浄土の帝



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    浄土の帝 (角川文庫)
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    初公開日(参考)2008年12月
    分類

    長編小説

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    浄土の帝 (角川文庫)

    2008年12月25日 浄土の帝 (角川文庫)

    平安時代末期、末法の世。貴族たちの権力抗争は、皇位継承をめぐる骨肉の対立と結びつき、頂点に達した。鳥羽院の崩御を機に噴きあがった戦乱は、容赦なく帝をも巻き込む。崇徳院の悲劇、失墜する摂関家、寵臣たちの暗躍、そして美貌の后妃の思惑…。混迷を深める政情は、新たな権力者の登場を予感させる。朝廷が、帝が、権力を失っていく中で、自らの存在意義を賭けて理想を追い求めた後白河帝、激動の半生を描く歴史巨編。(「BOOK」データベースより)




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    No.3:
    (1pt)

    時代考証間違いが多すぎる

    この物語は平安時代が舞台だが、平安時代には存在しない言葉が山ほど出てくる。時代小説で直木賞を受賞したくせに、何とも情けない。直木賞受賞作にも「月命日」などという太平洋戦争以降の言葉があったくらいだから、時代考証間違いだらけだろうと思ったが、案の定。
     物語が始まって早々に「心配」が出てきて、「これはダメだ」と思った。「心配」は安政四年(一八五七)の河竹黙阿弥の造語である。
     年齢の「数え」は数え年の太陰暦の数え方が常識だったので、明治時代まで言わない。満年齢の場合のみ「満」を付けるが、これは福沢諭吉が明治三十二年に初めて言い出した。
     その他、平安時代NGワードを列挙していくと図星(里見弴の造語)、水と油(明和五年(一七六八)の雑俳『俳諧觿』の造語)、興味・可能性・移動(井上哲次郎の造語)、集落(寺田寅彦の造語)、専制的・揉み消す(永井荷風の造語)、落胆(荻田嘯の造語)、後継者・具体的(中江兆民の造語)、警護(萩原乙彦の造語)、幻想的・正当化(梶井基次郎の造語)、雰囲気(北原白秋の造語)、瞬間・放置(宇田川榕菴の造語)、大丈夫(安永五年(一七七六)の『当世左様候』の造語。平安時代の「大丈夫」は「立派な男子」の意味)、説教・直線的・姿勢・予想・予感(夏目漱石の造語)、恨み骨髄(『太平記』の造語)、拠点(桜井忠温の造語)、丁重(徳田秋声の造語)、協力(徳川幕府御親征の詔)、戸惑う・大々的(尾崎紅葉の造語)、空気(嘉永二年(一八四九)の『砲術語選』の翻訳造語)、作業場(横光利一の造語)、理由(山縣有朋の造語)、反論(伊福吉部隆の造語)、無駄足(安永八年(一七七九)の『柳多留』の造語)、お開き(安永九年(一七八〇)の雑俳『川傍柳』の造語)、支度(『太平記』の造語)、動揺(岩崎茂実の造語)、本当(明和七年(一七七〇)の談義本『山家一休』の造語)、胸騒ぎ(正安三年(一三〇一)の石清水八幡宮の霊験記『八幡愚童訓』の造語)、仏頂面(延宝五年(一六七七)の評判記『もえくゐ』の造語)、目と鼻の先(久保田万太郎の造語)、釘を刺す(延宝六年(一六七八)の人形浄瑠璃『酒顛童子付頼光山入』の造語)、活力(若林虎三郎の造語)、致命傷・挑戦的(有島武郎の造語)、筒抜け(近松門左衛門の造語)、神経性(田山花袋の造語)、配下(細川浪次郎の造語)、捕縛(新聞雑誌の造語)、盆地(山上万次郎の造語)、視線(松原岩五郎の造語)、ずぶ濡れ(横田横几の造語)、連絡(末広鉄腸の造語)、必要(村田文夫の造語)、肩入れ(朝倉教景の造語)、横槍(安永元年(一七七二)の雑俳『伊勢冠付』の造語)、張り切る(勝俵蔵の造語)、血飛沫(龍胆寺雄の造語)、苛立つ(若松賤子の造語)、緊張・反射的(森鴎外の造語)、刻々(徳富蘆花の造語)、様子(文明九年(一四七七)の『史記抄』の造語)、からだつき・文句(樋口一葉の造語)、小太り(安永五年(一七七六)の洒落本『契国策』の造語)、子供(『義経記』の造語)、うやむや(東里山人の造語)、細面(山東京伝の造語)、対称(藤沢利喜太郎の造語)、危機感(渡辺一夫の造語)、総動員(細井和喜蔵の造語)、虱潰し(嘉村礒多の造語)、好景気(徳富蘇峰の造語)、得意気(幸田露伴の造語)、微熱(馬場貞由の造語)、根も葉もない(安楽庵策伝の造語)、巻き添え(明暦二年(一六五六)の俳諧『口真似草』の造語)、反応(岩川友太郎の造語)、甲高い(谷崎潤一郎の造語)、煮え湯を飲ませる(文政元年(一八一八)の『柳多留』の造語)、談判(柳河春三の造語)、裏腹(寛永二十年(一六四三)の仮名草子『心友記』の造語)、時間(柴田昌吉の造語)、すかたん(箕田患貞の造語)、交渉(日露戦争の宣戦布告の造語)、当たり前(浅見絅齋の造語)、鬱血(里村欣三の造語)、陰日向なく(寛永十五年(一六三八)の仮名草子『清水物語』の造語)、水掛論(室町時代の狂言『連尺』の造語)、痛手(志賀直哉の造語)、加担(福沢諭吉の造語)、眼窩(二葉亭四迷の造語)、別天地(北村透谷の造語)、おためごかし(若竹笛躬の造語)、地団駄(『日葡辞書』の造語)、差金(文化元年(一八〇四)の『和英語林集成』の造語)。物語の前半だけで、これだけ大量にある。
    浄土の帝 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:浄土の帝 (角川文庫)より
    4043659059
    No.2:
    (4pt)

