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(短編集)

背中の髑髏



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背中の髑髏の評価: 4.25/5点 レビュー 4件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.25pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(4pt)

いつもありがとうございます

私は、読むのが遅いので一月に一冊ずつでお願いいたします。また毎月のカレンダーも楽しみです。
背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)Amazon書評・レビュー:背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)より
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No.3:
(3pt)

時代は文化文政だったのか!

一年ぶりにこの「公事宿シリーズ」を読みました。ま、いわゆる連作ものです。小説としてのアラを探せばきりはないのですが、「それを言っちゃおしまいでしょ。」アラを含めて一定の時間で定番のフォーマットを楽しむのが「粋」というもんでしょうか。この第五巻では、主人公の俳句の話に絡んで、このシリーズの時代がわかりました。「蕪村の死去した天明3年から30数年後」と出ていますので、1783年プラス30年、となると1813年以降、となると文化文政時代ということになりますか。まー、いろいろな意味で弛緩した時代なのでしょう。出てくる事件は、刺青、心中、美人局、博打、相続、悲田院、火鉢の毒、がらみ、といつもの話題ですわ。
背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)Amazon書評・レビュー:背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)より
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No.2:
(5pt)

今回はどの作品も秀逸

シリーズ5作目。飽きることもマンネリになることもなく今回も楽しめたのは、作者の筆もだんだん冴えてきたからか。全く関係ないと思える2つの話を次第に融合させるテクニック、登場人物たちのほんわかとした会話、所々に散りばめられる京都独特の人情と風情。このシリーズの楽しみは本編もさることながら作者自身による「あとがき」。「小説には事実より真実において優れている」という趣旨の文章があり、なるほど、どの短編にも人間の真実の姿が垣間見えるから面白いんだな、と改めて感じました。今回はどの作品も秀逸で、4作目までは毎回星4つでしたが、今回は星5つです。
背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)Amazon書評・レビュー:背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)より
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No.1:
(5pt)

終わりの後の余韻

読み始めの印象を、途中からひっくり返し、まるで想像もしなかった結末へ導いていく、話運びはさすがとうなるしかない。
ラストが少々唐突に終わるかなと思うのだが、これが不思議と余韻を残す。彼はこうなりました、二人は幸せになりましたとさ、と説明がないほうが、読者に想像力を働かす要因になるようだ。
表題作「背中の髑髏」は、しがない鋳掛屋が幼い息子にせがまれて、背中に「髑髏を抱く尼御前」の絵柄を彫ったことから、恐ろしい事件に巻き込まれる話。映画「羊たちの沈黙」みたいだなー。
「相続人」は、ある小間物屋の小僧に対する、その父親である番頭の度を超した仕打ちに、源十郎が疑念を抱くことから始まる。
「因業の瀧」は、借金で身代をつぶし、女房と心中を図り、辛くも生き残った饅頭屋の主が、町人の身分を剥奪され晒し者にされる。晒しの場で、遠くから彼を見つめる曰くありげな女に、菊太郎が目をつける。この女は、男とかつて恋仲で、貧乏人だからと結婚を男の親から認めてもらえなかったのだ・・。切ない話で、彼らが最後に選択した償いが、胸に迫る。
鯉屋の奉公人たち、菊太郎・鐵蔵兄弟の会話が、まるでホームドラマのようで笑える。
背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)Amazon書評・レビュー:背中の髑髏―公事宿事件書留帳〈5〉 (公事宿事件書留帳 (5)) (公事宿事件書留帳 5)より
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