモーション・ビデオ撮影のため訪れたカサブランカの国連広場で、深夜、スタッフの沖田正雄が殺された。

「この世界を壊していけばいいんだろう? ――汚れて醜い裏切り者として」 モニカの背反により半壊した『灯』は、真相を求めてフェンド連邦を駆ける。

一年前に起こったアイコーヴ事件が映画化され、ハリウッドへ招待を受けたイヴたち。

明治の初頭、筑摩県木曽地方にある三つの村が合併した。

別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。

謎の手紙に呼び寄せられ、舞鶴を訪れた朝比奈耕作。待っていたのは黒留袖の女、俳優の転落死、そして新たな殺人の予告。

突然、衝撃の別れ話を妻から切り出され、顔面蒼白の志垣警部。

警視庁捜査一課の迷惑男・大貫警部がもたらした驚くべき連続殺人事件の情報。

隣人の坂本に謎の箱を預けて失踪した米村。箱には古いドクロが入っていた。

「あの英秀治郎ですか?」 旅行社の風谷は信じられなかった。 誰もが知っている有名作家が、二十年ぶりに英国から帰国する。

尾田和成は二十年以上の刑事生活にピリオドを打ち、“K探偵社”に再就職することになった。

白い雪を深紅に染めて、城崎温泉の橋の上に浴衣姿の男女が倒れていた。男は死亡、女は重傷。

渋谷区内のアパートでOLが顔じゅうにウルシの樹液を塗られて殺された。数日後、同じ会社から二人目の犠牲者が。

エジプトへ行ってホラー映画を撮ろう。自主映画の大ヒットを夢見て、海外ロケに出発した五人の大学生。

連続する殺人、被害者の共通点は、「ＹＴ」。

江東区でストーカー事件が発生。被害者の長井由里は、無言電話、誹謗中傷のビラに見舞われ、地下鉄内で突き落とされてしまう。

罪は捜すな、仕立て上げろ 1925年、治安維持法成立。

ある冬の夜、湖に打ちあげられたスノーモビル。

こんなにしっかりしたアイディアを原稿用紙五枚ぽっちにしちゃうなんてもったいない。

戦国の遺風いまだ消えず、巷に浪人があふれていた明暦年間―女遊びがこうじて扶持を失った伊吹進二郎は、ふとしたことから、芝居小屋瓢座を根城とする群盗の仲間に入ることになった。

探偵学校の卒業生のもとに、校長の別荘での同窓会の案内状が届いた。

「二級天使」「ローン天国」「時間旅行」…。

世界から弾き出されたことさえも、笑い飛ばして生き抜くんだ。 複雑な境遇にある子どもたちの大切な存在を奪った殺人事件。

「お父さん、浮気してるわよ」中学三年の水絵の言葉に知子はギョッとした。

横溝正史生誕120年記念復刊! 横溝正史の異色傑作! 名探偵・金田一耕助の一番弟子を自認する立花滋は、冒険好きな友人二人と少年探偵団を結成。

エジンバラの町は不気味な緊張に包まれていた。新興ギャングが町の覇権を手にしようと、何事かを画策している。

昼とは全く別の姿をした、真夜中の東京“大都市T"。

隠れろ、隠れろ、隠れろ、隠れろ…憑かれたようにその言葉を繰り返していた青年は、不法占拠された住宅で怪死した。

恩人の元警官が毒殺され、第一発見者となった道明寺一路巡査。仇を討とうとする彼の前に、銀髪の美少女・音宮美夜が現れる。

設で育った芳子と周也。その関係は愛でも情でもない関係に変容して──。

被害者の名はリンダ、母親が所有している部屋に滞在していた警察大学の学生。強姦されたうえ絞殺されていた。

「奥様料理研究家」を目指す凪子は、結婚生活五年目に夫である準平とともに京都に引っ越すことになった。

ホテルで目覚めたアメリカの実業家ルドルフ・ブレイヴァマンは、不可解な思いにとらわれた。

敗戦の混乱期を脱した昭和27年ごろの神田神保町界隈。セピア色の懐かしい風景が甦る。

“眠れる龍”が目覚めるとき、日本は崩壊する!東北で見つかった超巨大逆断層―。

陰謀はどこまで深いのか?あの死も、この事故も、彼らの仕業だったのか!?創造力を駆使する一匹狼の殺し屋と、愛する家族を守る者との壮絶な知恵比べ。

ターゲットを見つけ、常識はずれの計画を持ち込むリーダー的存在のダー子。

暑熱の沖縄。ドブを這い回る犬のような人生。

戦時中、軍需省の要請により立法化され、それに基づき皇室からも供出されたダイヤモンドがあった。その量、32万カラット。

田園調布の路上に乗り捨てられた朱いジャガーの中で、一流デパートの重役夫人が絞殺されていた。

殿が堂々完成した。ひたすら怖い、ひたすら危険な話ばかりを集めたアクの強い怪談集。

「あなたは前世で私の恋人だったの」。謎の少女・小織の一言を手がかりに、失った記憶を探し始める。

軽業芸人一座の用心棒・矢車庄八は、剣の達人だが滅法人がよい。

昭和初頭、越中富山の薬売り・辻村が遭遇する難事件の数々!宴会のさなか、青年が毒殺された!嫌疑をかけられる辻村は、やがて、ある女中の報われぬ思いを知る…(「毒の行方」)。

