彷徨える帝
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今まで曖昧だった南北朝時代の真実?が色々な登場人物を交えて描かれており、 流石に安部さんだなと思いました。 | ||||
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高校日本史の歴史の授業では、注目度が余り高くない嘉吉の乱を後醍醐帝の南朝復興のための呪力によるものとしたストーリーは、授業への興味付けにもなる内容でした。 | ||||
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別段何も無い❗との事でしたが、見開き目次の真ん中に1.5cmの大きい朱肉印があって、極めて目障りで毎回目次から入るので、残念でした。 | ||||
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どうも最近読んだ山岡荘八の「太平記」が物足りなく、この時代についての時代小説を探していました。最近読んだ「世阿弥の世界」に世阿弥と絡めてこの小説への言及があり、さっそく手に取りましたが、さて読後感というと。エンターテインメントとしてはよくできています。そうでなければ出版まで至りません。逼塞を余儀なくされた南朝側と幕府側という構図はうまく抽出されています。ただここに鎌倉公方という本質的なわかりにくいnoiseが絡んでくるため、どうしても複雑になってしまいますが、これは時代の拘束でもあります。両陣営の人物の配置もエンターテインメントとしては定番ながらもよくできています。ただあまりにもformatにはまりすぎて進めば進むほど類型的な印象を与えるものでもあります。 ただ問題は面の謎をうたいながらも、どうもその謎がストーリーの展開とうまくはまっていないようです。上巻の最初に明確に提示されながらも、下巻の最後までその謎がわかりやすく解明されることはなく、最後に突然出てきるという仕組みでは読者にその意味合いが伝わるのかどうかは疑問です。僕には今でもよくわかりません。それにここからは好みの問題になるのですが、どうもアクションシーンと濡れ場が頻発しすぎのようです。 そして一番の問題は著者のアナーキックなユートピア願望による作品の締めくくりです。この色合いは下巻の後半に至って色濃く出てくるのですが、著者のような締めくくり方では、この選ばれた時代の意味合いが薄れてしまうのです。時代という枠組みは、作品の全体を支える役割を放棄してしまい、著者の個人的な世界観を描くためのただのパーツの役割にdebaseされてしまいます。このようなしめくくりなら時代小説というformatはいかほどの意味を持つのでしょうか。読者の好みは様々です。でもこれでは私のような「時代」の固有の可能性と拘束の抽出を求めるものには大いなる不満が残るのです。 | ||||
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本書は伝奇小説です。 そのため、帝、将軍や幕府要人以外の登場人物は、架空の人物です。 もちろん幕府方と南朝方の主人公も、架空の人物です。 また、有り得ない能力もあります。 下巻は、赤松家と南朝の関わりから話が始まり、義教暗殺とその後の混乱を描いて終わります。 上巻では観阿弥暗殺の話から始まり、その後は何の脈絡も無かったのですが、最後になって繋がりました。 本書では、安部氏の天皇観も描かれています。 愉しめる伝奇小説です。 | ||||
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