香港陥落



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初公開日(参考)2023年01月
分類

長編小説

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香港陥落

2023年01月13日 香港陥落

1941年12月8日未明、日本軍はハワイオアフ島の真珠湾軍港を奇襲攻撃、太平洋戦争が始まった。さらに同日未明、当時イギリスの植民地だった香港攻略作戦を開始した日本軍は18日に香港島へ上陸、25日、イギリスは全面降伏。以降、香港は3年8ヵ月にわたって日本の統治下に置かれた―― 元ロンドン駐在の外交官・谷尾悠介、イギリスから香港へ流れ着いて通信社で働くリーランド、香港の貿易商・黄。日本軍が占領する直前のイギリス領香港で出会った国籍の異なる三人。酒と広東料理とシェイクスピアを愛する男達が、それぞれが秘密を抱えながらも奇妙な絆で結ばれていく。過酷な時代の狂風が吹き荒れる中、国家と個人はどう向き合えばいいのか。谷崎潤一郎賞・ドゥマゴ文学賞のダブル受賞作『名誉と恍惚』を凌ぐ、傑作長篇。(「BOOK」データベースより)




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香港陥落の総合評価:8.40/10点レビュー 5件。Bランク


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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.5:
(4pt)

文学的な作品

何を言いたいのか、わからなかったが、文学的な作品であることは理解できた。
文体は単純だけど、内容は深い。しかし、それが何か、わたしには理解出来なかった。
作者は哲人だな、と思った。
香港陥落Amazon書評・レビュー:香港陥落より
4065300231
No.4:
(4pt)

でも少し物足りない。

とっても面白いんです。1つの歴史の断面を知らされます。何度も行った香港の歴史を知ることができます。でもね。何か物足りないんです。
香港陥落Amazon書評・レビュー:香港陥落より
4065300231
No.3:
(5pt)

香港版サロン小説の傑作

歴史に翻弄され続ける街・香港を舞台に、前半はイギリス統治時代に日本軍が侵攻することが決定的になった1941年にペニンシュラ・ホテルでのクワセ者の日本人、変人のイギリス人、何を考えているのかわからない中国人の会話「だけ」で進行する「フランス風香港版サロン小説」です。会話には「 」をいっさい付けないので癖の強い文体ですが,いつの間にか引き込まれてしまいます。

後半は侵攻後の日本軍統治時代にその変人・イギリス人がなぜか引き込まれるように立ち寄った百龍餐館といううらぶれた広東料理のレストランで「偶然」出会った中国人との会話が始まり、さらに1961年に再びここを訪れて、一度会ったことがあるイギリス人女性も交えてまたしても会話だけのサロン小説となります。

皮肉、風刺の効いた独白と人生訓、あいかわらずアメリカのビールを「馬のしょんべん」と馬鹿にするイギリス人の台詞、お互いの腹の探り合い、沸き立つ湯気や香り、味まで迫ってきそうな見事な料理、そしてなんといってもシェークスピアの引用が見事な香辛料となって全体を引き立てています。
香港陥落Amazon書評・レビュー:香港陥落より
4065300231
No.2:
(3pt)

会話劇・はらの探り合い

香港陥落という限り、もう少し歴史的な展開を期待したが その意味で期待外れ。登場人物は自身の事を明かさない。作者もだましだましで最後まで引っ張っていく。作品がそんなに長くないのでページを進めていくがもっと長い作品だったら 途中で嫌になるだろう。日経は歴史的展開を三人の会話で進めていくとあったと思うが やはり どこまでも続く頭のいい人の会話があまり突っ込まず上品すぎて その意味で読者は物足りないだろう。
香港陥落Amazon書評・レビュー:香港陥落より
4065300231
No.1:
(5pt)

いずれかにも似ていないことを再確認させてくれること

「香港陥落」(松浦寿輝 講談社)を読み終えました。
 「香港陥落」と「香港陥落-Side B」という二つの作品から成立していますが、「香港陥落-Side B」が「香港陥落」を補完しながら1941年、1946年、そして1961年のペニンシュラホテル、「百龍餐館」という名の食堂を背景に日本人・谷尾悠介、英国人・リーランド、香港に流れてきた中国人・黄という三人のそれぞれの「戦争」が、或いはその「戦争」そのものが三人による<宴>を通して語られていきます。
 シェイクスピア的なるもの、ロレックスのような時計、故郷がないということ、「好都合」という言葉への小さな憤り。
 一切この作品とは関連がありませんが、読書中、グレアム・グリーンを想い、いくつかの開高健の著作を想起し、リーランドに至っては晩年のル・カレの作品がスライドショーされ、それは似ているということではなくて、いずれかにも似ていないことを再確認しながらの読書になりました。
 「そして人間は必ず死ぬ」(p.75)という「メメント・モリ」が、2014年、「香港雨傘運動」に寄り添った藤原新也の写真へとリンクし、誰も本当のことは言わなくとも過去から現在へと「友情」が或いは「友情」のようなものが静かに継承されていくのだと信じることができました。本当に自分以外の誰のことも思わなければ人は苦しむことはない。しかしながら苦しむこともまた喜びなのかもしれません。
香港陥落Amazon書評・レビュー:香港陥落より
4065300231



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