さかさ髑髏は三度唄う



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初公開日(参考)1993年10月
分類

長編小説

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さかさ髑髏は三度唄う (講談社文庫)

1999年05月01日 さかさ髑髏は三度唄う (講談社文庫)

闇からとどく髑髏の声、怪異の果ての悲劇 哀しいさらし首伝説の残る村で続く奇妙な死の真相は? 憧れの女性教師が余命わずかで学校も廃校に―――小学校時代の同級生・一尺屋遙(いっしゃくやはるか)から手紙を受けとった八追純平(やおいじゅんぺい)は20年ぶりに母校を訪ね、夜の理科室でか細い声で唄うさかさ髑髏の灯籠を見た。不気味な詩に誘われるように1人、また1人、奇妙な死が訪れる。一尺屋が解き明かす悲劇の真相。新本格推理長編。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.50pt

さかさ髑髏は三度唄うの総合評価:7.00/10点レビュー 5件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

純粋謎解き物として読めば…

唄う髑髏、白秋の詩に秘められた暗号といったガジェット。衆人環視の中での毒殺事件という不可能犯罪。そして惨劇の舞台は北九州の田舎にある民窯の村で、しかも祖父が愛人を囲い、妻は舌を切られ、原因不明の病に臥せり、腹違いの兄妹たちは遺産相続でいがみ合っている。
つまり扱っている題材は本格ど真ん中であり、舞台設定、トリック共々、申し分ないはずなのだが、やはり物足りない。
小説を読んだというより、長いパズルを解かされたという感慨しか残らないのだ。ここまで来ると呆れるのを通り越して、これこそがこの作者の特徴かと割り切ってしまう。

確かにそれぞれの登場人物には、欲深さとか派手な生活が好きだとか、厭世観を常に抱いているといった性格付けは基より、狭い田舎で繰り広げられる人間関係の罪深い業も設定され、しかもそれにはワトソン役まで一役担わされるのだが、一通りの素材というのは揃っている。しかし、なぜかそれらがストーリーに深みを与えるのではなく、プロットの段階でお披露目しているようにしか思えないのだ。
これほどまでに無個性だと、むしろこの作者は全てが謎解きに寄与する純粋本格推理小説を書くことを目指しているのかもしれない。

前作までは冒頭の幻想的な謎と論理的解決、図解を交えたトリックの種明しといったモチーフから、島田作品の影響をもろに受けていると述べたが、今回は山奥の山村といった閉じられた社会での陰惨な事件、一族の中の確執、唄う髑髏と横溝正史氏の影響が色濃く出ていると思った。
しかしこれら先達と大いに違うのは、物語としての面白さに欠けることだろう。島田氏には島田氏の、横溝氏には横溝氏のテイストという物が確かにあり、それが読書の食指を動かすのである。
司作品は文章にそのテイストという物が無い。心を動かす物語の振り幅が0に等しいのだ。

物語よりもトリックを!といった純粋推理を楽しみたい方には最適の作品だろう。しかし私はといえば、あいにくそれだけでは腹が太らないのである。


Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(7pt)

さかさ髑髏は三度唄うの感想

司凍季2作品目は一尺屋シリーズ。竜崎幸シリーズのサスペンスミステリーとは大分違った雰囲気。横溝テイストのどんよりした雰囲気と、一尺屋の無神経なまでの陽気さが好対照で面白かった。

水生
89I2I7TQ
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未読の方はご注意ください

No.3:
(4pt)

トリックは弱いが、話で読ませる

一尺屋シリーズとして講談社ノベルスからは2冊目だが、シリーズとしては3作目になる作品。
今回も旧家を舞台に横溝的な怨念本格推理が展開するが、ページ数が長編としてはコンパクトなこともあり、殺人トリック自体は本格としてはやや弱いのだが、それでも探偵のキャラクターと人間模様で話自体は面白く、最後まで一気に読める作品になっている。
さかさ髑髏は三度唄う (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:さかさ髑髏は三度唄う (講談社ノベルス)より
4061816217
No.2:
(3pt)

文字数が少なく読みやすい

ページ数は300ページ弱。お父さんたちのM字部分のように薄い。
文字も少なくあまり考えずに済むので、たまに推理ものが読みたくなったときにはおすすめできる。
勉強で時間のない高校生にはぴったり。
短い分人物描写は弱い。ゲイっぽい描写は女性ならではか。
その他にも女性週刊誌てんこ盛りといった内容。犯人は序盤、
最初の被害者がでたあたりでわかってしまった。
それでも他の謎が最後にきれいに明かされるあたりは、ストレスを感じない。
横溝正史ほど暗くはないが、影響は感じられる。

島田荘司の推薦でデビューしただけに、探偵の一尺屋はどこか
御手洗潔にも似ている。そして文庫版の解説は島田荘司なので
少し得をした気分だ。最新作の内容がなぜミステリーではなかったのか
分かるような気がした。
さかさ髑髏は三度唄う (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:さかさ髑髏は三度唄う (講談社ノベルス)より
4061816217
No.1:
(5pt)

さかさ髑髏は三度唄う

一尺屋遥シリーズの第3弾なのに主人公は彼の友人である矢追純平(UFO追跡で有名な人と一時違いが気になるのは純一さんファンのわたしだけでしょうか)。当時クラス担任だった憧れの女性教師の具合が悪く、彼女を見舞うつもりで矢追は一尺屋と待ち合わせて久々に故郷に戻る。しかし到着した夜に立ち寄った母校でとんでもないことと遭遇してしまう。それは、理科室から洩れた光を辿って行くとそこには髑髏の灯篭が置いてありしかもその髑髏が唄い出す...。第一弾の「からくり人形は五度笑う」ほどおどろおどろしくなく、謎解きも面白い。普段は農業をしているのにとてもオシャレでスタイリッシュな一尺屋。一度彼のシリーズを読むときっと虜になりますよ。
さかさ髑髏は三度唄う (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:さかさ髑髏は三度唄う (講談社ノベルス)より
4061816217



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