不死身の竜は、誰に、なぜ、いかにして刺殺された!?『ブギーポップ』の上遠野浩平が挑む、ミステリーとファンタジーの二重奏。

夏の光が明るくかがやく日の午後、大迫家に惨劇が起こった。

京都で探偵事務所を開設したばかりの私に依頼人が二名。

警察官射殺事件。

夢遊病者の彦太郎は、知らず知らずに盗みを繰り返し、奉行先を首になる。

画壇の寵児が突然の自殺を遂げた!その死に秘められた謎とは?(「仮面の遺書」)。警察に届けられた殺人者からの告白文。

場末のキャバレーでサックスを吹く若きジャズマン・矢代俊一。

農家の跡取り息子・結木輝和のもとにネパール人女性が嫁いで来た。そこから彼の人生は転落の一途を辿り始める。

人気まんがのキャラクター・ニャロメが本格推理に大活躍!アルバイト先のプロダクションが突然倒産、路頭に迷っていた駆け出しアニメーター・玄也は、初めて出会った男・早見から才能を認められ大きな仕事を任されることに。

スキー宿をかねた温泉宿からの「幽霊をまた出してくれ」との珍妙な依頼に、物部太郎が相棒・片岡直次郎と赴くと…。

四十七点の版画と七つの物語。

双生児の兄・千治を殺した母・美也子とは何者なのか?美也子がふたたび千暁の前に現れた目的とは何なのか?容赦なき愛と欲望の犯罪。

「警視庁捜査一課亀井刑事。通称カメさん。

寝台特急「さくら」の乗客を殺すという脅迫状が警視総監宛に届いた。

地獄谷温泉のそばの森で、ひとりの男と一匹の猿が、射殺された。

いちばんの快感は、他人の意思、あるいは意志をねじ曲げることである。

ヒカル、18歳。大学受験に失敗し、やり場のない鬱屈に日常は支配されている。

毒に汚された山の悲鳴が聞こえる。死んだ恋人の面影を追って訪ねた美しい山で、巨大なごみ処理センターの建設が進められていた。

深夜、十六歳の少女の部屋に男が侵入、母親に猟銃で撃たれた。男は十七年前に少女と結ばれる夢を見たという。

女王が統治する幸福で豊かな楽園。不満も恨みもない世界で起こる空前の殺人事件。

大ホテルの社長が、深夜自社ホテルのセミスイートで刺殺された。

野田朝子は復讐を誓った。妹の夕子が3人の男にレイプされたのを苦に、自殺したのだ。

「仕事は半人前のくせに、口ばっかり達者になって」ベテランOLの多恵子は鬱々としていた。

どこまで行ける? どこまでも行こう! 森絵都がおくる、「旅」をめぐる超短編集。

時は平安時代。西域の血を引く超能力者の少年楽師とともに、20代半ばの藤原道長が、物の怪が引き起こす事件の解決に大活躍。

切れるな!閉じるな!池袋で会おう!さらに鋭く、マコトとGボーイズが、池袋の灰色ゾーンを駆ける。

コスモス、無残。…アノ裏ニハキット墓地ガアリマス。

「ある人物を、殺してもらいたい」。菊池隆友と鳩子の若夫婦は、突然の話に言葉を失った。

革命前夜のパリ、対立する警察と群衆の間に起こった発砲事件から物語は始まる。

“せどり”(背取、競取)とは、古書業界の用語で、掘り出し物を探しては、安く買ったその本を他の古書店に高く転売することを業とする人を言う。

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。

この短編集には、ありとあらゆる種類のバクチが登場する。ギャンブラー必読の面白危険本。

京都東山は石塀小路の一角に和菓子屋・嘯月はあった。老舗・吉鶴から移った天才職人、岸本勇太のおかげで店は持ち直していた。

「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。

スキーシーズンも盛りのペンション村。その中心からはずれた位置にある白銀荘…。

天狗、幽霊、神隠し…若き戯作者・山東京伝と異能の風来人・平賀源内が江戸を騒がす怪異を斬る。

大阪で会社員の男性が、水上温泉で美貌の人妻が同じ日に刺殺された。

何者かに誘われるように晩秋の京都に出かけた、女子大生の有沙、融、菜つみは偶然、新幹線の中で知り合い、すっかり意気投合する。

一九九三年から約三年間、激しい腰痛のため、死まで考えた作家の衝撃の闘病記。

遺産相続!欲望と疑念に翻弄され…そして事件が起きた。

どろりとしたヘドロにまみれた死体が発見された。

新宿中央公園で、元歌手のホステス・立科由里が殺された!ネックチェーンを身につけて…。

史上最も縁遠い名探偵!

