幽
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
幽の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松浦寿輝ワールドにどっぷり浸かっている母へのプレゼントです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松浦寿輝の小説には日常から切断された“仮住まいでの生活”がよく登場する。「幽」でも、主人公はそれほど親しくもない昔の同僚とばったり出会い、進められるままに、その知人の留守宅での生活を始める。そこは日常よりも「死」「夢」に近い場所であり、日常における他者や社会との関係性は介在してこない。 “何がどうなのか定かではないということ。一人になるというのはそういうことだった”。そんな孤独で、居心地がよくて、現実感のない褄(つか)の間。ところが仮住まいであっても、やがて“縁”が芽生えてくる。それは“女でも男でもいい、いやそれは物体でもいい、風景でもいい、たった一つの何かとの出会いが、「自分が自分であること」の淋しさを越えるための複数性の酩酊のすべてをもたらしてくれる”そんな縁だ。「死」と隣り合わせのような仮住まいでこれまで生きてきた自分を凝視し、そこで新たな“縁”を築き、“日常とて仮初め”ということに気付き、いつもの生活に戻っていく。 僕にとっては、松浦寿輝の小説こそが“褄(つか)の間の仮住まい”そのものである。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
松浦寿輝の小説は、頼りにならない書き手による、何が起きるか わからない世界の物語だ。幽霊のようなものも登場するが、それが 妙に官能的であり親しみを持ってくるあたりが実は恐ろしいのかも しれない。「幽」は松浦の幻想世界への導入にお勧めの一冊です。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|