ワシントンD.C.のホテルで一人の男が死んだ。男の名はマルコム・ドネリー。

東大を受験していた十八歳の燈田華南は、合格発表を見るために東大を訪れるが不合格という結果を突き付けられる。

聖地が動いた。1匹の犬とともに。

愛する弟を失ったコーイチは失意の日々を送っていたが、高校で初めて友達と呼べる仲間たちと出会った。

第二次世界大戦後、独自に発展した日本のハードボイルド/私立探偵小説。

夜着の上から毛皮をまとっただけ、おまけに右眼のまわりに痣をつくった金髪の美女―メイスンの事務所には風変わりな依頼人が多いが、これはまたとびきりの変わり種だ。

2A探偵局のあるイタリア料理展フィレンツェに置き忘れられた一冊の交換日記。

女房の尻に敷かれつつ額の後退に悩む、零細企業の経営者アーサー。

時は2019年。

函館を訪れた美貌の女。彼女に秘められた切ない過去とは……。

悪性の脳腫瘍で、死を宣告された男が200年後の世界に意識だけスリップした。

徐福マニアの社長が殺された。秦の始皇帝の命を受け、不老長寿の薬を求めて旅立った徐福。

新鮮なアイディア、完全なプロット、意外な結末―三要素そろったショートショートの傑作。

『失踪家族』のバークレイが描く痛快ユーモア・ミステリー! 家族思いだが極度の心配症のSF作家ザック。

新宿で発生したキャバクラ火災事件の関係者の前に現れたのは、ブランドバッグを肩にかけ、お姉系のファッションに身を包んだ少女のような印象の美形の女性。

第14回(2016年)『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞受賞作! さまざまな証言を頼りに真実に迫っていく、革新的な野球ミステリー。

恐怖は人間の最も古くからの感情だと言われている。真っ暗闇の中で野獣に襲われる恐ろしさを想像してみれば、容易に納得がいく。

両替商分銅屋の用心棒・諌山左馬介が訪れたとある大名の下屋敷では、秘密裏に賭場が開かれていた。

「人の生命は地球よりも重い、というのは嘘でもなければ真実でもない。ただの願望よ」しずるさんとよーちゃんが挑む新たな謎―。

伊原有利、二十六歳。Nデパートに勤めるOL。

恒例河川敷花火大会。夜空には花火とともに人形の影。

佐左木俊郎生誕120周年記念企画。

大富豪の館でメイドとして働く妹に頼まれ、名探偵・西園寺とその館にかけつけた神尾は、奇妙な殺人事件に遭遇する。

家庭内暴力や学校でのいじめなど、それぞれに心の傷を負った人々が集まって暮らす「駆け込み団地」。

自分の不倫をあばいた手紙の主を調査してくれと、リュー・アーチャーに依頼した女は、まるで敵地にのりこむような奇妙な態度だった。

保育園とオフブロードウェイの切符売り場を掛け持ちで働くサマンサは、一組の男女がハドソン川にアイスボックスを投げ入れるのを目撃する。

ビール工場をクビになり、一日中テレビの前で過ごすダグ。だが、一本の電話が世界をめぐる大冒険に彼を誘う。

毎週木曜日の夜。外科医夫人レイチェルは、おれだけのために素人ストリップ・ショーを演じることになっている。

パイロットという名の統合失調症の青年と優秀な脳外科医の兄。兄弟の妹は二十年前、七歳で消えた。

マンハッタン対岸の波止場地区レッド・フック。

人里離れた牧場に埋められていた白骨死体―それは、十年前のロデオの夜に失踪した牧師の娘だった。

スクーナー船でアラスカの海を行き来し、荷物を配達する仕事をしているライザは、ある日岬の岩棚に打ち上げられた少年を救った。

第二次大戦末期、不発弾処理の訓練を受けた18歳のベルク三等軍曹は、アラスカへ派遣された。

急死した母の遺灰を抱いて、エマーソン・チャンは生れて初めて台北の街に降り立った。

故郷の川にかかる粗末な丸太橋をかけかえようと、長らく托鉢を続ける僧の普照。苦労の末に集めた金は十両。

奈良・東大寺二月堂のお水取りの夜。

26年前にヴェトナムで戦死した筈の米国陸軍兵士の認識票が、突然その両親の許へ届けられた。

東京地検刑事部の検事・最上僚。

他人の言葉に色が見え、本当の気持ちがわかってしまう―そんな特殊能力を持つ高2の晴は、両親との不仲、親友と恋人の裏切りなど様々な悲しみを抱え不登校に。

クリスティーンの周辺では次々に血腥い事件が起きた。アーニーやクリスティーンを傷つけた者は、無残な死を遂げた。

神奈川県警みなとみらい署刑事第一課暴力犯対策係係長・諸橋夏男。

流刑の地スラックスで警士の任に就いていたセヴェリアンは、かつてネッソスを追放されたように、ある女性との問題から、ふたたびこの山岳都市を追われる身となってしまう。

「だけど、また本を最初から読みはじめれば、みんな帰ってくるんだよ…きみだってそうなんだ」孤独な少年の元に物語の登場人物が訪れる―ウルフの代表作にして不朽の名作「デス博士の島その他の物語」、治療を目的とした島における少年たちの非情な運命を詩情豊かに描き出すネ

