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冬を待つ城
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冬を待つ城の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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秀吉時代の北條氏討伐後の奥州仕置きについてはあまり知りませんでした。まして南部家の九戸氏の抵抗等初めて知り、早速本を買って読みました。安部龍太郎氏は他の作家が書かない人を主人公にしてくれるので、ここのところ安部作品を続けて読んでいます。この作品も素晴らしいロマンに圧倒されました。 | ||||
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特に問題なし | ||||
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これまでの歴史は豊臣側からのものが多かったので、 時の流れが分からぬ田舎大名の反乱でしかありませんでした。 これはその反逆側の視点の物語で、そうなると この反乱が違った様相を呈してきます。 また物語序盤からストーリー中に、 手紙のやりとりが差し込まれますが、 これが誰から誰にあてたものか分からないまま何度も行われます。 終盤でその答えが分かりますが、 このどこかサスペンスタッチで展開するのがなかなか面白いです。 戦国時代が好きなら、これも楽しめると思います。 | ||||
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1)奥州仕置は朝鮮征伐での極寒対策のため、雪や寒さに慣れた東北の人足を徴用するためのものだった。 2)また九戸政実の乱は石田三成の計略で引き起こされ、冬場の戦争の訓練や課題を探るためだった。 3)それが九戸政実によって見破られ、冬になる前に和議となり、計画が頓挫した。 ネタバレのようですが、以上の内容は序章に書かれていることです。そこから回想のような形で、何があったのか描かれていきます。しかしながら結果は上記のように既に明らかにされているので、本章は、石田三成と内通して九戸政実の乱を起こそうとしてるのは誰か、また九戸政実が隠している奥州の秘密とはなにか、というのを探るミステリー仕立ての小説になっています。 物語の根底には蝦夷と大和朝廷の対立というのが流れています。すなわち、奥州の諸大名や武将、民草は蝦夷であり、石田三成は、(蝦夷は為政者が顧みるべき民ではなく、利用できるだけ利用し、あとはどうなろうと知ったことではないという考えの、)中央の人間の象徴です。 本作のストーリーを架空のものとして見ると特段矛盾があるわけでなく楽しく読めましたが、実際の歴史と照らし合わせてみると、伊達氏も南部氏(九戸氏)も源頼朝の奥州征伐後に東北に入った武将で、蝦夷や安倍頼時、奥州藤原氏とは関わりの薄いことや、朝鮮征伐に向かったのは西国大名で、奥州仕置軍は東国大名であり訓練になっていないことなどが気になりました。 また序章にもあるとおり、訓練のため合戦を長期化させて冬が来るのを待ち望んでいたのは石田三成であり、そうはさせまいと、なんとか冬になる前に和議を結んで石田三成の計画を頓挫させようとしたのが九戸城に籠もる九戸政実です。タイトル、間違ってませんか? | ||||
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四男が出家から還俗、三男が屈折した人格等、兄弟の人物設定がカラマーゾフの模倣です。 これで奥州仕置を描くというのは、いくら何でも安易すぎます。 夏の田んぼで「稲穂が黄金色」等、首をかしげる描写もいくつかありました。 九州出身の人に北東北のことは分からなかったんじゃないかな。 蝦夷の末裔として、この事件を書いてくれたことに感謝して、二点を入れます。 | ||||
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現在岩手県の久慈市 久慈城主 久慈政則の視点から、豊臣政権最後の仕上である九戸政実の乱を、奥州や古代蝦夷の誇りを守る戦い、またこれから始まる大陸出兵への伏線として描かれています。 日本の歴史は、征服者の歴史が正義としてきらびやかに描かれ、その史跡が残り、縄文蝦夷を語るものは数少ないですが、小説の中で描かれた政実、政則が守ろうとしたものを東北の山々をまわって探してみようと思いました。 | ||||
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天正19年(1591年)に陸奥国で九戸政実が南部信直と豊臣政権に対して起こした九戸政実の乱を九戸政実の弟である政則の視点から描いた作品です。 現在の岩手県二戸市にある九戸城に籠もる九戸政実に率いられた3000人と秀吉軍の15万の戦い。陸奥国では一年の内5ヶ月の冬の間は雪に閉ざされてしまうため、そこまで持ちこたえれば…というものです。 そういえば九戸城には蒲生氏郷が改修したと言われる本丸石垣があったのを思い出しましたが、この乱の終わった後のことだったのですね。 また九戸城、三戸城(当時の南部信直の居城)に行ってみたくなりました。 | ||||