甲府有数の名士・八田家の当主が癌の告知を苦にして自殺を遂げた。

見えない力で絶版にされた文壇・出版界騒然の問題作を完全復刊。芥川賞受賞作との関係は?―判断するのは読者である。

渋谷・公園通り。風俗最先端の街に通う映写技師オヌマには、5年間にわたるスパイ私塾訓練生の過去があった。

情報処理会社に勤める中井は、残業中、魔術の本を読みふけっていたら、オフィスのオートロックがかかり、閉じ込められてしまった。

突如あふれるように現れた殺戮“鬼”たち。なんの理由も理解も与えられず、ただ嬲られ殺されるのを待つしかない人間たち。

「悪いんだけど、死んでくれない?」ある日突然、クラスメイト全員が敵になる。

激動する世界の中で、平和を謳歌する日本。しかし、戦争と暴力への想像力を失ったとき、致命的な危機が忍びよる…。

恋人・矢代昭との別れを決意した松葉絵里子は、矢代を忘れるために、街で声をかけてきた鮫島邦夫の誘いにのり一夜をラブホテルですごした。

業界初(?)の「ひとり雑誌」形式で世間を「あ~っ?」と言わせた話題の短編集「小説たけまる増刊号」が、なんと今度は驚きの「個人文庫」になって帰ってきた―。

屋根裏部屋の武者人形。それが持つ剣に血が噴き出した時、家族が死ぬ。

本巻には、初刊刊行順に長編時代小説『夜明けの星』、『雲ながれゆく』、『まんぞくまんぞく』、『秘伝の声』、『秘密』を収録した。

店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う「旗師」宇佐見陶子。

時計台の磔刑、気球の絞首刑、監禁した美女への拷問―異形の無差別復讐鬼“殺人喜劇王”の凶行はどこまでエスカレートするのか。

大音響を轟かせ、きらめきとともに落下した巨大なシャンデリアは、2人の人間を押しつぶした。

「夢の中の女に、殺される」―N放送のプロデューサは、20年以上前に死んだ恋人の夢に怯えていた。

「行ってくる。

烈強各国がひしめく1923年の上海。上海に渡り15年の紅真吾は、32回目の誕生日を間近に、貿易公司の倒産を決意した。

史上最悪の刑事がやってきた。禿富鷹秋―通称禿鷹。

新宿の若者たちの間で、舐めるだけで効く新型覚せい剤が流行り出した。

異常なまでに発展した文明とテクノロジーの中で、人間は500万年前と変わらないひ弱な心のままで生きている。

九歳の夏休み、少女は殺された。あまりに無邪気な殺人者によって、あっけなく―。

「私、人殺しなの…」幼い頃の罪の記憶を抱えたふたりの女性は、日常の狭間に見え隠れする愛と生命の尊さを通じて再生してゆく。

面の持つ怨念によって村内に死者が急増し、社に封印されたという伝説を持つ「凶笑之面」。

新宿中央公園で、帝都大学の教授・吉井原義が刺殺された!医学界のリーダーがなぜ!?ルポライター・相馬研一郎は、吉井の研究室を去った男を追う。

驟雨に洗われた坂道を疾走し、三途の闇に向かって崖縁を飛び越えた真新しいブルーの車体。

門限はなんと六時!超厳格教育で育てられた箱入り娘のハコちゃんこと浜口美緒。

仲間になれば、日本のためになり金が入る仕事がある。誘いにのった元刑事小山が、ある男の尾行先・美女高原で殺された。

