(短編集)

木々高太郎探偵小説選



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木々高太郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

2010年05月31日 木々高太郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)

幻の連作長編「風水渙」全8話完全版を戦後初刊行!「知恵の勝利を描いた文学」までの軌跡をたどる傑作集。 (「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

探偵小説に直木賞なぞ要らない

戦前探偵小説家の中では知名度の割に人気の無い木々。
その訳は解説で述べられているがそれだけではあるまい。
才能の捌け口が探偵小説に集中できなかったと云うが、特に戦後は小説を書く事に心血を注ぐより、探偵文壇に火種を巻いて、高木彬光を敵に回したり、若手世代にも人望を得られ無かった。
それに詩人という資質の投入、それもひとつのトライではあるのだが、探偵小説に必要な色気を失いはしなかったか。
直木賞受賞長篇『人生の阿呆』を褒める探偵小説ファンの声はまず聞かない。

政略結婚に戸惑う令嬢と謎の青年紳士を主人公にした「四十指紋の男」「獅子の精神病」等、全8話からなる連続短編オムニバスが佳作。
木々とルブラン、意外な取り合わせだが、これは明らかに『八点鐘』の手法。
戦前の日本探偵小説家に与えたルブランの影響がこんな処にもあるのがわかる。ただ、このオムニバスのタイトルが「風水渙」。判り難い作名で損していないか?

そして「高原の残生」他9短篇、更に(皮肉な事に小説より有名な)「探偵小説芸術論」的エッセイ11篇、殆どが単行本初収録。エッセイにはもっと激しく甲賀三郎や乱歩に毒付いているものがあるが、その辺は今回は避けられているようだ。
木々を出すなら、論争の宿敵甲賀三郎も対比して読まれるべきで、未だ纏めて読めないあの「探偵小説講話」と獅子内俊次最後の事件と云われるレア長篇「印度の奇術師」あたりを収録した『甲賀三郎探偵小説選』の続編が待たれる。久山秀子でさえ4冊出ているのだから、甲賀・木々クラスの続刊はあって当然というもの。

木々の選集が他社にて現在企画中という。何故今木々なのか?社会派の松本清張に最も近い探偵小説という意図で売り出すつもりなのか(清張を見出したのは木々)。
昭和45年の全集が地味だったので、今度は良い編集でね。
木々高太郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)Amazon書評・レビュー:木々高太郎探偵小説選 (論創ミステリ叢書)より
484600919X



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