地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険
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ロボット掃除機への転生もの。 | ||||
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狭い意味でのミステリ要素的には、弱いかもしれない。 | ||||
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作品最大の売り、かつ本作の肝な、主人公が自分の状態に気付く場面。 までは、極力、そのヒントを伏せ、 読者が主人公と同じタイミングで、 「なんじゃこりゃあ!」 できるようにして欲しかった。 表紙、タイトル、表紙めくった、 カバーの序盤あらすじ等、 あらゆる場所でそこに行くまでに、 何が起きるかバラしまくってるんで、 そこのくだりで驚きが少ない。 あと、主人公の状態をいかした、 トラブル解決や推理は上手いと思いますが、 キャッチーなアイデアに依りすぎていて、 そこら辺以外は結構普通。 一部の人への偏見みたいなのを助長しかねない描写があったり、 (姪っ子さんの描写の事ではありません。ある種の立場弱い系マイノリティに対し) 親切でもの分かりのいい方が都合よくでてきたり、 (ただこの点は、許容範囲。最後後味悪くなるのもなんで) も、 少々B級。 ただ、作品全体が、シンプルで素直な作りなんで、 作者さんも、根はいい人だと思います。 主人公と姪っ子さんの物語として見た場合、 後味も良い。 表紙の少女は主人公の姪っ子さんかな、 絵師さん上手いです。 (ただ、掃除機のカラーリング、 文章の描写と一部違うような) 気軽に楽しめる推理小説が読みたい時等は、 良いのではないでしょうか。 | ||||
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ディズニーアニメ『美女と野獣』は、「王子、人間に戻らないで!」って感想が多かった。その人たちの気持ちがようやく今わかる。 戻らないでどうする。いろいろと困るだろう。当時はそう冷静に言えたけど。すみません、これって理屈じゃなかったんですね。 本人にはかわいそうでも戻らないでほしい。このままの姿をいつまでも愛でていたい。見た目の愛らしさゆえに(笑)。 刑事でお人好しで姪ラブ!な男が中身になっちゃったお掃除ロボ。 「うちの子を守る!」ために必死で疾走(しても遅い)するルンバ(じゃないランルン)。 勝手に動いてるところを見つかると拾われて持っていかれるか拾得物扱いされて警察預かりになるかも、とコソコソ裏道に隠れたり。 見た目には全くわかりませんが、こまったり、あせったり、しらばっくれたりするお掃除ロボが可愛すぎてもう!読んでるこっちはメロメロですよ(笑)。 ただ、なんでこのお掃除ロボに?の理由が結局わからないままだったのと。物語の最初、ロボ機能の説明が長すぎると思い、それを引いての★4つに。 その後、ビルを出るところから面白くなってきます。さぁ出発だ!って、こっちまでワクワクした♪ このまま、まだまだ勢太inランルンに活躍してほしかったですね。 でもそうなる条件が、勢太が死にかける+朱麗のピンチなので。さすがに無理かー。 クスクス笑いながら楽しく読ませていただきました、そえだ信先生。次のお話も期待して待ってますので♪ | ||||
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なんといっても記念すべき「第10回アガサ・クリスティー賞」大賞受賞作です。ご本人がもしお読みになったらさぞ驚かれたことと思われます。 交通事故に巻き込まれた警察官が同居している姪の身の上を案じるあまりに「掃除機ロボ」に意識が憑依してしまいます。この掃除機も有名な会社の製品ではなく、アームが付いていたり、Wi-Fi接続によりネットとメールが可能だったりします。 札幌から小樽まで30kmを時速1.8kmで「急ぐ」のですが、途中で知り合う人々もまたいろいろで、見て見ぬふりができず、ロードムービー風の人情噺も展開されて、はたして姪を救えるのか?という奇想天外な「ミステリー小説」です。 ちなみに我が家の「掃除ロボ」は毎日、威勢よく出発するのですが必ず「転落」「脱輪」「身動き取れず」で電池切れで自力帰還ができません・・・。 | ||||
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コルソン・ホワイトヘッドの新作を読むつもりが何故か第十回アガサ・クリスティー賞大賞受賞作「地べたを旅立つ 掃除機探偵の推理と冒険 ”Depart from The Ground”」(そえだ 信)を読むことになりました。表紙がポップでした。 高齢者が起こした交通事故によって意識不明の重体に陥った警察官、鈴木勢太の意識が「AI仕立てのロボット掃除機」に憑依したのも束の間(笑)、ある殺人事件に巻き込まれます。現れる二人の容疑者。一方、自分が手塩にかけて育ててきた小学5年生の姪っ子・シュリを守るために、札幌から小樽までそのロボット掃除機がフルスロットルで爆走?します。時速1.8キロで。なんと馬鹿馬鹿しい(笑) パズラーでありながら、チャーミングな人物たちに彩られたロードノヴェルであり、冒険小説と言ってもいい物語ですから、そのストーリーを詳細に語ることができません。いくつかの感想を記述することにしましょう。 「クリスティー賞」ですからパズラー部分に焦点をあてるべきなのでしょうが、事件は短編小説に使われるようなワン・アイディアで成立しています。成果は、少し悩ましいと思います(笑)。むしろささやかな<Who-Done-It>の反転に至るミス・ディレクションが素敵でした。 作家のデビュー作として注目に値する点は、そのドライで軽妙な語り口にあるのだと思います。それは職業作家として与えられた"ギフト"と言ってもいい。作者はマテリアルさえ整えば、どんな物語でも料理してくれそうですね。 今回の作者は先日読んだばかりのスリラー「ローンガール・ハードボイルド」(コートニー・サマーズ)のテーマと共通する「児童虐待」、DVへと筆を進めています。悪しきものは、米国と言わずこの国にも確かに存在し、蔓延しているのかもしれません。これもまた最良のシンクロニシティとして受け取ることができます。ロボット掃除機・勢太と姪っ子・シュリのドメスティックで微笑ましいやり取り、キレのある会話もとても良かった。そして、どうでもいいようなディティールについ笑ってしまった(笑) | ||||
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