首なし人魚伝説殺人事件



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初公開日(参考)1996年02月
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長編小説

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首なし人魚伝説殺人事件 (光文社文庫)

1996年02月01日 首なし人魚伝説殺人事件 (光文社文庫)

瀬戸内に浮かぶ流島で発見された凄惨な首なし死体。首から上には奇怪なマネキンの頭が…。さらに通報を終えた発見者が現場に戻ると、頭が髑髏に変貌していた。ところが被害者の女性は、同時刻に愛媛県松山市の自宅で襲われ、瀕死の重傷を負っていた。なぜ、被害者は二地点で同時に存在できたのか。本格推理の女流新鋭が、驚愕の大トリックで挑む長編力作。 (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt

首なし人魚伝説殺人事件の総合評価:5.00/10点レビュー 2件。Dランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(4pt)

師匠の壁は厚すぎた

以前住んでいた愛媛の離島を舞台にした作品という事で、期待したが、二時間サスペンスドラマの題材に過ぎない内容でガッカリした。
冒頭の幻想的(?)な謎の提示―首の無い死体が首の代わりに置かれていたマネキンからつかの間の瞬間、髑髏に変わる―、論理的解明、さらには犯人の手記で物語が終わるといった構成は師匠と崇める島田荘司氏の創作作法に則っているのだが、パンチが弱い。

ただし、約240ページの薄さに収められた謎はかなりの量である。先に述べた首の挿げ替えられた謎、同時刻に被害者が20キロ海を隔てた地で目撃されている事、45年前に起きた胴無し死体の謎、骨食らう鬼の正体、更なる首無し殺人事件の発生、といった具合に畳み掛ける。
それを補完するように、戦後の混乱に乗じた御家乗っ取り、閉鎖された離島での因縁深い人間関係、男と女の恋情沙汰なども散りばめられている。しかも主人公の敷島にも小さい頃育った沖縄で米兵と母親との間の苦い思い出のエピソードがあり、キャラクターを印象付けようとしている。
しかし、これらが何か薄い。小説作法の方程式に当て嵌めて、ただ単純に作ったという印象が拭えないのだ。

小説としてのコクはなくとも、じゃあ、謎解き部分はどうだ、というと、これもさほどでもない。確かに色々散りばめられた謎、犯人、どれも私の推理とは違ったが、カタルシスを得られたかというとそうではない。
一番ビックリしたのはいきなり最終章で犯人が犯行について独白し始めた事だ。これは一番嫌な謎解きシーンである。その後の展開から、この犯人は真犯人ではなく、共犯者だという事が解るのだが、はっきり云って興醒めした。このシーンで探偵役の敷島が、単に迷走していただけになってしまったかのような印象を受けた。

この作品も初版はカッパノベルスであり、駅のキオスクで売られるであろう版型である。しかし同じノベルスでも東野作品と比べると、作者の力量の差がいやでも解ってしまう。
酷な云い方だが、ブレイクする作家とそうでない作家の違いが如実に解ってしまうような作品だった。

Tetchy
WHOKS60S
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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No.1:
(3pt)

カッパノベルスらしいB級さ

司氏が講談社ノベルスの一尺屋シリーズとは別に出したノンシリーズの作品としては初となる作品。
この著者らしい田舎の島での人魚伝説を絡めたややB級路線の本格推理作品。
同時刻に生きている被害者と被害者の死体が遠く離れたところ発見されていたという不可能トリックがメインとなっているが、正直トリックは安易でイマイチである。
それでも最後まで退屈させずに読ませるのは作者の文章力の賜物というところか。
長編としてはノベルス版として200ページにも満たないボリュームであるが、やたら不可能トリックに連続殺人に過去の殺人など盛り込んでいるので、やや展開が急過ぎるという印象も・・・。
この著者の一尺屋シリーズには及ばずという印象。よく言えば読み捨てのカッパノベルスらしいミステリーである。
首なし人魚伝説殺人事件 (光文社文庫)Amazon書評・レビュー:首なし人魚伝説殺人事件 (光文社文庫)より
4334721842



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