ドラマのロケでアメリカに行けることになったアル! 喜んだのもつかの間、夜しか人間の姿に戻れないアルは、みんなと 一緒の飛行機には乗れない…。

ふと目覚めると、見知らぬ部屋のベッドに寝ている。自分の名前も、ここがどこかも、目の前の美女が誰かもわからない。

限界集落と言われ、過疎・高齢化のため社会的な共同生活の維持が困難だった止村は、東京からきた多岐川優の活躍で、なんとか窮地を脱した。

高度経済成長の波に乗り発展を遂げ、今ではオシャレな町としても人気が高い川崎。

箱が人を殺したって…?なにせ密室の中で殺人が起こって、そこには死体と箱しかなかったというのだ。

酒場のカウンターで、年下の男から突然見せられた妻にあてた「ラヴレター」―。

私の苦心の自信作が、外国作家の作品に酷似している…?!舌先三寸で生きる男が、死者のバッグを盗んだばかりに、嘘に嘘を塗り重ねる危険な綱渡りを演じることに…日本推理作家協会賞を受賞した著者が、ガラリと作風を変え、さり気ない描写の中にミステリの企みを宿した待望の

世界中から見捨てられ、愛してくれる人などいない。

美しい娼婦の四姉妹が遺したもの

運動能力、聴力、記憶力…に常人とはかけ離れた能力を持つ昴、沙耶、隆二、良介。

酒を飲まない雑貨店経営の女性がパートナーとの喧嘩直後、飲酒運転で道路脇の木に突っ込み即死した。

〜傷を負った龍に最大の危機、迫る！／復讐に燃えるベタニヤの姉妹、古代エジプトの邪神……伝説の地下都市で繰り広げられる壮絶な戦い！〜 ヴェネツィアでついに開始された、不死の吸血鬼・龍緋比古とヴァティカンの全面戦争。

現代怪談×民間伝承を確立した前作から続く2年ぶりの黒異譚シリーズ第2弾！ホラー作家・黒史郎が綴る底なしの恐怖に戦慄する！

兄妹と母さんが暮らす家に料理上手のモヒカン男がやってきた。

新人賞を総なめにした著者の第2弾! 刺殺された若い女性はアイルランド警察の刑事、キャシーと瓜二つだった。

「パパは僕のことを知らない。 でも、僕はいい子です。

あなたが集めてきたものは、決して無駄なんかじゃない ペットボトル飲料のおまけ収集を通じて生まれた、 孤高な同僚との交流を描いた表題作をはじめ、 一見価値のないものを大切にする人々の姿を 優しく綴った愛おしい短編集 何も言わずいなくなった彼氏を探して、かつ

時は幕末。北但馬の農村で暮らす清吉は、病身の母と借金を抱えながらつましい暮らしを送っていた。

尚武館を追われ、小梅村にある今津屋の御寮でひっそりと暮らす佐々木磐音とおこん。

これまで僕は自分の書いたものを奇書と思ったことはないのだが、今回ばかりは堂々と奇書を自任してもいいかもしれない。

「僕は亜空間要塞に行って来たのです」―ある日、私、半村良のもとを訪れた一読者・飯田の口から出た言葉は信じがたいものだった。

風光明媚な海浜にあるエンド・ハウスの当主である若く美しい娘ニック・バックリーは、再三奇妙な事故に遭遇し、危うく命拾いをしたところだった。

みなさまがここで一堂に会したのは、 ある方のファイナル・ウイッシュ(最後の願い)を叶えるため、です。

さゆきは中学1年生。近所に住むいとこの真ちゃんが、小さい頃から大好きだった。

大学の研究室を追われた二十八歳の「おれ」。失意の彼は教授の勧めに従って奈良の女子高に赴任する。

無法地帯と化したミドリ町で何人もの子供が消えた。潜入して真相を突きとめよ……クチナワから第二の指令が下る。

捜査一課に配属されて間もない刑事・静川涼吾の全神経は、完黙を続ける容疑者を前に、極度に張り詰めていた。

あんたの仕事は、ハゲタカを消すことにある。

大正三年、東京。画家を志して家を飛び出した槇島功次郎は、雪の無縁坂で、容姿端麗な青年画家・穂村江雪華と出会う。

オゾンホールの拡大を食い止めるために、女性科学者テレサが開発した化学物質ウェアジゾン。

登山家にして大学教授、天才的美術鑑定家ジョナサン・ヘムロックは、アイガー北壁での困難なサンクション(制裁)を最後にCIIを辞めて、ロンドンに滞在している。

昭和40年代、太陽の歩みが今よりも遅くて、1日が十分に長かったあの頃。

相変らず中年の危険から脱せない私立探偵モウゼズ・ワインは精神分析医を訪ねた。

ライターの収入だけでは満足な生活を送れない久保は派遣会社から紹介された職場で働き、糊口を凌いでいた。

ジュネーブに“大日本帝国造幣局製”の白金の延べ板を持つ男が現れた。

手術ミスで患者を死亡させ、莫大な慰謝料を請求された深町は自殺を覚悟でマニラへ逃れた。

保険会社のエリート社会がアメリカで銃撃され、記憶を失って帰国。

蜂があれをやらせたんだ!女の魔性に潜む荒涼たる過去。第8回サントリーミステリー大賞。