世界を巻き込む、自意識と恋。 中萱梓。

2020年、研究者の工藤賢は死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。モデルは美貌のゲームクリエイター、水科晴。

厚労省元官僚の車が、キャバクラ嬢を助手席に乗せたまま陸橋の橋脚に激突した。だが事故には不自然な点が多出。

子どもは救いであり希望。母でいることは罰。

50年ぶりとなる空軍時代の同窓会に出席するため、かつて基地だったスコットランドの城館に向かったハリー・バーネット。

落ち目の舞台俳優・トビーは地方巡業先で、離婚訴訟中の妻から助けを求められた。自室が見張られているというのだ。

メイ探偵・片目珍作君、乗り出す!関西探偵作家クラブの重鎮にしてユーモア・ミステリの系譜を埋める作家の初作品集!

江戸川乱歩賞受賞作家・藤村正太が受賞以前に別名義で発表したトリッキーな秀作群を初集成!

古野まほろと峰葉実香が初めてふたりで話したのは、とある夕暮れの教室だった。

小田原の北条氏を滅ぼし、天下統一の総仕上げとして奥州北端の九戸城を囲んだ秀吉軍。その兵力はなんと15万。

江戸川乱歩に「情操派」と評された山下利三郎と並ぶ創作探偵小説黎明期の先駆者による初の作品集成、第1巻!

コーヒーを語る紳士。 その正体は天使?それとも悪魔? 芳ばしい香り漂うミステリ 泡立ちミルクのふわっふわカプチーノ。

誰にも言えない秘密を抱えたまま、老父に続いて兄も亡くなった。おまけに家を売買する話も全く架空であったことが判明。

始皇帝時代の中国、商家の家宝盗難をきっかけに、港町・琅邪で奇妙な事件が続発する!「甦って走る死体」、「美少女の怪死」、「連続する不可解な自死」、「一夜にして消失する屋敷」、「棺の中で成長する美女」―琅邪に跳梁する正体不明の鬼たち!治安を取り戻すべく、伝説の

16歳の天才ハッカー、水城陸。彼は560人が死亡した航空機墜落事故の犯人として冤罪の死刑判決を受けた。

―瀕死の重傷を負った修道士ハルインは、苦しい息のなかで18年前に、身篭った恋人に堕胎を促す薬草を使わせたと院長に告白した。

沼里を横切る東海道で見つかったのは、旅人の死骸。二つある。

浪人が殺され、二百両はするという名刀が奪われた。同心の河上惣三郎は、刀剣道楽の数寄者の線を洗い始める。

寝込みを襲われた。辛くも凶刃から逃れた信州真田家跡取りの俊介は頭をしぼる。

周防国で何者かに毒を盛られて倒れた真田俊介。辛くも一命を取り留めたが、なんと目が見えなくなってしまった。

ついに重兵衛がおそのに求婚。その余韻も冷めぬまま、二人は重兵衛の朋輩だった柿ヶ崎作之助に出くわす。

誘拐された子供は闇に消えた。

境遇を越えて友情を育んできた、ショーン、ジミー、デイヴ。

笑う月が追いかけてくる。直径1メートル半ほどの、オレンジ色の満月が、ただふわふわと追いかけてくる。

人は誰しも、人生という「階(きざはし)」を歩いている。上っているのか、それとも下っているのか。

ドアも窓も鍵のおりた一室で射殺体が発見された。

22歳の初恋、永遠の２か月―― 高校も大学も中退したぼくは、カメラを手に都会の生き物を撮り歩いている。

もうすぐ遠子は卒業する。それを寂しく思う一方で、ななせとは初詣に行ったりと、ほんの少し距離を縮める心葉。

R・J・デッカーは以前マイアミの一流新聞社専属のカメラマンだった。

江戸川乱歩生誕120年記念 「みんなの少年探偵団」シリーズ第4弾! 緑づくめの怪人が仕掛ける「大東京緑化計画」。

なぜ、それが“物語・歴史”だったのだろうか―。

電話がかかってきたのは、ヘレンが飼猫と遊びながら、10年前に失踪したきりの優しいフランクリン伯父のことを思い出していたときだった。

荒れ模様の夜更け、メイスンの自宅の電話が鳴った。聞き慣れぬ声が、至急依頼したいことがあると言う。

ロンドン郊外のお城で、偶然知りあったマイケルは、白馬にのったステキな王子さま。

日本経済絶頂期の1989年、地方自治体と民間資本が共同で四千億円の巨費を投じて建設した大規模リゾート施設バーミリオンヒルが、バブル崩壊後巨額な赤字を抱え閉鎖された。