翼をください
- 秘密 (4)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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文章に色があるとしたら、一貫してライトな流れるような色調。それが実はくせもの。「大学生たち」という普通の登場人物にゼミ旅行という「普通の」設定を通して次々に明かされていく事実。あまりに読みやすいので、普段はじっくり遅読のはずの自分も一気に最後まで読んでしまった。ミステリーとしても最後の最後の最後までわからない展開に、こんな作家がまだ話題になっていないことにすら驚く。物語の展開も縦糸横糸、巧みに組み込んでいく手法も、奇をてらわずに自然で秀逸だと思う。 | ||||
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数年前に出版されたときは興味はあったのだが、他のものをどんどん読んでいるうちにいつの間にか後回しになったやっと読もうかと手に取った 先のレビューも承知で読んだのだけどサスペンスとしては面白いとは思ったけど登場人物がほとんど好きになれない人ばかり 物語前半では殺されてしまった女子大生のしょうがない本性ばかりが強調されやな女~的な感想をもちながら読み進め最後までいくとこの女子大生なんて可愛いものと思えるぐらい他の登場人物がえぐい連中ばかりで怖かった しかもラストが私は受け付けない 気持ち悪いというかなんというか | ||||
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この作品を「直球の犯人当て」と称するのは無理がありすぎる。 「犯人当て」というのは、作中に提示された手掛かりから論理的に犯人を特定できるように書かれた小説のことだ。 この作品ではAという人物が犯人だが、他の誰でもなくAだけが犯人たりうる条件を備えているという論理的な証明などされていない。 単に警察官の捜査によってAの隠された意外な事情や過去が判明し、 それによって「だからAには動機があった。よってAが犯人だ」という結論に至っているだけ。 動機があるから犯人です。以上証明終了。 こんなものを犯人当てと呼べるだろうか? 他にも動機のある人物はたくさんいるのだから、彼らを全員除外してAを犯人と特定できる論理的な根拠が示されていなければ到底フェアではなく、犯人当てとは呼べない。 もし「犯人当て」などと銘打つことなく単なるサスペンス小説として売り出されていればそれなりに楽しめたかもしれないが、 「ミステリの老舗」を自認しているらしい東京創元社が、なぜこんな的外れな売り出し方をしてしまったのか甚だ疑問。 | ||||
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ミステリ・フロンティアはほとんど読んでいますが、 新しい、これからの作家を売り出すレーベルにしては、 古くさい印象を与える作品を出してきたなあと思いました。 人物造形もそうですが、出てくる人物にひねりがない。 せっかく大学生を主人公にしているのに、 青春ミステリらしいものがない。 結末も・・・・・・どこかで見たようなトリック、動機で、 またこういう話か、という印象です。 | ||||
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嵐の孤島物かと思って、手に取ったのですが…。 読み進めていくにうちに、なんだか違うなと思えてきて、最後にいたってはコレでいいの?って感じでした。 期待が大きかった分、評価は低めになってしまいました。 同じ嵐の孤島ものなら孤島パズル (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)が私のお勧めです。 | ||||
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実の両親・継母・幼馴染・初恋の女の子と主人公の周囲に人死にが多すぎて、読んでいてちょっとリアリティがないなと思いました。 半分は後で理由がわかるのですが、そう上手くいくだろうかという疑問、変な改行、そしてバッドエンド風味なオチ。 色々と現代の捜査でそれはないんじゃないだろうかと思うような大雑把さが、気になりました。 またストーカー相手なら他者の秘密をしゃべってももれないと考える根拠が分からず、陽菜の人物造形はよかったと思うのですが、殺害されるに至った動機について腑に落ちませんでした。 ストーカーの存在が彼女の死後疑問視されますが、普通携帯の通話記録くらい調べると思います。 そして遊びなれた女の子がいまどきイニシャル入りの手編みのセーターで告白はいくらなんでも、ないんじゃないかと思います。 いろいろ含めて現代設定にしない方がよかった気がします。 事件後もさくさくと周囲の人が死んで行き、これだけ犯行を重ねても発覚しないのは都合が良すぎる気がしました。 トランスジェンダーが作中に二人いることといい、胸をえぐりとろうとしてXの傷というのも不自然だし、男女の死体を取り違えるとか、DNA鑑定も歯型鑑定もしないとか、心は男だったけど顔が綺麗でもったいなかったから性転換手術しなかったとか、それを周囲にも気づかれていないとか、TSはそんな軽いものではないと思うのですが……。 爆発の際、近い距離にいただろうにひとりは原型をとどめないほどばらばらで骨まで炭化・ひとりは重傷とはいえやけどですんで命もとりとめられるというのがどんな状況かわかりませんでした。 またその状況から人一人連れ出してばれないというのがなんとも無理があり、これらすべてを自然に説得力をもって書いてくれていたらよかったのですが。 裏表紙には直球の犯人あてとありますが、刺した犯人+殺害した犯人と二人いる時点でアンフェアだと思います。 登場人物に高坂と高山がいたので途中混同しかかりました。 清涼剤のような善人がせめていたらよかったのですが、あまりにアレな人ばかりだったため、それ自体は面白かったのですがさすがにくどく感じました。 色々書きましたが、多分次回作は読むと思います。 | ||||
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