(短編集)
背中の髑髏
※タグの編集はログイン後行えます
※以下のグループに登録されています。
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
背中の髑髏の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私は、読むのが遅いので一月に一冊ずつでお願いいたします。また毎月のカレンダーも楽しみです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
一年ぶりにこの「公事宿シリーズ」を読みました。ま、いわゆる連作ものです。小説としてのアラを探せばきりはないのですが、「それを言っちゃおしまいでしょ。」アラを含めて一定の時間で定番のフォーマットを楽しむのが「粋」というもんでしょうか。この第五巻では、主人公の俳句の話に絡んで、このシリーズの時代がわかりました。「蕪村の死去した天明3年から30数年後」と出ていますので、1783年プラス30年、となると1813年以降、となると文化文政時代ということになりますか。まー、いろいろな意味で弛緩した時代なのでしょう。出てくる事件は、刺青、心中、美人局、博打、相続、悲田院、火鉢の毒、がらみ、といつもの話題ですわ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
シリーズ5作目。飽きることもマンネリになることもなく今回も楽しめたのは、作者の筆もだんだん冴えてきたからか。全く関係ないと思える2つの話を次第に融合させるテクニック、登場人物たちのほんわかとした会話、所々に散りばめられる京都独特の人情と風情。このシリーズの楽しみは本編もさることながら作者自身による「あとがき」。「小説には事実より真実において優れている」という趣旨の文章があり、なるほど、どの短編にも人間の真実の姿が垣間見えるから面白いんだな、と改めて感じました。今回はどの作品も秀逸で、4作目までは毎回星4つでしたが、今回は星5つです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み始めの印象を、途中からひっくり返し、まるで想像もしなかった結末へ導いていく、話運びはさすがとうなるしかない。 ラストが少々唐突に終わるかなと思うのだが、これが不思議と余韻を残す。彼はこうなりました、二人は幸せになりましたとさ、と説明がないほうが、読者に想像力を働かす要因になるようだ。 表題作「背中の髑髏」は、しがない鋳掛屋が幼い息子にせがまれて、背中に「髑髏を抱く尼御前」の絵柄を彫ったことから、恐ろしい事件に巻き込まれる話。映画「羊たちの沈黙」みたいだなー。 「相続人」は、ある小間物屋の小僧に対する、その父親である番頭の度を超した仕打ちに、源十郎が疑念を抱くことから始まる。 「因業の瀧」は、借金で身代をつぶし、女房と心中を図り、辛くも生き残った饅頭屋の主が、町人の身分を剥奪され晒し者にされる。晒しの場で、遠くから彼を見つめる曰くありげな女に、菊太郎が目をつける。この女は、男とかつて恋仲で、貧乏人だからと結婚を男の親から認めてもらえなかったのだ・・。切ない話で、彼らが最後に選択した償いが、胸に迫る。 鯉屋の奉公人たち、菊太郎・鐵蔵兄弟の会話が、まるでホームドラマのようで笑える。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 4件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|