冬を待つ城
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秀吉時代の北條氏討伐後の奥州仕置きについてはあまり知りませんでした。まして南部家の九戸氏の抵抗等初めて知り、早速本を買って読みました。安部龍太郎氏は他の作家が書かない人を主人公にしてくれるので、ここのところ安部作品を続けて読んでいます。この作品も素晴らしいロマンに圧倒されました。 | ||||
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特に問題なし | ||||
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これまでの歴史は豊臣側からのものが多かったので、 時の流れが分からぬ田舎大名の反乱でしかありませんでした。 これはその反逆側の視点の物語で、そうなると この反乱が違った様相を呈してきます。 また物語序盤からストーリー中に、 手紙のやりとりが差し込まれますが、 これが誰から誰にあてたものか分からないまま何度も行われます。 終盤でその答えが分かりますが、 このどこかサスペンスタッチで展開するのがなかなか面白いです。 戦国時代が好きなら、これも楽しめると思います。 | ||||
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1)奥州仕置は朝鮮征伐での極寒対策のため、雪や寒さに慣れた東北の人足を徴用するためのものだった。 2)また九戸政実の乱は石田三成の計略で引き起こされ、冬場の戦争の訓練や課題を探るためだった。 3)それが九戸政実によって見破られ、冬になる前に和議となり、計画が頓挫した。 ネタバレのようですが、以上の内容は序章に書かれていることです。そこから回想のような形で、何があったのか描かれていきます。しかしながら結果は上記のように既に明らかにされているので、本章は、石田三成と内通して九戸政実の乱を起こそうとしてるのは誰か、また九戸政実が隠している奥州の秘密とはなにか、というのを探るミステリー仕立ての小説になっています。 物語の根底には蝦夷と大和朝廷の対立というのが流れています。すなわち、奥州の諸大名や武将、民草は蝦夷であり、石田三成は、(蝦夷は為政者が顧みるべき民ではなく、利用できるだけ利用し、あとはどうなろうと知ったことではないという考えの、)中央の人間の象徴です。 本作のストーリーを架空のものとして見ると特段矛盾があるわけでなく楽しく読めましたが、実際の歴史と照らし合わせてみると、伊達氏も南部氏(九戸氏)も源頼朝の奥州征伐後に東北に入った武将で、蝦夷や安倍頼時、奥州藤原氏とは関わりの薄いことや、朝鮮征伐に向かったのは西国大名で、奥州仕置軍は東国大名であり訓練になっていないことなどが気になりました。 また序章にもあるとおり、訓練のため合戦を長期化させて冬が来るのを待ち望んでいたのは石田三成であり、そうはさせまいと、なんとか冬になる前に和議を結んで石田三成の計画を頓挫させようとしたのが九戸城に籠もる九戸政実です。タイトル、間違ってませんか? | ||||
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四男が出家から還俗、三男が屈折した人格等、兄弟の人物設定がカラマーゾフの模倣です。 これで奥州仕置を描くというのは、いくら何でも安易すぎます。 夏の田んぼで「稲穂が黄金色」等、首をかしげる描写もいくつかありました。 九州出身の人に北東北のことは分からなかったんじゃないかな。 蝦夷の末裔として、この事件を書いてくれたことに感謝して、二点を入れます。 | ||||
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