時の睡蓮を摘みに
- アガサ・クリスティー賞受賞 (13)
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いえ、小説として近年最高だと思います。 高村薫が書かなくなってミステリの範疇を超えた、こういったスケールの大きい小説はもう読めないと思っていたので心底嬉しいです。 | ||||
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緻密な資料の分析から、時代を越えて体験しているかのような情景でした | ||||
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スパイ小説は現代には合わないようですが設定しだいですね。 松浦寿輝さんの「名誉と恍惚」「香港陥落」と構成、時代設定が似ています。上海、香港そしてハノイ。 第30話は資料読みすぎで思い入れ強すぎの感あり。 新人とは思えない。仏文学の専門家かな。 だんぜん星5つ。 たしかに読者にある程度の知的レベルを要求されているよう。 | ||||
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以前、仕事の関係でベトナム・ハノイに3年ほど滞在したことから、ベトナムを舞台とする日本の小説を片っ端から読んでいるが、ハノイを舞台にした日本の小説は、私の知る限り黒木 亮さんの「アジアの隼」以外には見当たらなかった中で、新刊のこの小説は、1936年の日本軍の仏印進駐前後のハノイを舞台として、そこでの人々の生き様ー特に、フランス植民地当時のフランス人、ハノイに駐在している日本人家族や、日本の軍人、安南人(ベトナム人)の姿を良く描いている稀有な小説で、ハノイを知る私は大変興味を持って読ませていただいた。因みに現在のハノイは、中心街の周りには高層ビルが立ち並んでいるが、旧市街やフランス植民地時代の洋館が立ち並ぶ地域などは、往時のまま残っており、この小説で描かれているハノイの様子、空気感と然程の違和感はない。ただ、筆者はフランス語の造詣が深いと思われ、当時のハノイの場所や通りの名前も日本語の横にカタカナでフランス語のルビが付されており(例えば小湖=プチ・ラック→今の一般的名称はホアンキエム湖)、またカタカナながらフランス語の会話(もちろん日本語訳が続いている)も多く、フランス語に馴染みのない者にとっては若干の読みづらさがあるかもしれない。ともあれ、小説自体は三人の主役ー当時の若い日本人女性の生き方に馴染めず、父が駐在するハノイに飛び込んだ鞠、ハノイの日本大使館の書記生でスパイの疑いで中国国民党の捕虜となった植田、ハノイ駐屯の憲兵隊の下士官ながら、日本軍人の傍若無人な振る舞いに怒りを覚える前島ーが紡ぐ人間ドラマが活き活きと描かれており、小説としての出来栄えも秀逸である。ただ、最後は意外に呆気なく、個人的にはもう少し、三人の生き様を描いて欲しかったと思う。今後の筆者の更なる文筆活動に期待したい。 | ||||
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アガサ・クリスティー賞大賞受賞作品。あまりレビューは書きませんが、これは久々に読んだ後に余韻が残るというか、三者三様の正義というか生き様を見せつけられ、しばらく登場人物達のことが頭から離れなくなり、思わず書いてしまいました。1つの結末に収斂していくというよりは、個々のエピソードが複雑に編まれ、気づいたら立派な織物が完成しているという感じで、読みごたえのある本です!舞台設定がマイナーで、私も決して造詣が深いとは言えないテーマでしたが、個々のエピソードは読みやすかったです。全体を通して読者に知的水準を求めてくるこの感じ、嫌いじゃないです。笑 ライトな本がつまらなく感じている人、歴史物、スパイ小説が好きな人(私ですね、、)には刺さると思います! | ||||
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