(短編集)

葛山二郎探偵小説選



※タグの編集はログイン後行えます

【この小説が収録されている参考書籍】
オスダメ平均点

0.00pt (10max) / 0件

0.00pt (10max) / 0件

Amazon平均点

5.00pt ( 5max) / 1件

楽天平均点

0.00pt ( 5max) / 0件

みんなの オススメpt
  自由に投票してください!!
0pt
サイト内ランク []-
ミステリ成分 []
  この作品はミステリ?
  自由に投票してください!!

0.00pt

0.00pt

0.00pt

0.00pt

←非ミステリ

ミステリ→

↑現実的

↓幻想的

初公開日(参考)2012年12月
分類

短編集

閲覧回数546回
お気に入りにされた回数0
読書済みに登録された回数0

■このページのURL

■報告関係
※気になる点がありましたらお知らせください。

葛山二郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

2012年12月01日 葛山二郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

名作「赤いペンキを買つた女」から戦後の「後家横丁の事件」まで錯覚の詩人による全創作を収録。(「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点0.00pt

葛山二郎探偵小説選の総合評価:10.00/10点レビュー 1件。-ランク


■スポンサードリンク


サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

現在レビューがありません


※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.1:
(5pt)

変格に瀬下耽あれば、本格に葛山二郎あり

この作家の一番の長所はバラエティに富んだアイディア。
蝸牛の道筋という突飛な発想(「赤いペンキを買った女」)、股の下から世間を覗く変態趣味(「股から覗く」)、猟銃音の錯覚(「杭を打つ音」)、
聴覚を視覚に変換する科学の奇蹟(「影に聴く瞳」)、コンゲーム(「慈善家名簿」)、花嫁の処女を奪いに来る満洲版大江山酒呑童子(「紅鬼」)。
法廷劇、理化学トリック、ミスディレクションと八面六臂の多様な探偵小説を読ませてくれる。

常にトリッキーなものを書こうとしている姿勢は大いに評価してよい。
だが、「骨」で密室殺人を狙うもややスベっていたり、構成力が足りず作品を織り成す要素が渾然一体になっていなかったり、
結末から見る一篇の全体像が明確でなかったりする欠点もある。良い発想に筆力が少しだけ足りていないというか。
本書中最も長い中篇「蝕春鬼」がスリラーになってしまった点といい、長篇がない(書けなかった?)のもこの辺に要因があるかもしれない。
シリーズ・キャラ/花堂琢磨弁護士が最初はイヤミな面を見せるも、登場が進む毎に生真面目になっていくのも賛否あるだろう。
葛山二郎は本格に近いポジションにいただけに昭和10年以降進化できず戦後フェイド・アウトしたのは誠に無念。良い探偵小説を書くという事は本当に難しい。

いつもこの叢書は解題を読むのも楽しみなのだが、今回は鮎川哲也・権田萬治ら先人の引用が多く、新しい論評が少なくて物足りなかった。
葛山自身が己を語るエッセイもないし、彼に関する情報がそれだけ少ないということか。
葛山二郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)Amazon書評・レビュー:葛山二郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)より
4846011933



その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る     


スポンサードリンク