焼け跡のユディトへ
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全1件 1~1 1/1ページ
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第6回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞作。終戦後の雰囲気や見立て殺人を連想させる不可解な謎、ロマンス風味と作者の嗜好が凝縮されているように感じました。多少読みづらさがあるものの意外性はあり、ホワイダニットものとして面白かった。 | ||||
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289ページの1行目に「一石二鳥という言葉があります」と出てくるが「一石二鳥」は昭和19年に八木義徳が著作『劉広福』の中で発表した、英語の諺からの翻訳造語。太平洋戦争の大混乱を挟んでいるのだから、この物語の時代(昭和26年)に周知の言葉とは考え難い。使うなら「一挙両得(『晋書』の言葉)」か「一箭双雕(『北史』の言葉)」だろう。 | ||||
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敗戦から6年、疎開先の四国から、かつて海軍の軍港があった瀬戸内海の港町にやってきた主人公の矢代。目的は、顔も知らない父違いの姉を探すことだったが、その町は、全裸に能面を被せられた婦女殺しの噂で持ちきりだった。 やがて二人目の事件現場に偶然出くわすこととなる矢代だったが、実姉の可能性のある槙紫苑とも出会いを果たす。 二つの殺人には奇妙な符合があり、それは、第三の殺人が起きることを示唆していた。 ネタがバレるため詳しくは書けないが、ストーリー運びがうまく、主要登場人物のキャラクターが立っていて、ぐいぐいと引き込まれる。中でも、進駐軍の依頼を受けて矢代とともに事件の謎解きにあたることになるディックと、キーパーソンとなる槙紫苑の人物像がよく練られている。 本格ミステリー好きの読者には、謎解き編はもの足りなく感じるかもしれないが、時代背景を踏まえた事件の哀しき全容には、唸らされた。惜しむらくは、一部、ややご都合主義的な展開が目についたこと。 失った過去にしがみつく者、生き地獄の記憶に苛まれ続ける者、再起を図るために非情に生きる者…。終戦後6年経ってもなお癒えぬ、あの戦争の災禍。著者が訴えかける重いテーマに、深く考えさせられた。 | ||||
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主人公のキャラが最も薄くて残念でしたが、それ以外の登場人物はみな躍動しているかのように感じました。『ばらのまち福山ミステリー』の受賞作はどれもレベルが高いなというのが印象です。迷いなく次作も購入し、この作者なら読んで損はないと実感。私見ですがこれまた主人公が最も薄いか(^^;と。 | ||||
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