ウィンター・ビート



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    初公開日(参考)2011年09月
    分類

    長編小説

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    ウィンター・ビート (ハヤカワ・ミステリ文庫)))

    2011年09月09日 ウィンター・ビート (ハヤカワ・ミステリ文庫)))

    従妹のペトラが働くナイトクラブは、前衛的なボディ・ペインティングのショーで人気の店だった。だが、店を訪れたわたしはそこに危険な空気を嗅ぎつける。不安は的中。常連客の女性が店の裏で射殺され、容疑者として帰還兵の若者が逮捕されたのだ。息子の無実を信じる父親の依頼で調査に乗り出すわたしは、知らないうちに底知れぬ闇に立ち向かうことに…巨大な敵を前にしても、V・I・ウォーショースキーは挫けない。 (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.50pt

    ウィンター・ビートの総合評価:8.83/10点レビュー 6件。Bランク


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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (9pt)

    ウィンター・ビートの感想

    ヴィクの14作目を読む前に、同じ作者のエッセイである『沈黙の時代に書くということ』、そして堤未果さんの『貧困大国アメリカ』をよみました。
    自由の国と言われ世界でもっとも大国であるこの国が、とてつもなく貧しい国であるということを切々と訴えています。人の命までも商売にしてしまうような事はどう考えても正しいとは思えません。

    史上最低と言われたブッシュが始めたイラク戦争の犠牲者であり、所属していた隊の唯一の生き残りでPTSDのために以前のような快活さを失ってしまった若者が殺人の疑いをかけられ、逮捕されてしまい、息子の無実を信じる両親に依頼されて真相をつきとめる事になるのですが、その後ろにはまさに命を商売にするような巨大な会社が存在し、現実の話ではないかと思われるほどリアリティがあります。

    ヴィクもすでに50歳間近という年齢で、今迄のように突っ走り周りを巻き込んでの大騒動に、自分は本当に正しいことをしているのかと思い悩む事も以前よりずっと深くなってきます。
    シリーズ始めの頃にはなかったパソコンや通信機器を同じように使い、便利だと認める反面それに伴う弊害についてのヴィクの感覚には非常に共感できます。

    結末もスッキリ爽やかとはいかず、これもまた現実の世界でも実際この通りなのだろうと思えるような終わり方で、癒されたい・・・と思う彼女の気持ちが切実なももだと感じてしまいます。
    そんな中でも毎回協力してくれる友人や隣人に支えられてこれからも頑張って欲しいと思わずにはいられません。特に初期のころから物語とは直接関係ないのですが脇役出演してくれるダロウ・グレアムが最高に素敵ですね(彼は11作目では脇役ではないのですが)常連の依頼人であり、ヴィクの生活をある意味一番支えている人でもあり、さりげなく協力してくれたり、変わらぬ友情を持ち続けてくれるまっとうなお金持ちの社長。
    現実の世界にもこういう良心的な人がいると信じたいです。

    そしてやみくもに追従しようとしている我が国ですが、なんでも民営化しようとし軍事国家をと公の場で声高に主張する某政治家を見ていると、うすら寒い心地さえしてきます。


    たこやき
    VQDQXTP1
    No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    50代、ストリート・ファイターですが、何か?

    V.I.ウォーショースキー・シリーズの最新作は、期待にたがわぬ快作だ。
    毎回、米国が抱える病巣を鋭く描いている本シリーズだが、今回はイラン戦争の帰還兵をテーマに兵士と銃後の社会、戦争産業の問題を取り上げている。「沈黙の時代に書くということ」というエッセイ集を出している筆者らしく、9.11以降のアメリカ社会の閉塞感に対する異議申立てが強く感じられた。
    しかし、50代に突入したヒロイン・ヴィクの元気さには驚嘆するしかない。自分の体力に対する愚痴をこぼしながらも(事実、アクションシーンでは若い仲間の手を借りなければ、致命的な窮地に陥るところだった)、仕事も恋も現役バリバリ、前作からレギュラー入りした20代の従妹のペトラに負けていないのである。さらに、社会的不公平、マイノリティーへの差別に対する怒りはますます沸騰し、徹底的に突っ張り切っていくところが、格好いい! シカゴのダウンタウンで鍛えられたストリート・ファイターは衰え知らずなのである。
    閉塞の時代に窒息気味の日本の中高年には、特にオススメかもしれない。
    表紙も、前作「ミッドナイト・ララバイ」に比べれば(まあ、前作がひど過ぎるのだが)ぐっとリアリティがあり、数段出来が良い。

    iisan
    927253Y1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.4:
    (5pt)

