転生(殺意の産声)
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
転生(殺意の産声)の総合評価:
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全1件 1~1 1/1ページ
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「殺意の産声」から文庫化にあたって「転生」に改題。どちらでもしっくりくる内容。 | ||||
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一気に読んでしまいました。 | ||||
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女性刑事を筆頭に『男性との認識の違いに対する戦い』がテーマに感じた懸命な奮闘作品です。 強姦犯罪被害の痛みと重さ・並びに永遠に続く後遺症の深刻さを真摯に描き、少しでも読者に強姦の恐ろしさが伝わるよう奮闘なされた作者の決意を感じる作品であり、 僕にとってはそれだけで何よりも素晴らしい作品となるので、ミステリとしての評価を冷静に下す事は出来ません。 作中で男性刑事が強姦被害者に関する考えとして、『強姦されても、そこらの犬に噛まれた程度の傷で気に病まんと堂々として生きてほしい』という言葉をヒロインに漏らす場面があり、ヒロインは何度も『(強姦被害のきちんとした傷は)男性には分からない』と述べていますが、 確かに男性にはなかなか分かりにくい被害であり、女性でも実際に被害に遭ったり詳しい事実を知る機会がなければ、分かりにくい被害だと感じます。 僕自身は望まない器具を体内挿入されて強姦被害と近い体験をした点や、 婚約者を自殺で亡くした後に死因が強姦被害の後遺症と知り、様々な文献を読み二人の時間の全てを思い出しては文章化する中で、婚約者の想像上の心境と同化したり、強姦被害の運動をしたりといった過去の中で感じたのは、 『強姦とは人の尊厳を体内の内側・私たちの中心である魂の根本から、破壊・殺し・支配する非道な悪魔の所業』であり、 魂を殺されて刻まれた恐怖は決して忘れられず、何十年経とうとも様々な引金によってバーチャルリアリティの如く克明に再現=フラッシュバックされますし、 フラッシュバックの度に肉体的には完治してるはずの傷跡が肌に現実的に再現されてしまう事もあります。 強姦被害とは、そこらの犬に噛まれた程度の傷ではなく、常に死に怯えて直接的な薬もない猛毒が心臓から全身に巡っているような真の地獄です。 また強姦ではない性犯罪被害でも、『強姦までには至ってないから良かった』ではなく、強姦と同じ痛みや後遺症を抱える場合も多いので、軽く捉える事なく同じに扱うべきです。 そういった、世間になかなか伝わらない・伝わりにくい性犯罪被害の深刻さが、今作品によって一人でも多くの読者に少しでも伝わるよう、心から願って止みません。 重く痛みを伴う作品ではありますが、大切な真実を少しでも知り得る機会を与えてくれる作品としてオススメです。 | ||||
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レイプされた女性のその後の物語。 薬丸岳さんほどグロくはないので読みやすかったです。 特別養子縁組についても初めて知りましたし。 実社会の事件とリンクして「整形して逃げてる犯人はヒーロ扱いだけど逮捕を恐れて逃げてる小心者」 なんて記載があったような・・・。そんな意見広告的なところに賛同する部分もありました。 | ||||
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京都府警捜査一課課長補佐の大橋砂生(すなお:女性)警部が主人公で、彼女が相方の刑事横井聖さんと共に、京都の蹴上で起こった染織作家の由良美津子さん(39歳)の絞殺事件を捜査する物語です。 大橋さんは、ストロベリーナイトの姫川玲子警部補のような、美人で切れる女性刑事ですが、物語のデフォルメレベルがそれよりずっと低いぶんのリアリティがあります。そのため、佐伯というとんでもない男がしでかす、連続強姦、あげくの強盗強姦致死犯罪にまつわるあたりを読んでいる時の不快感、気持ちの悪さは格別です。 残り1/4くらいになると、美津子さん殺しの犯人が判ってくるので、読み手の興味は、標題の”転生”がどういう事からつけられたのか、それなりの急展開があるような気がするがそれは何かとなるのですが、残念ながら特段のことはありません。そして、予測通りだったために、読んだ時はその人が犯人だったことに違和感はなかったのですが、読後に振り返った時には決してありえない無理筋だと思いました。 | ||||
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京都府警捜査一課の準キャリア刑事・大橋砂生を主人公にしたミステリー小説。 鏑木蓮らしくミステリーだけでは終わらずに驚きと感涙の結末が用意されている。 京都市内で発見された染織作家・由良美津子の扼殺死体。 犯人と目されたのは別な殺人事件で逮捕された20年前の婦女暴行犯・佐伯だった。 自らも人生の岐路に立たされた大橋砂生は事件を解決出来るのか… こうした表の物語が進行する中、秘かに展開して行くナミエとツバサの物語…果して…ゆっくりと交わって行く二つの物語… 『殺意の産声』の改題、文庫化作品。 | ||||
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