欺く、殴る、犯す、殺す…街が狂気に染まる!いまもっとも熱い作家が硬質な筆致で描く血と暴力の文学。炸裂する暗黒小説問題作。

彼女を守る。それが、おれの任務だ。

カメラマンを目指しメキシコを旅する香月哲夫は、ある夜暴漢に襲われたが、タランチュラと名乗る老いた行商人に助けられる。

悪夢だと思いたい、信じられないような出来事。特殊な能力をもった青年の巧妙なビジネス。

商事会社のOL・穂積裕希子は失恋の痛手を癒すため、23日間のヨーロッパ周遊ツアーに参加する。

平凡なOL・貴浦志鶴子は、幼少の一時期の記憶に空白がある。

科学者の父親と穏和な母親に育てられた医学生の馨にとって家族は何ものにも替えがたいものだった。

荒廃した学園に迫る巨悪の策謀。陰陽の呪力を得て決起した高校生・賀茂晶とその一党。

深海4000メートルに存在する、海底実験施設「バブル」。

自分で自分の人生を選び取ったという実感はありますか?失踪をテーマに、現代女性の「意志」を描く恋愛小説の名手待望の文芸ミステリー。

二つの波長が共鳴するときに生まれる静かな組曲。衝撃のデビュー作から一年。

耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首…「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、最も生々しく、最も忠実に記憶する品なのだ」―老婆に雇われ村を訪れた若い博物館技師が死者たちの形見を盗み集める。

十文字葵がレッカー移動で世話になり、知り合った車大吉とデートの約束をして待ち合わせた湘南のホットドッグ屋。

異国風の彫りの深い顔立ち。すんなりと伸びきった肢体。

人生、なかなかこの木のようには……。 練達の筆がとらえた人の世の哀歓。

事件の謎より難解なその女の正体とは!?御茶ノ水署・生活安全課の新任刑事は、女でしかも位が上!迷走コンビ、斉木斉と梢田威が出くわす、追いつ追われつの恋と事件の顛末。

時は十二世紀末。鎌倉に通じる藤原泰衡に追われた九郎坊は、大和坊と共に、奥州の山中をいき、粗末な荒家に一夜の宿を乞う。

笹尾平三郎、それが弥太郎の本名なのか。執拗に弥太郎を狙う土岐家にいったい何があったのか。

盗賊の小頭、雲津の弥平次は、山奥の湯治場で思いもつかない「ひろいもの」をする。

北海道で撮影旅行中の動物写真家・吉本はある日、巨大なヒグマに襲われ、九死に一生を得る。

カトマンドゥの裏街でカメラマン・深町は古いコダックを手に入れる。

その男、羽生丈二。伝説の単独登攀者にして、死なせたパートナーへの罪障感に苦しむ男。

その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。

「メドゥサを見た」と書き残し、自らを石像に封じこめた作家の死。

エホバの命を受け万民を救う夢に燃えた光芒。

抗いきれぬ宿命ならば、恐れるものは何もない。男は再び札幌へ戻った。

パソコン通信で知り合った互いの本名も素性も知らぬ七人の男女。

“2年前の未解決殺人事件を、再調査してほしい。

警告、秋田には魔物が棲んでいる…浅見光彦、女性副知事のボディガードに!兄・陽一郎の密命を受け、秋田杉を巡る謀略事件に名探偵が挑む!秋田県の副知事として着任予定の女性官僚のもとに二通の不吉な警告文が…。

