高校入学式の朝、荒谷伊澄は駅のホームでひったくり犯を捕まえた。

オカルト、宗教、デマ、フェイクニュース、SNS。あなたは何を信じていますか？　 口さけ女はいなかった。

世界の戦場で戦ってきた工藤兵悟は、その優れた格闘術と傭兵経験を活かしてボディーガードを生業としている。

乃木坂のバーに用心棒として身を寄せる工藤兵悟は、かつて傭兵として世界の戦場で戦ってきた男だ。

国際ジャーナリストの磯辺良一が誘拐された。自身の著書である『イスラムの熱い血』の大ヒット記念パーティでの出来事だった。

雄町哲郎は京都の町中の地域病院で働く内科医である。

みちると優子は中学３年生。２人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。

ミステリー界「無冠の帝王」が放つサイコサスペンス 闇を葬るために、闇になれ。我が身を顧みず人を守る男がここにいる。

大好評『女副署長』シリーズの著者が活写する、逆境をはね返す警官たちの熱き魂。

夜に開かれる猫たちの集会。

新宿中央公園で地場スーパー会長・草野重二が他殺死体で発見された。

「一事不再理」。刑事裁判で判決が確定した人間は、同じ事件で二度裁かれることはないという原則だ。

古民家の解体中に発見された謎の日本人形。

江戸川乱歩と横溝正史。現実に師弟関係にあった二人が挑む不可能事件。

北海道浦河町で生産牧場を営む三上収、三上徹の親子。

小日向純也が率いる公安部隊「Ｊ分室」。 ある日防衛大学校の卒業生が相次いで死亡した。

【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作】未知のパンデミックに襲われ、世界は一変した。

建物の仕事に携わる著者が長年かけて聞き集めた「家と家系」に纏わる怪異談。

弘前市を中心に活動する怪談家たちが蒐集した地元青森の本当にあった怖い話。

秋田県に所縁のある鶴乃大助、卯ちり、戦狐が秋田の各地を巡り土地の人々から聞き集めた秋田の怪異奇譚集。

階段の下で息絶えた男。男の愛人だった鶴野圭子は、この殺人によって全てを捨てて逃げることを決めた。

最愛の双子の姉が自殺した。

愛する夫ケリー、18歳のひとり息子トッドと、平凡で幸せな生活を送っていた離婚弁護士のジェン。

田舎暮らしの夢を叶えた父が遺してくれた「海が見える家」で暮らす文哉。

元首相と結託した男達のために両親と妹を失った新城彰。

まったく新しい高校野球小説が、開幕する。 秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。

現役医師が描く感動の医療ドラマ、第二弾! 食事は常にジャンクフードとコーヒー、身の回りの片付けができない社会不適合者な膠原病内科医・漆原光莉と、彼女の下で医者に大切なものを学ぶ医学生・戸島光一郎。

華やかさと古き良き時代の面影が混在する代官山。

玉葉妃の妊娠により、再び後宮に戻ってきた猫猫（マオマオ）。 皇帝の寵妃ということもあって、それは秘密厳守。

壬氏が宦官ではないと知ってしまった猫猫。

子の一族の反乱がおさまり、宮廷では皇子が生まれたことで玉葉妃が正室になった。

毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、 猫猫のもとに大量の書物が届いた。 送り主は、変人軍師こと羅漢。

