真友
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真友の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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父親に警察官をもつ同士の幼なじみが全く正反対の人生を歩む。前半はそんな二人の半生を、後半は13年の月日を経て起きる事件解決までの経緯をオーソドックスに語られていく。 | ||||
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共に警察官の父を持つ幼馴染の隆史と伸人。ところが隆史の父親が自分の拳銃で 伸人の父親に撃たれて死亡、伸人の父親は容疑者となって行方をくらます。伸人も 親友のそばを離れ、それぞれ憎しみと罪悪感を抱きながら大人になったふたりの 交錯する生きざまと、16年後に明かされる事件の真相が描かれる。 設定はいささか図式的とはいえ、十分魅力的なものであることは間違いない。 にもかかわらず人物描写が平凡で、交互に語られる隆史と伸人の葛藤や成長が 今ひとつ伝わらない。東映京都撮影所や警察機構の描写も表面をなぞるばかりで、 せっかくの舞台が物語とうまく絡んでいないのが残念。 第2部では、刑事になった隆史が相棒の先輩刑事遠藤とともに真相の究明に迫る。 この展開は面白いのだが、捜査やり直しに伴っていくらなんでも初期捜査はずさん すぎやしないかという思いが拭えない。意外な真相も、動機が説得力に欠くため、 唐突すぎるという印象を抱いてしまう。 つまり、人物の配置や舞台設定は魅力的なのに、ストーリーがもたついて生かし切れ ていない。テーマがふたりの青年の成長と友情なのか、警官殺しの謎の解明なのか、 焦点がぼやけてしまっている。 ただ、後半で活躍するすれっからしの刑事・遠藤をはじめ、脇役はいい味を出している。 でもかえってそのために、ふたりの主役の魅力が十分に描けていないという代償も。 なんとも惜しい作品だ。 | ||||
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警察官の父を持つ伸人と隆史、伸人に淡い恋心を抱く同級生の麻衣、同じく伸人が好きな隆史の妹、奈緒。 隆史の父が銃殺された、現場から逃走する伸人の父が目撃されるが、逃走を続ける。 親友であった伸人と隆史、事件をきっかけに疎遠になり、お互いに一時期は自暴自棄になるも隆史は警察官に、伸人は 好きな絵を描く事を仕事に生かします。 新たに起きた銃撃事件、隆史の父が銃殺された事件との繋がり、伸人と麻衣そして奈緒。 さすがは鏑木さん、一気読みでした。親友ではなく真友、「どんなに離れていても相手の友を思う気持ち、心配する気持ち」 これを互いに思う事が出来るのが真友だそうです。 | ||||
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鏑木蓮の作品は殆んど読んでいるが、どの作品も風合いが違うミステリーである事にいつも驚いている。本作では、薬丸岳が取り上げそうな題材を選んでいる。 中学生時代のクリスマスイブに警察官の父親が拳銃を奪われ、射殺されるという悲劇に見舞われた隆史。隆史の父親を射殺し、失踪したとみられる隆史の親友・伸人の父親…この日を境に隆史と伸人の仲は決裂する。二人は成長し、父親の仇を討つために刑事となった隆史… 隆史の父親の射殺事件の真相と隆史と伸人の成長を同時に描く、なかなか巧みなミステリーである。隆史と伸人の友情が壊れる前半と隆史が事件の真相に迫る後半…結末には感涙。 | ||||
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『発端』の章は事件を境に激変する親友同士を思春期〜青年期で追ったもので、 『転結』の章は事件の究明がメインと2章立てだが、冒頭の事件の真相だけを 知りたければ、『転結』から読んでも正直差し支えない構成。前半を注意深く 読んでも、大友が怪しそうな素振りを見せるものの、犯人達の動向は不明だし、 何より後半で出てくる関係者達が登場しないので推察のしようがないからだ。 『転結』で一気に解決へと迫るが、そのトントン拍子に進む様に、コンビの辣腕 ぶりに唸るというより、むしろ13年前の捜査が抜かり過ぎだと感じてしまう。 また向田が隠れていた訳も、和尚の協力の理由も、真犯人達が取り込まれた原因も、 よくある“闇社会”絡みで安易に片付けているので、説得力がなくすっきりしない。 一方、『発端』はメロドラマのような展開をダイジェスト的に描いているのだが、 エピソードの詰め込み過ぎに感じた。一々が丹念に描かれていないので、麻衣の 激変ぶりも、一瞬女に現を抜かして目標を見失いかける隆史にも違和感を覚えた。 | ||||
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推理小説というスタイルなので先が気になり一気に読んでしまいましたが、「真友」と名付けられているとおり、2人の少年の友情の行方がテーマのひとつだと思われます。 他の作品にも共通しますが、文章が読みやすく、話の展開が上手いので、読み物として面白かったです。 | ||||
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