(アンソロジー)
時間怪談―異形コレクション
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時間怪談と聞いてまず思い浮かべたのはタイムマシンでした。が、読了してみるとタイムマシンそのものが登場したのは梶尾真治「時縛の人」だけ。SFタッチのものもこれだけで、SFと怪奇が半々くらいのことが多い異形コレクションとしては、めずらしいなと思いました。が、監修者、井上雅彦氏があとがきで「”時間SF”からの独立性を周知していただきたかったがため、敢えてSFとして評価されるような作品は載せませんでした。」と書いておられて、そういうことだったのかと納得しました。 特に気に入ったのは以下の3編でした。 恩田陸「春よ、こい」これはどこか別の本にも収録されていたと思います。2人の少女のぐるぐると廻り巡る運命が、春のふんわりした雰囲気に包まれて美しいです。 朝松健「俊寛 抄 世阿弥という名の獄」。いつもの通り重厚な歴史ホラーで秀逸です。能という芸能の厳しさ、世阿弥がその芸術を極める様も鋭く描かれています。 竹河聖「桜、さくら」吉野山、満開の桜の下に見た平安の幻想。切迫して、怖く、時間怪談の名にふさわしい作品です。 他、山下定「石女の母」と早見裕司「後生車」は両方とも列車に乗っているうちに眠ってしまったら、過去に戻っていたという話ですが、どちらもなかなかよかったです。五代ゆう「雨の聲」は江戸情緒たっぷりの、言葉のリズムに酔える一編でした。 ホラー小説は定義の幅が広く、その中でも人によってかなり好みが分かれると思います。今回も正直、4、5編よくわからないものもありましたが、SFタッチよりも古典的ホラーが好きな自分としては異形コレクションの中でも充実した一冊だと感じました。 | ||||
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面白かったのは3割位かな。 好みも有るけどね。 初めての小説読むときは文体になれるまでが辛いのだけど アンソロジーは一遍ごとにやり直しになるからね。 文体が固い奴は苦手。 「全ての小説にはどんでん返しオチが必要だ」って阿刀田高氏が書いてたけど 謎とき明かしやオチが曖昧な小説が多いのにムカつく。 最近は「不思議な現象が起こりました。 説明はしません」って話多すぎだよな。 | ||||
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ホラーの書き下ろしアンソロジー。面白いんですが、つまんない話も多々あります。面白いほうから半分に絞って発売してくれたら嬉しいとついつい思ってしまう。lainのシナリオ脚本の小中さんなんか、期待してたんだけど、小説の書き方はやっぱりご存知ないようで。 なんか、いかに小林奏三が面白いかよくわかった気がする。しかしかし、恩田陸の春よ来いは傑作ですね。普通に面白い。 しかし、今回一の傑作は牧野さんの「おもひで女」。ホラーっていうのは、特に小説では、あんまりびっくりするようなものではない。映像的にびっくりできないので、むしろその雰囲気を楽しむように読むものだと思う。だけど、「おもひで女」はその自分の概念を何だかひっくりかえした。リアルに怖い。傑作ですね、これ。 | ||||
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時間・自分・世界・・・ 自分が無意識に信じてしまっているモノが崩れると、 人間は酷くモロい。 何を信じていいか解らなくなり、すべてが狂ってしまう。 マッドサイエンティストや死者もモチロン怖いが、 自分の信じるものが崩れることが最も恐ろしいと思う。 その点において、「時間怪談」は根本の怖さ。 さらに、自分の身にも…と当事者の気分も味わえる | ||||
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