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九戸、南部、津軽の人々の暮らしともに北東北の歴史が見えてくる。この小説を書いてくれた安倍龍太郎さんにありがとうと言いたい。 | ||||
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豊臣秀吉の天下統一総仕上げ最期の敵として知る人ぞ知る武将、九戸政実。彼の物語では高橋克彦氏の「天を衝く」が有名だが、本作も負けず劣らず読み応えのある内容だった。両作とも蝦夷の誇りを戦の大義に掲げており、落城時・落城後の史実とは違うクライマックスを描いている点は、上方軍の卑劣な謀略に対する筆者の憤りと実政公に対する敬意の表れであろうか。本作を読み終えて、ここまで蝦夷・岩手に想いを巡らせる事が出来るのは、実は著者は安倍宗任の末裔なのでは無いかと勝手に内心で思っている。いずれにせよ九戸政実の生き様・戦国時代・お家騒動等、大河ドラマや映画化したら見応えがあるだろうなと思うので、是非実現して欲しい。 | ||||
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非常に面白く読ませて頂きました。読み前までは、秀吉の天下平定後の東北地方の小さい反乱の意識しか無かったが、読むうちにどんどん引き込まれていきました。阿倍先生の本はかなり読んでいますが、『冬を待つ城』も良い作品のひとつです! | ||||
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九戸政実率いる九戸党と秀吉軍の戦いを描いた娯楽作「天を衝く」。ほかに、この対決を描いた大作はないので、政実ファンとしては「冬を待つ城」は貴重でした。 | ||||
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もっと歴史上に大きく出て来てない武将なので残念です。東北には阿弖流為を始めこの様な形多い。 後の方の題材の本を読むのは2回目です。中央にでてこなかつたのがざんねんです。 | ||||
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豊臣軍団の支配がこのように行われていたとは知りませんでした。大変良い本です。 | ||||
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圧倒的に不利な状況でいかに戦うべきなのか。今でもそうゆうことはよくありますよね。主人公が勝ったのか負けたのか、読む人によって評価は分かれるところだと思います。つまるところ戦争目的が何なのか。その目的が達せられたのかで評価は分かれる。戦い方も変わってくるということなのだと思います。逆に言うと、目標を明確にすることがいかに大事であるか。主人公たちは全くぶれない。目標のためにまさに人生をかけているのです。一気に読める、素晴らしい作品だと思います。 | ||||
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「九戸政実の乱」を描いた一冊。 九戸政実や豊臣秀吉の奥州仕置自体に馴染みがないのが功を奏し、出てくる人物が皆新鮮で魅力的。 時代小説なのですが、この新鮮さによって脳が活性化された感じです。 加えて、蝦夷の歴史や山の王国等の要素を絡めることで、作品自体がドラマチックにかつ壮大に仕上がっています。 正直最初あまり期待していませんでしたが、すぐに虜になり一気に読みました。 | ||||
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同じ九戸城の小説では、高橋克彦氏より面白かったです。よく調べており関心しました。 | ||||
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九戸政実が、ものわかり良すぎて、格好良すぎる・・・そんな気がした。 | ||||
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豊臣秀吉の奥州仕置に関する歴史ものを探していました。なんだこりゃー!こんな事実があったのかと驚きとわくわく感で読んでしまいました。まさか朝鮮出兵に関わりがあるとは・・・・。読ませますねえ。 | ||||
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一気に読みました。先刻時代終末、秀吉の全国制覇の完遂の一環として奥州北部での制圧に対する抵抗運動が書かれています。そして、秀吉の野望が朝鮮半島に向けられ、その為の準備の意図がこの奥州制圧での「人狩り(寒さになれた人夫を戦争動員の行う)」ことを在地の領主は見破り、それを頓挫させて領民を守った闘いの物語である。 | ||||
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天正19年(1591)奥州九戸城に秀吉軍が15万の大軍勢で押し寄せた。迎え撃つ九戸政実3千。全く勝ち目のない戦。 しかし敢然と立ち向かった。その理由、背景が壮大なスケールで描かれている。南部、津軽、伊達、蒲生、三成、そして秀吉。対する政実の真骨頂は奥州の大義にあり。東北の歴史地理文化が随所にちりばめられ、歴史小説の面白さを堪能した。戦場周辺の情景が浮かび上がり、作者の丹念な取材の成果が感じられた。 | ||||
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