俺は20歳のバーテンダー。夢はクルーザーを駆って海原を疾ること。

西北大学の仏文講師、高取浩司は、ある日突然、相手の顔がないことに気づいた。

東大駒場キャンパスには七つの迷宮がある。

クラスの女生徒が家出した夏、やくざになったかつての教え子・本間伸尚が殺された。

五歳になる一人娘の加奈子を交通事故で亡くした桐原容子は、夫の信樹と“加奈子の魂”と三人で暮らしていた。

能登半島・恋路海岸で一発の銃弾が女を襲った。

警視庁捜査一課の西本刑事の父親が、岐阜の下呂・高山の間で交通事故死。

東京・上野公園のホームレスのテントが燃え、十六人が焼死した。

十津川警部&亀井刑事必死の追跡!身代金二億円を持ってカシオペアに乗れ!誘拐された娘を救うため、犯人の指示に従った父親も身代金も消えた…。

母と子の絆は、引き離された二人を再会させるのか。その答えがこの本の中にある!秘蔵写真を初公開。

比叡山の山奥に隠棲する白樫家は、一点に収斂する家系図を持つ“閉じられた一族”。

ウラジオストクからモスクワへ向かうシベリア急行。その車内で作家・桐原剛造が殺された。

蘭之助は阿蘭陀通詞(通訳)であった父譲りの才がありながら、戯作で生計をたてる気ままな身の上。

有田順二は通勤電車で「痴漢」の濡れ衣を着せられた。

人体を発火させる黴、口腔に寄生し人を人肉喰いに走らせる蠕虫、そして性交渉で感染し、人を殺人鬼に変える「666」に似た形体の謎のウイルス。

ロッジ「碧い風」にドラマロケのため滞在していた若手人気俳優マモルは、従業員仁美と恋に落ちてしまう。

浅見光彦の母・雪江が四国霊場めぐりの途中で、交通事故に遭い、記憶喪失に陥った。

1917年から20年間にわたり発表した68編の捕物帳!もと岡っ引の半七が語る数奇な捕物の数々。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

