生前情交痕跡あり
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商品説明どおりのモノを送付いただきありがとうございます。 もつたいない本舗さんへは、品質、価格、送付ほか信頼があり、安心して発注しています。 またはがき大のカレンダーを同封していただきうれしいです。 デスク上で利用しています。 今後ともよろしくお願いします。 松山市の篠原正史です。 | ||||
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野々村省吾は、ハリラックス社長の三女増子の入り婿である。ハリラックスは針生謙一郎が創始した会社で、入浴剤からスタートしトイレタリー商品へと繋ぎ、家庭内のケミカル商品へと大展開した世もはばかる潮流企業である。針生が政財界にも明るかった事も業績に関与した。社長室長付きで勤務していた野々村に三女増子が好意を抱き結婚まで行き着いたのである。野々村にとっては逆玉の輿であった。それだけでなく、社長の針生がことさら増子を可愛がり女婿としても針生から見込まれればハリラックス重役のポストも狙える位置にいた。 日高屋旅館は慶応年間から熱海に続く老舗旅館である。しかし、最近ではファッショナブルな宿泊施設が増え、昔ながらの旅館(旅籠)形式は敬遠される傾向にあった。長男というだけで何の経営の才も無く人間的にも乏しい日高耕一は閉店も視野に入れていた。廃業寸前まで追い詰められた時、時子と結婚したのである。時子は並々ならぬ経営手腕を発揮して、みるみる経営を立て直してしまった。才色兼備で美貌の女将に色目を使う客も増え、それがまた、鼻の下を伸ばした男性客を足繁く通わせる事にもなり益々売り上げを伸ばす結果となった。 野々村省吾と日高耕一の共通点は、どちらも女房に対して頭が上がらなかった事である。そればかりか女房の顔色を伺い下にも置かぬ対応を強いられていた。二人とも夫としての権威は全く無かった。そんな自由奔放な増子と時子が殺されてしまうのである。それも、都内の高級シティホテルのダブルルームで死体となって発見されたのだから始末が悪い。尚且つ、検視の結果は生前情交痕跡有りとして。殺される前に他の男とセックスをしていたのだ。 男にとってこんな屈辱的な妻の殺され方があろうものか?森村氏のこれまでの作品では生前情交痕跡ありの作品は皆無であった。思い切ってタブーを打ち破る試みの作品。同病相憐れむではないが野々村と日高は協力して犯人を捜す事になる。 増子も時子も殺されても同情の余地無しなのは読後に少し気怠い雰囲気を解消してくれている。 | ||||
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