首都キャピトルが12の地区を支配する国、パネム。

ときは2004年。銀行の系列子会社東京セントラル証券の業績は鳴かず飛ばず。

娼婦が何者かに吊された。金髪は切られて口に詰めこまれ、周囲には虫の死骸。

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。

鎌倉の外れに建つ謎の館、時計館。角島・十角館の惨劇を知る江南孝明は、オカルト雑誌の“取材班”の一員としてこの館を訪れる。

館に閉じ込められた江南たちを襲う、仮面の殺人者の恐怖。

頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。

印刷機、スキャナー、用紙、インク……。

友人の雅人がヤクザから1260万円の借金を! そんな大金、あるわけない。おれは偽札を作ることにした。

高校生の古野まほろは内戦の満州から日本へ逃れるべく、超豪華寝台列車に飛び乗った。華族、軍人、白系ロシア。

「特捜部Q」―未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。

拉致監禁。両手親指切断。

大学病院にまた革命児が!外科研修医世良の任務はモナコから天才外科医天城を連れ帰ること。

大型ショッピングモールに客足を奪われ、貧困と荒廃が進む山形、南出羽市。それに追い打ちを掛けるような震災の発生。

大がかりな陰謀が進行しているとの内部告発を受け、パリ警察予審判事シャルル・ベルトランはタントワーヌ刑務所を訪れた。

捜査は難航していた。名探偵ベルトランを嘲笑うかのように、血塗られた連続殺人が繰り広げられていった。

元日の午前零時、全国の初詣客が大量に消失し、同時に警視庁や各県警本部が謎の集団に占拠された。

元日の午前零時。全国の初詣客が

「亜紀ちゃんの話を、聞かせてください」10年前に起きた、少女をめぐる忌わしい事件。

老人介護施設で暮らす98歳のグレイスのもとへ、訪れた新進気鋭の映画監督。

母ひとり子ひとりの孤独な暮らしから、上流のメイドに。戸惑いながらも上流の暮らしと人々に惹かれていくグレイス。

コペンハーゲン警察殺人捜査課課長コンラズ・シモンスンは、突然休暇から呼び戻された。

「だめだ、別れよう」「明日必ずね」ハネムーンから戻った夜、水元と妻の月はたちまち離婚を決めた。

売れないアラサータレント「おかえり」こと丘えりか。唯一のレギュラー番組が、まさかの打ち切り…。

日本有数の製薬会社、和辻薬品の会長が所有する山中湖畔の別荘。一族が集まった正月に、悲劇の幕は切って落とされた。

17歳のおちかは、ある事件を境に、ぴたりと他人に心を閉ざした。

年の離れた奇妙な姉妹。彼女らと関わってから、著者の周りに次々と奇怪な事件が巻き起こる。

ピーター・ジャンセンは生物学を専攻する大学院生。

獲物をかじる不気味な物音、闇にこだまするあやしい鳴き声、鬱蒼たる森にうごめく奇怪な虫たち―。

過去は変わらないはずだった―1992年の夏、中学2年生の美雪は、未来からやってきた保彦と出会う。

戦前、戦中、戦後にわたる三軒の遊郭で起きた三人の花魁が絡む不可解な連続身投げ事件。

夏の午後。古ぼけた大学の研究棟が嵐に閉ざされた。

北海道の道東を舞台とし、普通の田舎町とは一味違う渇いた閉塞感と、北の大地の生活感あふれる性を描く。

ジョー・ヒルの最高傑作ホラー 『ハートシェイプト・ボックス』『20世紀の幽霊たち』などで着実のその地位を確立してきたモダンホラーの貴公子、ジョー・ヒルの最高傑作が誕生した。

