QED 六歌仙の暗号
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本作は前作と違って、うんちくと事件推理の関係が改善されて好感が持てました。 | ||||
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とても面白かったです | ||||
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奈々ちゃん、タタルを信用しすぎ。聞いたことをそのまま驚くばかりじゃ悪い男に騙されるぞ! 高橋克彦の「竜の柩」でも思ったのだが、探偵(的ポジション)が謎を解き明かす場面になると、聞き役が「なるほど!」「そうだったのか!」「これで全部説明がつく!」と感心しているのを読むと引いてしまう。もっと疑って検証して欲しい。 さて肝心の内容についてだが前作「百人一首の呪」と同じく、殺人部分と人文学的謎の解明に大きく分かれる。前作の比率が2:8だったとすれば、今回は3:7と言ったところか。前作に比べ関係がスムーズになっておりこの部分については無理がない。 だが、それぞれに見てみると無理がある。 以下ネタバレあり 第一の殺人事件の密室の謎については、まずありえない。密室と思われる部屋で不審死が出た場合、当然ながら警察が「本当に密室だったのか」という調査をする。実際に鍵がかかっていた扉を蹴破った場合、鍵部分に負担がかかっており金属部分が折れるなり曲がるなりする。しかし鍵がかかっていない扉を蹴破っても鍵部分は損傷してるはずもなく、直ぐに「鍵がかかっていなかった」との結論が出るのは間違いない。 結果、「鍵がかかっているフリをした人物」が犯人だとわかってしまうだろう。 また、これはメタ的な話になるが、殺人現場に二人の人間がおり、片方が一人称で書かれていて犯人ではなかった場合、犯人はもう一人である。ここは三人称で書くべきだった。 ホテルで貴子が襲われた場面についても、「チャイムを押してドアを開く刹那に」とあるけど、チャイム押して直ぐドアノブ回すかという疑問。チャイム鳴らして返事を待って、返事ないときにようやくドアノブ回すのでは。十数秒は十分時間あります。 七福神と六歌仙の謎については、基本的に面白いのでそうであって欲しい。 ただし、タタルの説明・解明部分において納得できない部分や、ミスリードと思われる部分があり不満が残る。 ・深草少将が仁明天皇ではないかと黒岩涙香が指摘しているとあるが、この説はほぼ無視されている。実際には僧正遍昭説の方がまた可能性が高いくらいだ ・藤原元方のようにならないために、との表現が何箇所かあるが元方の方が後の時代の人である。もちろん作者もそれを知っており、「村上天皇の時代」とちゃんと書いているが、後の時代であることをぼやかしており不満がある。 ・菊は天皇とみるべきだ、との発言も無理がある。菊は古今和歌集になってようやく和歌に歌われる。この頃に中国から入ってきて珍重され始めたばかりであり皇室を指すとは思えない。現代の我々に馴染み深い十六弁の菊花紋章は鎌倉時代の後鳥羽上皇が好んで使ったことから皇室の紋章となったと言われているが、即位したのは12世期、この平安前期よりおよそ300年後のことであり、時代が開きすぎている。 ・佐木と木村が「畑違いの二人がどうして家族ぐるみで仲良くなったのかその理由が判然としない」理由が、佐木は「木村を助ける」家なのでというのがもうすごい。1000年以上も前の先祖の影響じゃないと同じ大学の教員同士が仲良くなってはいけないのだろうか。 その他書きたいことはいくらでもあるが、多々矛盾点等が多く、また作者はわかっていながらミスリードしていると思われる部分も多い。誰かに似ているな、と思ったら参考文献に高橋克彦の名前が。正直この人の本を参考にしているだけで信頼度が大きく下がる。小説家としてはともかくだけども。 百人一首と比べ、小説の構成としてはレベルアップしているが、辻褄を合わせるために無理な推理や強引な展開が目に付く。 文章力は相変わらず高く、最近の若手作家の文章を読んでいるときのようなイライラがないのは、とても良い。 もういっそ、殺人事件を絡ませず書いて欲しい | ||||
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まず、この本は全く救われる展開はまっておりません。 よって読んだ後には落胆しか残らない、ということだけは お伝えさせていただきたいと思います。 始まりは研究所で起きてしまった謎の死亡事件です。 その男はあり得ない形で死んでおり、しかも何かを研究していた模様です。 どうやら、それはある名家に絡むものだったようですが… だんだんと呪われた七福神の謎が明かされていくにつれ 思わぬとんでもない事実が判明してしまうのです。 そう、それはその家の存在概念を覆してしまう代物です。 ですが…事実がばれるということは… 長いけど本当に救われませんので。 | ||||
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少し強引に持って行った感がありますが、全体としては面白かった。 | ||||
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「七福神」と「六歌仙」の謎を解き明かす第2弾ということですが、滅茶苦茶な順番で読んでいるのにも関わらず、あまりそこは順番どおりでなくて全然気にはなりません。というのも、歴史の蘊蓄?妄想?が面白いし読みやすいのでスラスラ読んでしまうのですが、登場人物たちの関係性に関しては、正直あまり興味が持てませんし、またセットで必ず起こる殺人事件は…もう、個人的には犯人が分かった時点で本を閉じてしまおうか、というほどのものなので、そんな無理に毎回死ななくても大丈夫なのになあ…と思ってしまいます。 でも普段あまり深く考えることもなかった七福神について考える機会となったことに関しては、素直に面白かったです。 | ||||
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