    50代のVI(ネタバレ有り)

    従妹のペトラが働くナイトクラブで、客のナディアが殺された。その姉アリーは民間軍事会社に勤めていて、ボディアーティストと関係があり、それを断ち切るためイラクに行き殺された。ナディア殺しとして逮捕された帰還兵は民間軍事会社の防弾チョッキの不備を発見したために嵌められたのだった。巨大な組織にまもなく50のVIが挑む、痛快な一作。
    ウィンター・ビート (ハヤカワ・ミステリ文庫)))Amazon書評・レビュー:ウィンター・ビート (ハヤカワ・ミステリ文庫)))より
    4150753725
    No.3:
    (3pt)

    うーん、今回はちょっと……

    文庫にして677ページの大作、もちろん一気に読める筆の勢いはさすがなんだけど……そしてヴィクは相変わらず「タフでクール」であろうと頑張っているし、世間は世知辛くても、周りの人たちは暖かく、ほろっとさせられるのも間違いないのだが。

    ストーリー展開が、ちょっと大味というか、無理があるというか。ボディペインティングで描かれる数字の謎も、最後のヴィクの大博打も、そして不可解な事件の繋がりを解いていく間の捜査も、ちょっと偶然に頼りすぎなんじゃないか? お馴染みの「暴かれる巨悪」も、ちょっとステレオタイプでは?

    主人公と共に年齢を重ねてきて、自分の方が追い越しそうな今日この頃、もちろん大好きなヴィクにはもっともっと活躍して、そして幸せになって欲しいと願いつつ、そのためにもあまり量産して質を落として欲しくないと切に願う。
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    4150753725
    No.2:
    (5pt)

    キーワード 「2人とも安全な国にいるのですから」

    新装版カバーのヴィクはとても魅力的ですが若すぎるのでは?
    だって彼女は50歳ですよ。

    肉体的な衰えがあらわれ、視力も落ち始めたヴィクに送られてきた情報は文字が小さすぎました。
    目を細めて文字を読もうとしましたが結局は拡大して2,3語ずつよんでいかなければならない年なのです。

    「50才になる埋め合わせに、何かいいことはないの?」とヴィクのつぶやきが聞こえてきます。
    (参考:この新装版は文字が大きくなっているので読みやすくなっています)

    ネタバレになるので事件の内容はタイトルのキーワードだけで我慢しますがウインタービートでも取り扱う事件が
    複雑で戦う相手は巨大組織とごろつきでした。(しゃべってしまいそう…)

    悪党にぶちのめされても拷問をされても捜査をやめないヴィクのストリートファイターぶりは健在でした。
    でも年のせいか、射撃ではキレアジのいいショットがなかったように思えるのは私だけでしょうか。


    ウィンター・ビート (ハヤカワ・ミステリ文庫)))Amazon書評・レビュー:ウィンター・ビート (ハヤカワ・ミステリ文庫)))より
    4150753725
    No.1:
    (5pt)

    まだまだ元気

    作中にもう50歳うんぬんという言葉が出て来ます。
    そうか、ヴィクもそんな年になったか。
    そうすると、今回も活躍(?)する従妹のペトラって
    ヴィクの「娘」に相当する役割なんだな。

    とはいえ、まったく老け込む徴候はなし。
    相変わらず身体を張って大奮闘。
    そのうえ最後には、ちょっと信じられないようなことも。
    ヴィク舞台デビュー?
    私がヴィクの身辺にいたら、絶対止めるけどなあ(笑)

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    4150753725



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