名探偵の陰に、名被害者あり。

八年前に突然絶筆した作家・咲良怜花は、若い編集者の熱心な復活のアプローチに、自らの半生を語り始める。

榊信一は大学時代に同郷の恋人を絞め殺しかけ、自分の中に眠る、すべての女に向けられた殺人願望に気づく。

惜しくも普門館出場を逃したハルタとチカは、息つく暇もなく文化祭に突入した。

夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。

編集者としてバリバリ仕事をこなす山田陽子。

死体は、地上十五メートルの高さに「展示」されていた。大学教員・西之園萌絵の推理はいかに。

生まれて初めての大阪出張。

枯山水を望む老舗呉服屋の別邸で、若い女性の首吊り死体が見つかった。

始業直前の中学校の教室に包丁を持った男が乱入、学級委員の女子生徒を刺殺した。

人と霊の真実は見える右目にではなく、視力を失った左目に映る…。

犯行時刻の記憶を失った死刑囚。その冤罪を晴らすべく、刑務官・南郷は、前科を背負った青年・三上と共に調査を始める。

1665年、ジャマイカ。私掠船の船長ハンターは、スペインの財宝船の情報を知らされた。

わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。

掟破りの推理法で真相を解明する水平思考―ラテラル・シンキングに天性の才を発揮する浅倉絢奈、22歳。

悪党・八神俊彦は自らの生き方を改めるため、骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。

警察を辞め私立探偵となった小野寺冴。

宮本武蔵を心の師と仰ぐ香織と、日舞から剣道に転進した早苗。早苗が福岡に転校して離れた後も、良きライバルであり続けた二人。

ヨーロッパの小国アンドラで殺人事件が発生。黒田康作はSOSを受けてバルセロナから現地に向かい、一人の日本人女性と出会う。

アメリカ大陸の先住民はなぜ、旧大陸の住民に征服されたのか。なぜ、その逆は起こらなかったのか。

世界史の勢力地図は、侵略と淘汰が繰り返されるなかで幾度となく塗り替えられてきた。

ここに謎がある、答えはまだない。不思議な「謎の物語」15篇。

信者五百万人を擁する伝法宗慧教寺。

石元陽菜は愛らしい笑顔で人気の女子大生。

生まれついての聴き屋体質の大学生・柏木君が遭遇した四つの難事件。

ニューヨーク近代美術館の学芸員ティム・ブラウンは、スイスの大邸宅でありえない絵を目にしていた。

新宿署刑事・鮫島。

同日に同じマンションで、二人の独身キャリアウーマンが殺された。

呑んだ、愛した、闘った!九州大牟田・三池炭鉱。

丸い肉塊に黒い縦筋が十数本。

新青春エンタの最前線！ “さあ、零崎を始めよう” 「零崎一賊（ぜろざきいちぞく）」――それは“殺し名”の第3位に列せられる殺人鬼の一族。

文化祭目前。準備に熱が入っている生徒たちを横目に、おばけのような、ペンギンのような、不思議な「天使」が至る所で描かれる。

柏木夏美は、デビュー間近の事務所期待のミュージシャン。けれども、ビジネスモードな大人たちとは噛み合わないことばかり。

リスベットは回復しつつあった。ミカエルは様々な罪を着せられていた彼女を救うため、仲間を集めて行動を開始する。

宿敵ザラチェンコと対決したリスベットは、相手に重傷を負わせるが、自らも瀕死の状態に陥った。

やっと酉乃の本心を受け止める事ができたと思ったクリスマスのあの日。

少女を殺したのは、物語に秘められた毒――戦時中のミッションスクールでは、少女たちの間で小説の回し書きが流行していた。

すり切れたシャツに、着古したデニム、乗り回すのは古ぼけたワンボックス・カー。

一度死んだぼくは、天使業界の抽選に当たり他人の体にホームステイすることに。そして気がつくと、ぼくは小林真だった…。

女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。

リスベットは襲撃者たちを撃退した。だがダグとミアが殺され、現場でリスベットの指紋がついた拳銃が発見された。

県警上層部に渦巻く男の嫉妬が、連続放火事件に隠された真相を歪める(『樹を見る』)。

故郷の島根を離れ、映画監督を夢見る青年、門川誠一。今は大阪でアパート管理のバイトで生活をしていた。

この主人公の流され方に、自分は違うと言い切れますか。人間・人生の不可思議をとことん突きつめる、著者の新たな代表作の誕生。

1901年、ギリシアの海底から奇妙な機械の破片が引き上げられた。小さな箱に多くの歯車を組み込む洗練された設計と技術。

野原実は、息子輝久の部屋に入り、机上に置かれた一冊の本を手に取った。『てるくはのる』。

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。

昭和37年、28歳のヤスさんに長男ア

親友が大事なものをすべて奪っていく――。父を殺された１４歳の冬。

私は、ジョン・サッター。NY郊外、「ゴールド・コースト」と呼ばれる高級住宅街で美しき妻と暮らしていた弁護士だ。

10年前の事件を乗り越え、私は元妻・スーザンと愛を再確認した。しかし大富豪である妻の両親が再婚に猛反対。

大ヒット商品にからみ、起きた殺人。人間のエゴイズムとサスペンスが目をそらすことを許さない迫真の傑作。

妻と別居中の多聞を、三人の友人が「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」に誘う。

運命を司る、「別次元の存在」たち。そのうちのひとりが今、デリーの町を皮切りに世界を破滅させようとしている。

70歳の老人、ラルフの睡眠時間は日に日に短くなり、ついに幻覚を見るようになる。

ヘイスティングズは親友ポアロの招待で懐かしきスタイルズ荘を訪れた。

騙し騙され、二転三転、どんでん返し。

蓮丈研究室に舞い込んできた手書きの古書「阿久仁村遺聞」。

人生をやり直したかったのだ。ネットカフェ難民相沢仁は、闇の提示板で募った仲間と軽井沢の金持ちの屋敷に押し入った。

軍用有人兵器・機甲兵装の密輸事案を捜査する警視庁特捜部は、北アイルランドのテロ組織によるイギリス高官暗殺計画を察知した。

7年前に行方不明になった少女の遺留品が発見され、県警捜査一課の都筑は捜査を再開。

従妹のペトラが働くナイトクラブは、前衛的なボディ・ペインティングのショーで人気の店だった。

月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。

ミカエルはハリエット失踪事件に関する膨大な資料を調べる一方、ヘンリックの一族のいわくありげな人々の中に分け入っていく。

絢爛なトリック! 拡散された伏線! 戦慄の終幕劇!! もはやアート! 鬼才・倉阪が放つバカミスの最終進化型! 某県・五色沼のほど近くに唐草模様で彩られた黄緑館・藍紫館という名の面妖な洋館が並んで佇んでいる。