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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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4年ぶりに邦訳が出たV.I.ウォーショースキー・シリーズの第19作。身近な人々が巻き込まれたトラブルを解決するためにヴィクが体を張って駆け巡る、アクション・サスペンスである。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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上巻は楽しく読めていたが、下巻に入り後半になると読んでいて疲れた。 | ||||
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シリーズは全部読んでいます。自分の中で少々マンネリだったので、発売当初購入しませんでしたが、ほかの方のレビューを見て読みたくなりました。やっぱり引き込まれてどんどん読んでしまいました。 もう若くないけど果敢に立ち向かうヴィクはやっぱり素敵! | ||||
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息の長い女探偵シリーズの19作目。その間のシリーズは既に入手困難になっている(絶版)ものが多く、新版として1作目が出版されているので、主人公V.I.の境遇についてはぜひそちらを。前作「Fallout」以来音沙汰無く、Amazon予約可能を見つけた時は久しぶりにエキサイトした。常に期待を裏切らない内容なのだ。本作は、古代中東の希少な遺物品盗難と、セクター違いの幾つかの悪徳関連企業の詐欺事件の二つが絡み合った事件で、一見無関係に思えるキーマンとなる渦中の登場人物達が、ヴィクに相談依頼することを発端とする。この上巻ではヴィク本人が見ても二つの事件で、様々なピースを知力で集結することに注力。親友の女医ロティの甥の汚名を晴らすべく調査すると同時平行で、ヴィクの元夫ディックの姪ハーモニーから同じく姪のリノ行方不明でヴィクに援助を求められ力を貸すが、情報入手に手詰まりし、不穏な男達に襲われる。しかし上巻19ページで殺害されたシリア人大学生のポケットに、ロティの甥の名前と連絡先のメモが入っていることで、実は既に二つの事件は結びついている。不屈の精神で、小さな手がかりを元に、中東出身の不法滞在移民が働く「フォース5」なる清掃業者に辿り着き、潜入する。このあたりから、いつものエネルギッシュさと優秀な頭脳が発揮され、清掃先のビルにディックの法律事務所が入室しており、ディックのゴミ箱から証拠となり得そうな書類やメモを探ったり、中東の清掃員と会話すべく、翻訳アプリを使って何とか会話する場面などリアリティがある。そしてついに、そのビルで事件の黒幕と思われるシカゴの不動産・建設業界のドンであるケティと遭遇する・・・【下巻レビューに続く】 | ||||
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【上巻レビューより続く】ディックの姪のハーモニーが教えてくれたブルーのスカーフを手掛かりに、監禁拷問されていたリノを見つけ出したヴィク。下巻109ページに描かれた、今は亡き警察官だった父の、苦境に陥った時の愛情溢れる励ましのフレーズを唱え、見事脱出に成功する。彼女の勇気に胸が熱くなる。勤務先の悪行を告発するつもりのリノが命を掛けて隠していた鍵で、今回の事件の全貌が読み取れる証拠となり得る書類を入手できたことでヴィクは、リノの勤務先で悪徳企業の一社である保険会社「レストEZ」に対して、PCコンサルタントのニコと共に同社のネットワークに侵入し、打撃を与え決定的となる一芝居を打つ。ここは幾度読んでも愉快で胸がスッとする。テクノロジー万歳。このハッキングをヴィクの仕業と見抜いた馴染みの記者マリが「話をそらすんじゃない」「ここ24時間以内に起きたことでない限り、ニュースとは言えん」と怒鳴るが「その定義を大統領(D.J.T)とシェアなさい」とやりあう箇所では思わず爆笑した。本作を巡る中東情勢は現時点とは異なるも、古代中東イラク及びシリア博物館級出土遺物品を、単なる取引商品にし、平等・公平・富の分配・共存・共国という資本主義の根幹を揺るがす事件を暴いたヴィクの言葉「いまの時代、誰もが大きな恐怖のなかでくらしているわ」は、胸にずっしり響く。本作の魅力は、主人公ヴィクが弁護士であり探偵、つまりプロフェッショナルであること、ゆえに筆者サラ・パレツキー氏は、事前にかなりの時間を割いてリサーチしていることが冒頭の謝辞でもわかり、常に時代を反映した内容の重厚さから必読書としてお奨めしたい。翻訳の山本やよい氏のご功績にも一読者として敬意を表したい。次作にも期待。 | ||||
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