インヴェンション・オブ・サウンド



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    初公開日(参考)2023年01月
    分類

    長編小説

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    インヴェンション・オブ・サウンド

    2023年01月24日 インヴェンション・オブ・サウンド

    「全世界の人々が同時に発する悲鳴」の録音を目指すハリウッドの音響技師ミッツィ、児童ポルノサイトで行方不明の娘を探し続けるフォスター。2人の狂妄が陰謀の国アメリカに最悪の事件を起こす――(「BOOK」データベースより)




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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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    No.9:
    (3pt)

    最後の翻訳ララバイから何年たった?20年?

    パラニュークが輝きを取り戻した作品だと言われてたけど。
    こっちからしたらララバイまでずーっと最高作品だった。その後、翻訳が途切れて。。。。

    正直、この作品は過去4作に劣ると思う。むしろdoomedとかdamned、Pygmy、snaff、Adjustment Dayなどめっちゃ気になる。正直、評価どうのこうのより当時の熱をもった状態で読みたかった。
    インヴェンション・オブ・サウンドAmazon書評・レビュー:インヴェンション・オブ・サウンドより
    4152102004
    No.8:
    (4pt)

    創作旺盛だったのに日本で無視され続け復活。

    ララバイ的戯画じゃない。だがそれまで通底した思想は薄れた。背景は現代に沿って悪文も健在で満足だが。
    インヴェンション・オブ・サウンドAmazon書評・レビュー:インヴェンション・オブ・サウンドより
    4152102004
    No.7:
    (3pt)

    ひたすら暗い内容です

    パラニュークを15年ぶりくらいですかね。翻訳のは全て読んだし、2冊は英語でも読みました。
    で、今作は期待していたのですが、ファイトクラブなどと比べると、ブラックジョークがほとんど無いし、内容も最後近くまで暗くて、くすりとも笑えない時間帯が長いと思いました。
    さすがに最後はそういうことかと納得することはできましたが、満足度としてはファイトクラブなどよりもかなり低いです。
    正直言って、ファン以外にはお勧めできないです。ほかのを先に読んだほうがいいと断言できます。
    インヴェンション・オブ・サウンドAmazon書評・レビュー:インヴェンション・オブ・サウンドより
    4152102004
    No.6:
    (4pt)

    先導者の帰還。

    「ファイト・クラブ」や「サバイバー」で資本主義や拝金主義に染まった現代社会を風刺し、自らの人生を社会や他者評価から奪還せよと私たちに訴えかけたチャック・パラニューク。
    そんな彼の18年ぶりとなる新作長編である本作は上記二作同様、誰しもが見て見ぬふりをしている社会の暗部を抉り出し、我々が生きる今の時代を批評的に切り取って見せる。
    しかし一方で上記二作とは異なり、本作は一人称で物語が語られるのではなく三人称視点で物語が綴られており、それによって過去作以上に社会に対する冷めた視線や諦観と共に共存する暴力への魅惑を感じることができるだろう。
    そして何より三人称視点で物語を紡ぐことで、チャック・パラニューク史上最もミステリー要素を含んだ物語の構成を生み出すことに成功している。

    厭世的で暴力的な表現からテロリズムを誘発する扇動者だと誤解されがちな彼だが、本作を読めばそうしたイメージは払拭されるはず。
    社会に蔓延る欺瞞や不平等さ、心に傷を負い病んでしまった人間の抱える虚無感を的確かつシニカルに描く彼は、誰よりも先見性に富んだ作家であり先導者に他ならない。
    突拍子もない人物設定とストーリーラインによって社会を批判し、自らの人生に対して生きた心地がしない人物たちに寄り添う彼の作品は、前作が刊行された18年が経った今なお我々に必須と言えるだろう。
    インヴェンション・オブ・サウンドAmazon書評・レビュー:インヴェンション・オブ・サウンドより
    4152102004
    No.5:
    (5pt)

    あのままのパラニューク、復活の狼煙!

    チャック・パラニューク。この名前に反応してしまう。嘘だろ? と思う。あれからこの作家はどこで何をしていたのか? 何故、忘れた頃、今になってまた目の前に登場? 

     ぼくとしては現代における最も濃厚なこのノワール作家の日本語版翻訳は、なんと18年ぶりだと言う。本書では17年前に行方不明になった娘を探し続ける父親が出てくる。それよりもパラニューク自身が18年前に行方不明だったではないか。

     なのでまずは18年前の自分を探しにゆく。あった。『ララバイ』のレビューが。読んでみると、驚いたことに本作『インヴェンション・オブ・サウンド』にそのまま適応できるレビューではないか。

     「ある意味、作品をまたぐ共通項は存在する。現在の時制にこだわった悪夢的なリフレイン文章の挿入。豊富なイメージのコレクション。雑学の広がりと深まり。最初に衝撃と謎を置いてスタートする、スピーディでテンポのよい構成。伏線、また伏線、一見収集のつきそうにないストーリー展開を、最後に手際よく纏め、そして心を引っ掴んでゆく得体の知れない何か。」
     
     「これはノワールである。類稀な破壊衝動と暴力とに満ち溢れた、世界最悪の物語だ。それでいてスタイリッシュ。綺麗でお洒落な作りであるところは、これまでと全然変わらない。しかしそれでも、負の迫力だけはやたらに強い。」

     「だからこそ主人公の葛藤がある。だからこそ、戦いへの決意があり、必死がある。だからこそ、徒労がある。再生がある。愛がある。慈しみがある。世界は暴力に満ちていて、突然の死に満ちている。」

     すべては本書にも言えること。パラニュークのすべての作品に言えること。

     さて本書は、映画の音声を作り出す音響効果技師の女性ミッツィと、さらわれた娘を探しにダークウェブや少女売買の世界を彷徨う父親フォスターの二人の描写を交互に、それもとても頻繁に交互に視点を変えて描いてゆく物語だ。ミッツィは、音響効果の中でも悲鳴の専門家である。音を収集し増幅し、効果的に作り出す職業。一方、フォスターは、女優ブラッシュ・ジェントリーの手を借りて娘を探索する。映画やドラマという世界で二人の人生は交錯するのだろう。しかし、それは未だ先の話だ。二人の奇妙な行動を謎めいた暴力的な描写で表現しながら、パラニュークは物語ってゆく。

     特別な人しか出演しないドラマ。平凡な人は登場しない小説。異常な闇のストリートを、個性の塊のような男たちと女たちが、喘ぐように彷徨する。物語の力をフルに起用して、彼らの航路は行き違い、波濤は創り破壊する。引き込まれるようにしてパラニュークのあまりに独自なイメージ世界を歩いてゆく独自で奇妙な読書体験。感覚でしか読めないかもしれない作品群。

     18年ぶりの復活の狼煙が上がった。『ファイトクラブ』という破壊力のある映画で勇名を馳せた作家の復活の狼煙が。
    インヴェンション・オブ・サウンドAmazon書評・レビュー:インヴェンション・オブ・サウンドより
    4152102004



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