セプテンバー・ラプソディ



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    初公開日(参考)2015年01月
    分類

    長編小説

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    セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    2015年01月09日 セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    診療所の留守電に「殺される」という女性からの伝言。不吉な言葉を残し行方をくらました女性を捜して―友人の医師から頼みを受けた私立探偵ヴィクは、消えた女性ジュディの複雑な家庭事情を知る。彼女は家出後ろくでもない男と出逢い、薬に溺れた。ジュディにも希望の星があるはずだった。最先端企業で働く息子のマーティンだ。だが、彼も姿を消したことがわかり…家族関係の中に隠された闇にヴィクが鋭く切り込む! (「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点8.00pt

    セプテンバー・ラプソディの総合評価:8.91/10点レビュー 11件。Bランク


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    サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

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    全2件 1~2 1/1ページ
    No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
    (8pt)

    シリーズ史上最強の敵と戦うヴィク

    シカゴの女性探偵V.I.ウォーショースキー・シリーズの16作目。前作「ナイト・ストーム」を越えるボリュームで読み応え満点の力作である。
    親友のロティから「知り合いの女性ジュディを捜して、助けてやって」という依頼を受けたヴィクは、ジュディがいるはずの田舎町に出かけたが、銃殺された男の死体を発見しただけで、ジュディの姿はどこにもなかった。麻薬中毒でドラッグハウスを出入りするジュディに嫌悪感を抱くヴィクだったが、ロティのたっての願いでジュディの行方を探し始めた。すると、第二次世界大戦前のウィーンから始まるジュディとロティの祖先の悲しい歴史と、アメリカの原水爆開発、現代の最先端企業の誕生秘話が絡み合う、壮大な嘘と裏切りのドラマが見えて来た。
    50代になっても少しも変わらない情熱で世の不正義に立ち向かうヴィクが今回相手にするのは、なんとテロ対策に躍起となっている国土安全保障省と巨大IT企業のタッグ。資力、権力、情報力など全てにおいて圧倒的な差がある難敵に対し、一歩も引かないヴィクの激闘が読者のハートを熱くする。それにしても、テロ対策の一言で基本的人権を全て無視する行政機関の横暴と、あらゆるネット情報を監視して個人情報を盗み取る巨大IT企業の図々しさには、ヴィクならずとも腸が煮えくり返る思いがするが、同じことが日本でも起きる可能性が高い(すでに起きている)ことを考えると、とてもアメリカのフィクションとして読み流すわけにはいかなかった。
    とは言え、社会派エンターテイメントとしても一流の仕上がり。シリーズでおなじみの周辺人物&犬たちも健在で、読者の期待に応えてくれる。すでに完成しているという次作の登場が待ち遠しい。

    iisan
    927253Y1
    No.1:
    (8pt)

    セプテンバー・ラプソディの感想

    シリーズも16作目、50代になってもヴィクは健在です。
    ロティの診療所にかかってきた『助けて』と言う電話でヴィクは麻薬中毒のジュディ・バインダーの様子を見に行くが、現場である田舎の家は荒れ果てていて本人はおらず、近くのとうもろこし畑で男性の遺体を見つけてしまう。ジュディの母親でロティとは幼馴染であるケーテ・バインダーのところへ話を聞きに行くが、そこでジュディの息子であるマーティンも行方不明であることを知り、マーティンの捜索を依頼される。

    人探しから始まった事件が、ロティのこども時代の頃のオーストリアでの出来事に端を発した壮大な物語となり、読み応え十分です。
    それにしてもロティといいコントレーラス老人といい、かなりの高齢だと思うのに本当に元気です。
    ホロコーストの悲惨さと、ナチ党員でありながら原子力開発のためにアメリカに招聘され、罪の追及をなおざりにしてきたアメリカ政府の計算高さはホロコーストの犠牲者にとっては納得できないことばかりだろうと感じます。
    日本でも大戦中の人体実験をデータを渡すことの見返りに罪を不問にされた医師たちがいたようですが、被害者にとってはどんな風に感じられているのかと思ってしまいます。

    社会的な問題・・・特に権力を持つもの達に一歩もひかず戦い続けるヴィクにはいつまでも頑張ってもらいたいです。

    たこやき
    VQDQXTP1
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    ※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
    未読の方はご注意ください

    No.9:
    (5pt)

    夏の暑さを体感します

    600ページを超える大作ですが、中だるみするようなことはありませんでした♪
    セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
    415075375X
    No.8:
    (5pt)

    満足度100%!

    サラ・パレツキーとヴィクのファンになってもう何年になるかしら・・・相変わらず彼女達は魅力的でエネルギッシュで私を引き込んでくれる。今回も過去から現在に繋がる闇を暴き解決する。とても読み応えのある作品。 願わくば、もっとKindle版を増やしてほしい。
    セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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    No.7:
    (4pt)

    読み応えがあった

    相変わらずのヴィクのタフな活躍がまぶしい感じだった。 今回はちょっと難しい話だったので、最初は戸惑った。 軽い感じで読んでいると、だんだんわからなくなってきたので、途中で最初から気合を入れて読みなおした。 読みなおしたおかげで楽しめた。 ヴィクはいつまで頑張れるか? 次が楽しみになる。
    セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
    415075375X
    No.6:
    (4pt)

    ITと原子力と

    久しぶりのヴィクの最新作。ロティ絡みの簡単な安否確認のつもりが、大きな事件に発展してゆきます。
    母親だけでなく息子も行方不明になっているようで、謎は謎を呼び捜査は難航していきます。
    ロティの幼少期のストーリーと交互に描かれ、
    ロティのやっかいな幼なじみやその母親など、新しい過去がもうひとつのストーリーとなります。

    おなじみの登場人物たちも皆元気のようで、一安心。

    身体が言うことをきかないとか、体力が落ちたとか、年を取ったとか、
    以前はものすごーくぼやいて足掻いていたヴィクですが、(諦めたのか)今回ぼやきは少なめで
    タフな立ち回りを繰り広げます。
    そして二つのストーリーが最後には見事な像を結び、次の世代へと手渡されていきます。

    テーマは難解な部分も多くありましたが、
    久しぶりにスッキリ爽快なミステリを読めて満足でした。
    セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
    415075375X
    No.5:
    (4pt)

    パレツキー健在なり!

    ヴィックは今回も巨悪を相手に大活躍するのだけれども、テーマは重い。本書はドイツとアメリカの核開発早期の暗部が、ヴィックの身近な人たちの家族史と絡み合いながら進行する。構想雄大でほかのミステリーの追随を許さない。9.11以来パレツキーは「隠れた権力」が市民生活の自由を脅かしている現実を描き続けているが、本書も連邦政府と大企業がヴィックに襲いかかる。円熟した筆者の筆はますます冴えわたり、本書はこのシリーズの一つの頂点をなすことは間違いない。そこで、本書のような意味のない雰囲気作りだけを狙ったような安っぽい邦題は止めてほしい。良い知恵が浮かばなければ、原題通り「クリティカル・マス」のほうがふさわしいのでは。これが減点の理由。
    セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:セプテンバー・ラプソディ (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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