西都に残る人たちと別れ、一年ぶりに中央に帰ってきた猫猫たちは、 また以前の仕事に戻る。

中央に戻り、外廷の医務室勤務になって医官たちの仕事を手伝う猫猫。 後輩もでき、新しい部署にも慣れていく。

勘定奉行である父秀信の秘命を帯び、関八州に巣くう公儀の敵を倒してきた夏目影二郎。最後の始末旅より七年。

“影”の指令は、将軍綱吉の側室へさる公卿の娘を送り込まんとする柳沢吉保の陰謀の阻止であった。

琉球沖の大黒丸遭難で総兵衛以下、又三郎、駒吉など主だった人材を欠いた富沢町大黒屋を柳沢吉保の魔の手が襲う。

大黒丸は信之助の待つ琉球泊湊へ寄港した。

六代目総兵衛の活躍した元禄・宝永年間から九十余年。享和二年(1802)、九代目総兵衛勝典は、労咳で瀕死の床にあった。

今坂一族の卜師梅香林は、鳶沢一族に張り巡らされた闇祈祷を看破した六義園を拠点とした闇四神の結界は富沢町、さらに駿府鳶沢村をも包囲していた。

坊城桜子を伴って京を目指す総兵衛一行が鳶沢村に逗留中、薩摩の密偵が捕らえられた。

五十八門の大砲を搭載する薩摩藩の新・十文字船団七隻は大隅海峡にて、大黒屋の交易船イマサカ号・大黒丸の通過を虎視眈々と待ち受けていた。

七カ月振りに総兵衛一行が江戸へ帰ってきた。

総兵衛は大目付本庄義親邸で喜多川歌麿なる稀代の浮世絵師と出会い、その絵と人物に不思議な魅力を感じさせられた。

偉大な師米津寛兵衛の死から一年が過ぎようとしていた。

大黒屋に脅迫状が届いた。古着大市を取りやめぬと客を殺戮するという。

駿太郎は亡き両親の想いを胸に、丹波篠山へ――。 親子の情に心打たれる、書き下ろし第13弾！ 文政8年秋。

吉原が遊女らの白無垢の衣装で彩られる八朔の日、当代きっての人気太夫・香瀬川が忽然と姿を消した。

天明六年、将軍家治の逝去により、老中・田沼意次が失脚、吉原遊廓は閉門停止となった。

天明八年正月、京で大火が発生、吉原を狙った島原の勢力は力を殺がれたかに思われた。

吉原の用心棒神守幹次郎を、豊後岡藩から二人の侍が訪ねてきた。かつて出奔した旧藩に復帰せよとの話に、幹次郎は戸惑う。

廓に上がらず、吉原で金を使わない地廻りと呼ばれる男の骸が切見世で見つかった。

吉原会所を嶋村澄乃と名乗る武家の娘が訪れた。裏同心として働きたいと言う澄乃に、一同は驚く。

高齢の四郎兵衛に代わり、廓を御する吉原会所の八代目頭取を誰が継ぐのか。

吉原を過去最大の危機が襲う。会所頭取、四郎兵衛の無残な姿。

端午の節句のその日、大門前に立った男女。一年余の京での修業を終え、吉原に戻った神守幹次郎と加門麻であった。

長く廓の用心棒であった神守幹次郎が吉原を率いる八代目頭取四郎兵衛に就任、御免色里の大改革が始まった。

吉原会所の裏同心神守幹次郎にして八代目頭取四郎兵衛は、九代目長吏頭に就任した十五歳の浅草弾左衛門に面会した。

寛政五年十月、江戸を見舞った大火事のあと、吉原に大勢の客が押し寄せる。

江戸の暑い夏の日、金座裏では、十代目の政次の妻・しほの産月が近づいていた。

定廻り同心・寺坂の町廻りに同行した政次らは、呉服店松坂屋で不審な男女ふたり組に遭遇した。

師走も半ば、金座裏では総出で大掃除を終えた後、 差し入れの河豚料理に、皆で舌鼓をうっていた。

豊島屋の隠居・清蔵が金座裏に姿を見せた。 「倅に十代目を継がせたいので、後見方をお願いしたい」という。

鎌倉河岸の八重桜が花を咲かせた二月、金座裏の親分・宗五郎と番頭格の八百亀、酒問屋豊島屋の隠居・清蔵、 呉服屋松坂屋の隠居・松六の四人が、吉原の三浦屋へ登楼した。

豊後関前藩の若き武士３人が帰藩したその日に、互いを斬り合う窮地に陥る。

大志を抱き切磋琢磨した友を喪い、豊後関前藩を出奔した坂崎磐音は、江戸・深川六間堀の長屋で浪々の日々を送る。

正月を迎えた江戸。

夏を迎えた江戸深川。浪人、坂崎磐音の用心棒稼業は相も変わらぬ貧乏暇なし。

おこんの慰労をという今津屋の心遣いで海晏寺まで紅葉狩りに出かけた磐音たち。

穏やかな新年を迎えた江戸深川に、引く手数多の浪人がひとり。坂崎磐音である。

吉原で新たな太夫を客が選ぶ催しが行われることに。

秋風が吹き始めた江戸。磐音は研ぎに出していた備前包平を受け取りに研ぎ師・鵜飼百助のもとを訪ねる。

師走、寒気増す江戸深川・六間堀長屋。

深川の長屋で浪人暮らしの坂崎磐音は、日光社参の勘定を担うことになった両替商・今津屋からある提案を持ちかけられる。

燕飛び交う初夏に、将軍家治は日光社参を決行する。

吉原にいる奈緒が山形の紅花商人に身請けされることになった。

江戸・深川の六間堀で浪人暮らしの坂崎磐音は八月十五日の早朝、六間湯の一番客となった。

安永六年、初夏。江戸随一の両替商・今津屋では佐々木道場の改築完成を間近に控え、主な老分番頭が祝いの品を思案していた。

佐々木道場の跡目を継ぐため、浪人・坂崎磐音は生計の鰻割きを辞し、住み慣れた金兵衛長屋に別れを告げた。

坂崎磐音とおこんは危難に満ちた船旅を経て豊後関前藩へと辿り着く。母・照埜と念願の対面を果たすおこん。

安永七年正月。白梅の香り漂う新年早々、尚武館佐々木道場に朱塗りの大薙刀を引っ提げた道場破りが現れる。

佐々木磐音は、南町奉行所定廻り同心・木下一郎太の相談を受ける。

年の瀬、門弟の餅搗きで賑わう尚武館を武芸者が訪れる。

尚武館を追われ、小梅村にある今津屋の御寮でひっそりと暮らす佐々木磐音とおこん。

一面銀世界の紀州姥捨の郷で、磐音とおこんは生まれたばかりの空也を抱き、束の間の安息を得た。

旅の空にある磐音らの無事を祈りながら暮らす江戸の面々。

三年余にわたる流浪の旅の果て、坂崎磐音とおこんが、江戸に戻ってきた。

甲府勤番支配の任を解かれ、江戸へと還る速水左近。だが、その道中を狙う田沼一派が不穏な動きを見せる。

豊後関前藩から密かに上府した、坂崎磐音の父で国家老の正睦。

小梅村の尚武館道場に現れた老武芸者。

天明四年弥生二十四日。粛然と稽古に打ち込む磐音のもとに、霧子から急報がもたらされる。

佐野政言が城中で起こした刃傷騒ぎに起因し、田沼意次の嫡男・意知が落命する。

老中田沼意次が頼みとする将軍家治が病に倒れた。権勢に陰りを見せる田沼を葬ろうと、御三家らが動き出す。

寛政七年仲夏、豊後関前藩の湊に降り立った坂崎磐音一家。