(短編集)
無頼の絵師
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公事宿シリーズの11作目。 最近、主人公の菊太郎を取り巻く環境にあまり変化がなかったのですが、本作初編から小さな変化が生じています。 1つはお信が料理茶屋・重阿弥を辞めて祇園で団子屋『美濃屋』を開業したこと。 もう1つは、元重阿弥の料理人である右衛門七(えもしち)という初老の男性が美濃屋で働くことになりレギュラーメンバー化したこと。 このため、本作では全6編を通じて公事宿『鯉屋』より団子屋『美濃屋』が多く登場し、鯉屋の面々によるトボケた会話が少ないのが、従来の公事宿ファンには寂しいところ。 6編もあると、「これはいい」と思える話もあれば「イマイチかな」と思える話もあります。 全体的にはどの短編もそれなりにいい味を出していたように思いますが、個人的には特に『買うて候へども』が気に入りました。野々村仁清の花器を巡る小間物屋手代・清三のお話です。 仁清の花器に惚れこみ、どうしても手に入れたく、清三は骨董屋に手付金として1両を収めます。残りの4両をなんとか工面して骨董屋に駆けつけるも、その花器は佐賀藩京屋敷のお侍に金にものを言わせる形で持っていかれてしまいます。50両を詫び金として清三に払うというのを、濡れ手で粟を掴むような真似は潔しとせず清三は頑として断ります。そのような商人としての清三の筋だった行動が結果的に良い方向に転じていきます。 作者が訴えるところの「小説は人としていかに生きるべきかの智恵を授けてくれる」物語であり、こういう作品に出会えるからこそ公事宿シリーズは読むのをやめられません。 | ||||
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人気シリーズだけあって、作品が短く端的にまとまっていて読みやすいです。しかし、なんというか読後感が軽い。どれもプロローグがとても謎めいていて読者をひっぱり、つい読まされてしまうのですが、いずれも事件解決のプロセスがまことにあっさりしていて物足りない。設定づくりがうまいんでしょうが、ディープな時代劇ファンのわたくしにはライト過ぎ。 「無頼の絵師」というタイトルに惹かれて、この本を購入しましたが、この表題作の絵師は「無頼」という言葉が喚起する豪放磊落なキャラではなく、ただの「他人とつるむのが嫌いなマイペースな世捨て人」という感じでした。 じっくり腰を据えて読みたい本じゃなく、通勤電車向きですかね・・・。 | ||||
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好評の公事宿シリーズ。今回から、菊太郎の愛人お信が団子屋「美濃屋」を開店。そこへ新キャラクター(渋いおじいさん)も登場し、新たな色合いを添えています。 相変わらず、主題は現代の日本と共通したものばかり。澤田さんは、児童虐待や誘拐を取り入れた作品を今までこのシリーズで書いてきましたが、気にかかるものなのでしょうね。菊太郎に語らせるセリフに、作者の思いが重なります。 菊太郎の弟、鉄蔵の出番が減った気が(笑)。鉄蔵配下の同心たちもなかなかの脇役なので、出番が増えるといいな。 | ||||
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