7年ぶりに神尾修二が帰ってきた!!2キロのコカインをめぐり欲と欲とがぶつかりあうベイエリア、神尾の赤いマセラーティが疾走する。

百物語とは、同好の士が集まり、それぞれが持ちよった怪談を披露しあい、百の怪談を話し終わると異変が起きるというものだ。

書下ろし新・探偵物語 カタギの仕事なんざ園長に頼まないよ。

無言の110番がかかってきた。現場へ急行すると、モリネシア領事館の通訳が殺されていた。

収賄事件でK島の診療所長に飛ばされた元国立病院内科部長の神崎は、ひそかに“ゼロ計画(プラン)”なる犯行を企てた。

叔父から巨額の財産を継いだ岡島瑛子は、旅先のロンドンで、濃霧立ちこめる夜、甲高い笛の音とともに悪夢をみる。

誘拐犯の目的は、カネではなかった。脅迫状にはただ一言。

カウンセラーの榊原久美子は、患者の少年加藤信二から恐るべき事実を知らされた。

1809年、フランス占領下のウィーン。

新宿・歌舞伎町のホテルから男が謎の転落死を遂げた。被害者は大蔵省審議官。

事件の背景がつかめてきた。北海道を舞台に展開された、リゾート開発をめぐる不正融資に関連してひきおこされたものらしい。

「俺、帰りたくなくって」29歳の専業主婦・諸藤典子は、インターネットの掲示板で知り合った中学生・浅生遼介から、オフ会の帰りの新幹線の中で別れ際にそう告げられる。

異形の旅人。美脚を酔わせる魔物。

このビタミンは心に効きます。疲れた時にどうぞ。

殺すなかれ!少年たちよ―。僕は少年たちに言いたい。

1945年8月15日、日本敗戦。国内外の日本人全ての運命が大きく変わろうとしていた―。

敗戦とともに、お国のための「任務」は「犯罪行為」とされた。国家による戦犯追及。

主要な三人の登場人物の長い独白の聞き手は、一般的な人物である。

この巻に収められた三つの長編は、ある種の逸脱と自己循環にあふれている。

「ここに三月以外に入ってくる者があれば、そいつがこの学校を破滅に導くだろう」―湿原の真中に建つ全寮制の学園に、二月の終わりの日に転入してきた水野理瀬。

業界初(のはず)の話題(のはず)の個人文庫、第二回配本分にして堂々の完結巻はミステリ短編を集めた「謎の巻」です。

警視庁警護課員として佐崎が警護する政府要人が襲撃された。凶弾に倒れたのは同僚のSP、義兄でもある大橋だった。

廃墟と化した雁国の復興に励む延王・尚隆と延麒。

東京で連続幼女殺人事件が発生、長野県上山田温泉で将棋の名人戦に挑戦中の宗方が捜査線上に。

大学のミステリィ研究会が「ミステリィツアー」を企画した。参加者は、屋上で踊る三十人のインディアンを目撃する。

苛烈な戦場での日々に、死を凝視しつつ、なお友情、青春が息づく、その刻々を淡々と描いた、直木賞受賞作「蛍の河」。

苛烈な戦場での日々に、死を凝視しつつ、なお友情、青春が息づく、その刻々を淡々と描いた、直木賞受賞作「蛍の河」。

ひとりでにふえてゆく駄菓子屋のおかし。深夜、アーケード街をさまよう透明人間の足跡。

役者のエージェントとして働く美穂。ある日、女子大の同級生で“マドンナ”と呼ばれた笑子が殺され、驚く。

成屋詩織、十七歳はひと一倍センチで感激屋の女子高生だった。

巨大な塔時計の一風変わった文字盤が見守る中、怪事件が連続する!和時計の刻む独特の時間は、事件と関わりなく流れているようでもあり、犯罪に荷担しているようでもあり…。

大糸線・穂高駅近くで、東京に住む根岸淑子の絞殺死体が発見された!デイパックには謎の男の写真2枚が…。

完全犯罪をもくろんで会社の同僚を殺害したサラリーマンに、思わぬ落とし穴が待ちうけていた(『落とし穴』)、人気ロックバンドの歌にまぎれこんでいる、怪しげな女の悲鳴の秘密とは(『ジュリエットの悲鳴』)など、1990年から98年までに書かれた短編十二本を集めた傑

牛丼屋でアルバイトをするシュンペイにはフリーターのヨーノスケと、パチプロ並の腕を持つイッカクという同居人がいる。

ある夏休みに私は、友人とあの山に登ることにした。私が幼い頃、あの山に一人入って消息を絶った母親の遺体を探すためだ。

クリスマス・イヴ。無人の寮に、帰ることのできない4人の少年が残った。

兄・頼朝に追われ奥州に非業の死を遂げたはずの源義経が、モンゴルに渡って成吉思汗となった?―病に倒れた神津恭介の入院生活の退屈しのぎにと、友人・松下研三が提示した謎は、天才探偵の頭脳を刺激した!邪説としてしりぞけられてきた問題に、一つ一つ検証を重ね、論理的説

三度目の刑務所生活で、スリ師戸並健次は思案に暮れた。

東京・多摩川の河原で発見された男の殴殺死体。男は台湾人で来日直後、ある商事会社の営業課長宅を訪ねていたことが判明した。

中央サウンドの戸田琢二はテレビやラジオなどのBGMに使用するための、「日本の風の音」が欲しいという依頼を受け、京都の竹林を吹き抜ける風、鳥取砂丘に風紋を作る風を録音した。

青森浅虫温泉で豪遊後、海峡を渡り札幌競馬で大穴を当てた二人組の男。一人は定山渓で射殺され、一人は消息を絶った。

日本一の繁華街・新宿歌舞伎町の治安を守るために新設された歌舞伎署。開設早々、署員が泥酔して車に轢き殺される不祥事が発生。

こんな生活、もう我慢できない…。自堕落な夫と身勝手な息子に翻弄される主婦の救いのない日々。

人は流れる、街が蠢く…。

あらゆる不幸を立て続けに体験した相沢真琴は、全てを投げだし、葉崎市の海岸に辿り着いた。

名門女子高校内で発見された変死体。15年後の今日、真実は明かされるのか。

夏の終わりに目的地のない旅に出ようとした大学生能戸耕平は、無人駅で1人の少女と出会う。

ご存じ金田一耕助をはじめとした魅力溢れる新旧の名探偵が一堂に会し、推理の冴えを競い合います。

髪結いの伊三次とよりを戻した深川芸者のお文に言い寄る伊勢屋忠兵衛の黒い影。

この小説は、徳川家康から影旗本として密かに徳川家を護持する事を命じられた鳶沢一族と時の権力者・柳沢吉保との暗闘が物語の主軸となっている。