越後湯沢のリゾート・マンションで芸妓・由美の絞死体が発見された。新潟県警は、部屋の所有者・沢木を容疑者として逮捕する。

思慮深かった中学二年の息子・優馬がマンションから飛び降り、自殺を遂げた。

男は、満開の桜の樹の下に「精霊」を見た―。

単車で転んで彼女にケガさせた。でも、彼女の白い肌もBMWも俺には同じ位愛しくて。

推理小説家志望の氷川透は久々にバンド仲間と再会した。が、散会後に外で別れたはずのリーダーが地下鉄の駅構内で撲殺された。

東京に住む男の大学生が熱病に冒され、やがて国際伝染病に指定された致死率70パーセントのエボラ出血熱の真性患者と判明する。

憧れの日本で竹林の中にある草庵の一室を借りて探偵事務所を開業したトウキョー・サム。

京都・嵯峨野にある「嵯峨荘」に大学時代の同級生六人が集まった。卒業するさい資金を出し合い、経営している民宿である。

念願の詩集を出版し順風満帆だった婚約者の突然の自殺に苦しむ相場みのり。

人生の途中で行く道に迷い、非日常の場所に身を置いたとき、見えてくるもの、いちばん大切なもの。

「シュピオ」の前身雑誌である「探偵文学」は、昭和10(1935)年に、同人誌として創刊され、実験的な試みを重ねながら、次第に誌面を充実させていった。

雷鳴とどろく初節句の宵に、何者かにさらわれた庄屋の愛娘・遊。

ホームズを連れ、石津と食事に出た晴美。

T・Hコーディネート社長の氷川呈一は、かつて裏組織の腕利きの掃除人、すなわち殺し屋だった。

高校1年の沢柳有貴は、母・智春と2人暮らし。智春は、3年前、殺人の濡れ衣を着せられ、自殺を図り、記憶喪失となっている。

歌枕の地として名高い宮城県多賀城市、末の松山で、男の死体が発見された。

青梅山中で虚無僧姿の死体が発見された。被害者は会社役員羽田栄三。

若い男性刑事だけを狙った連続猟奇殺人事件が発生。手足、性器を切り取られ木にぶらさげられた男の肉体。

少年は慟哭の叫びを封印し、あふれる想いを胸に沈める。高らかに謳う、誇りと希望の叙事詩。

胡桃沢英介は、社長の国本外計彦の首を絞めた。

犬吠埼東方海上で女性の漂流死体が発見され、前後して八丈富士の岩穴では女性の絞殺死体が発見される。

戦前、北海道の雨竜ダム建設工事で亡くなった強制労働犠牲者の遺骨発掘に参加した神沼公一郎は、作業中に腐乱死体を発見。

「ヘルハウス」と呼ばれた家に巣喰うジャンキーども。アル中、万引き常習者、分裂病患者、咳止めシロップ中毒者。

謎の高校生連続殺人事件に揺れる高城市。

落馬事故による昏睡から目覚めると、彼はシャーロック・ホームズになっていた。

おのおの何らかのかたちで競輪とかかわりをもっている主人公たち。

『殺意』は、加害者・真垣徹の独白で綴られている。内なる大輪の花に魅せられ、彼は「殺人者」になる。

著者真骨頂の長編時代ミステリー 長屋からひとりずつ人が消えていく 店子を襲った殺し屋、差配人の出奔、謎の新興宗教騒ぎ。

波瀾の生涯を意地と度胸でつらぬく旗本・徳山五兵衛。面白さ最高の大長編! 昭和52年から53年にかけて刊行の長編を収録。