湯布院の奇妙な下宿屋



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初公開日(参考)1995年01月
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長編小説

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湯布院の奇妙な下宿屋 (光文社文庫)

2004年03月12日 湯布院の奇妙な下宿屋 (光文社文庫)

全部の部屋が別棟で点在し、トイレや風呂場まで三角形でできた奇妙な下宿屋。しかも居住者は芸術家ばかり。持ち主の狭霧吉宗は、姪の結婚相手を下宿人から選ぶことに決めていた。ところが発表の前日、吉宗は心臓発作で急死。その後も怪事件が続発し、姪の木綿は、一尺屋遙に調査を依頼する。―リゾート地・湯布院を舞台に、著者が大仕掛けで挑む驚愕の結末。 (「BOOK」データベースより)




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湯布院の奇妙な下宿屋の総合評価:6.33/10点レビュー 3件。Dランク


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全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(1pt)

レシピ通りに作られた本格ミステリ

「嘘の上塗り」という言葉があるが、この小説の真相が正にその言葉がぴったりだと思った。
二重に仕掛けられた本作のトリック、作者の中では結構自信があったのだろうが、私に云わせれば、無理を通すために道理を引っ込めさせ、強引に驚愕の真相へ持って行ったという感じしかしなかった。

作中で探偵役の一尺屋が持論を確立させるために何度も真相を云い直しているのも気になる。曰く、

「君を見た瞬間、それは叔父さんは驚いたのだろうね。弟に息子がいたなんて知らなかったんだから。そのショックで心臓が止まっても仕方が無い」
「信号音は君が叔父にナイフでも突きつけて聞きだしたのだろう。・・・殺される!という恐怖が叔父を死に至らしめたのかもしれない」

といった具合だ。
この間、1ページも無いのである。

しかも逢ったことのない叔父の家の間取りやら数々の企み、そしてそれらを成功させる数々の仕掛けを遠方で母親の話を聞いただけや関連の書物を読んだだけ、はたまた何度か由布院に訪れただけで解るだろうか?
人間なんて新しい環境に慣れるのでさえ、2ヶ月は最低必要である。東京でフリーターをして日銭を稼いでいる若者に果たしてこれだけの事が出来るのか?現実味の無い話である。

こういった辻褄併せのような論理の積み重ねが読書の興趣をそそるどころか、ああ、無理をしているなぁという苦労が作品の裏側から透けて見え、なんとも痛々しい。
そして、この作家特有の類型的な人物像の乱立。どこに小説としての面白みがあろうか?相変わらず、島田氏の提唱する本格推理小説作法に則っているのだが、なんとも味気ない。心動かされる何かがない。

料理本の云うとおりに料理を作れば、確かにそれなりの物は出来、食べられる代物にもなる。しかし、人に提供して金を取るだけの商品にはならない。そこに料理人としての独特の味付けをしないことには単なる素人の手遊びである。
毎度毎度苦言を呈して申し訳ないが、6作を通じて得た感想はこういった類いの痛罵しか思い浮かばなかった。


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Tetchy
WHOKS60S
No.1:
(8pt)

湯布院の奇妙な下宿屋の感想

館ミステリのようでもあり旅情ミステリのようでもある。二重底の劇的な結末が痛快だった。

水生
89I2I7TQ
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No.1:
(5pt)

講談社ノベルスから出たシリーズ最後の作品

講談社ノベルスから3冊この一尺屋シリーズは出ているが、本作が講談社ノベルスから出た作品としては最終となる。後、角川ノベルスから1作出ているが。
何故か前2作は講談社文庫落ちになっているが、本作だけ光文社文庫落ちになっている。
まえがきで著者がシリーズ最大の自信作とうたっているように、技巧トリックに最も満ちた作品になっている。
奇妙な館を舞台にしている割にそれを活かしたトリックがやや弱いような気がするが、これも最後のどんでん返し主体のためだろう。
横溝的なおどろおどろしさはなくなり、ライトな観光地を舞台にしたミステリーになっているが、相変わらず読みやすく、人物の過去の背景をきっちり描きこんでおり、読み応えがある。
湯布院の奇妙な下宿屋 (講談社ノベルス)Amazon書評・レビュー:湯布院の奇妙な下宿屋 (講談社ノベルス)より
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