    朝廷のドロドロ感は伝わります

    個人的にはもう少し清盛との知的なやり取りを期待したのですが、さらりと終わってしまった感があります。
    特に上皇復活の章は期待だけもたせて中身が残念に思いました。
    朝廷での裏切り、公家の表裏ある行動は上手に描写され、歴史学と言うより小説としてみれば史実に基づき前後ストーリーを理解するには良いと思います。
    浄土の帝 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:浄土の帝 (角川文庫)より
    4043659059
    No.1:
    (3pt)

    後白河から見た視点が新鮮

    源平時代が好きで、小説、評論あわせていろいろ読みあさっています。この小説は後白河誕生から平家全盛、清盛との蜜月時代までの前半生を描いています。後白河といえば、源頼朝をして「日本国第一の大天狗」と言わしめた大変な策士、「今様狂い」と呼ばれ庶民の芸能に親しんだ型破りの帝、など過去の天皇の中でも抜きん出た個性の持ち主として語られることが多いですが、ここでもその自我が強くエキセントリックな面がよく描かれています。

    ただ、実は策士などではなく、一般人民の幸福と平和を第一に望んだ理想主義の帝という見方は、あまりにも理想化しすぎているように思えて、ちょっとうなづけません・・・。時々、仏教的な奇跡も描かれているので、そういう意味では一種のファンタジーとして読んでもいいかと思います。ただ、仏教思想が強く、真剣に浄土と地獄などを信じていたこの時代の人々の精神性から考えれば、本当に奇跡が目に見えたと信じたこともあったかもしれません。(心理学者に言わせれば、集団心理のヒステリーになるのかもしれませんが・・・)が、ラストがそういう形で締められているのはちょっと・・・。この後も帝は、平清盛に対して策謀し、平家を西海へ追いやって滅亡させることに成功、さらに鎌倉時代に入っても源頼朝とあれこれ駆け引きを繰り広げます。そんな人物が煩悩を克服し仏教的に悟りを開いたところで話を終わるのは・・どうしても納得しがたいところがあります。

    源氏と平家の目から見た保元の乱、平治の乱を描いたものは無数にありますが、当時の天皇、上皇方から見たものは少ないのではないでしょうか。立場が変われば同じ出来事でもこうも違って見えてくるものかというのは、大変興味深かったです。次から次へと起こる乱や陰謀、大火事を切り抜ける後白河を描く前半はなかなか迫力がありページを繰る手が止まりませんでした。帝像に共感できるかどうかは別として、なかなかおもしろい歴史小説だと思います。
    浄土の帝 (角川文庫)Amazon書評・レビュー:浄土の帝 (角川文庫)より
    4043659059



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