(短編集)
深夜の市長
- SF (392)
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作品自体は古いですが、今も色褪せず非常に面白かったです。 表題作はじめどの作品も軽快な語り口とテンポ良く進む内容で、読んでいてとても引き込まれました。文体も現代の作品とそう変わらず読みやすいです。 ちょっと後味の切ない作品が多いですが、変に暗かったり説教臭かったりせず、ワクワクドキドキしながら読める純粋なSF・ミステリー娯楽小説といった感じの印象です。 海野十三の小説は面白いものが多いので、是非続刊してほしいです。 | ||||
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昭和の終わりに出た三一書房版『海野十三全集』はテキストが語句改変され不満のあるものだった。 例えば「深夜の市長」の冒頭は本来、〝ラジオの気象通報は、満州にあった高気圧が東行して〟とあるべきで、 昭和22年鷺ノ宮書房版までは正しい表記なのを確認しているが、 海野が亡くなった昭和24年より後に刊行された『深夜の市長』では、第三者が〝満州〟を〝中国〟へ変えてしまっているものがある。 私の手持ちの本だと平成9年の講談社文庫コレクション「大衆文学館」シリーズ『深夜の市長』が改変版になっていて、 元通りのテキストに戻らないのかと思っていたら、本書ではキチンと昭和11年春秋社版初刊本を底本にしているので良かった。 2ヶ月前に出た『蠅男』は〝初刊本に近いテキスト〟という中途半端なもので(書影まで紹介しておきながら初刊本を調達できなかったのか?) ガッカリしたが、今回はOK。 この長篇の舞台・T市は間違いなく東京だが、まだ都になる前の話。ちなみに解説で編者は「深夜の市長」をノン・シリーズ扱いとしているが、 帆村荘六ものの準レギュラー・雁金検事は出てくるので海野作品の中では同一世界での物語となるのだろう。 市会のドン・動坂三郎はT市長を死に追い込み、主人公・浅間信十郎をも社会的に抹殺せんとする。謎の老人〝深夜の市長〟は何者か? 東京都政の腐敗に揺れている平成28年、奇しくもいいタイミングで「深夜の市長」が復刊されたものだ。 他10短篇も併録、小品というべきものばかりだが殆どがレア。「幽霊消却法」では敗戦で一度は死を決意するも再び筆をとった海野が、 「壁の中へ塗りこめちまいましょう。エドガワ先生が、よくお使いになる手よ」と戦前のような感じで笑わせてくれる。 剽軽なものが多いので、二種の夫の幻影に殺意を抱いた妻を描く「夜毎の恐怖」やスプラッター・ホラー「人喰円鋸」でさえ、 どこかしらユーモラスに見えてしまうのが不思議。 | ||||
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購入後、まだ読んでないですが、最初のページの秘密基地図解だけでも買う価値有ります、地球要塞と火星兵団も買いました | ||||
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