春になったら莓を摘みに
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お気に入りの作家さんに巡り合い、書籍追求したところ、出会えた本でした。中古ながら、読書には差し支えなく楽しめました。 | ||||
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図書館で借りたのがきっかけで、内容が著者の留学生活や色々な事が書かれてあり、手元に置いておきたいエッセイでした。 再読したくなる本です。 | ||||
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ウエスト夫人および彼女をめぐる人々と梨木さんの交友記。 「理解はできないが、受け容れる」ウェスト夫人の生き方は、誰もが参考にできることではないだろう。彼女のように次々と異文化を自分の家のなかに招き入れるには、それを遂行するに足る資質が伴うことが必要で、それがないことには相手もろとも破綻する。自分の人生と照らしつつそんなことを考える。じっさいウェスト夫人もこんなにもハプニングだらけなのだから。 。。。 ・・・ 「おもい自閉症の子」が15歳にしてはじめて、一度だけしゃべった言葉がアイ ラブ ユー だったこと。 ・・・ 「私たちは、、、の人たちの内界を本当には知らない。分かってあげられない。しかし分かっていないことは分かっている。」「ウエスト夫人は私の見た限り、彼らを分かろうと聖人的な努力を払っていた、ということは決してなかった。彼らの食べ散らかした跡について・・(中略)・・いつも頭を抱え、ため息をつき、こぼしていた。自分が彼らを分からないことは分かっていた。好きではなかったがその存在は受け容れていた。理解はできないが受け容れる。ということを、観念上だけのものにしない、ということ。」 「自分の属性を好きになってほしい、かつ受け容れてほしい」という過度な執着について考える。 我欲の張り方について、私はクールにならなければならないだろう。じっさい生身のヒトができることといえばどちらかに偏るものだ。フェアであることを重視し、また、「自分という魂」を表面張力ぎりぎりで湛えているぽんこつな器について知り、器に配慮し、また、冷徹にその機能を見切り、周囲との関係のなかで足るを知ることで地に足のついた持続性のある生活となる。 。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。 これからの時代は、ウエスト夫人のようにばかりはいかぬだろう。 安易に落とし所なんて探さない。 差異を含めて間断なく理解しようとする「意思的な姿勢」を、「お互いに」もち わかり合えない事はわかり合わずに、対立する所は対立したまま 距離をはかりつつ、フェアに「共存できる道」を探すこと。 活力に劣るほうが相手のパワーに押し込まれて「庇を貸して母家を取られる」ことにならぬよう。 。。。 。。。 | ||||
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まるで外国人作家が書いているような違和感のある文章が読みづらく最後まで読めなかった。著者のことをそれほど知らなくて買ったのでそれも原因かも。エッセイは大好きな作家をオススメします(T▽T) | ||||
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恐らく10年以上前、学生時代に”西の魔女が死んだ”を読みました。 それから、留学、就職、結婚、子育てと生活が変わって行く中、つい先日、家の近くの本屋で再び平積みされた”西の魔女が死んだ”を発見。 その足で、本屋にて梨木氏の書籍で一冊だけ置かれていた”家守奇譚”を購入。 その後、作者のことをもっと知りたいと感じ、本エッセイにたどり着きました。 雑誌への連載ではなく書き下ろしで構成された本作は、途中、ふと全く違う話題に内容が転換し、元の話題へとつながる箇所がいくつかあり、本当に作者が書きたいことを書きたいように書いたのだろうと感じさせてくれました。 また、イギリスへの留学やカナダでの生活経験は、私の感じた梨木氏の感性とマッチしており「だからあのような小説が書けるのか」と、胸にストンと落ちる、梨木氏の歩みを感じることができるエッセイでした。 私も同様にイギリスへの留学経験がありますが、残念ながら梨木氏ほどの濃厚な体験はありません。 ただ、本書で梨木氏がよく書いている”国籍による文化や感性、風習の違い”やそれによって生じる誤解や悲しみ、焦燥感、そして喜びは私も同様に、多く感じる機会がありました。 本書で梨木氏が一番伝えたかったことは、恐らくそのことではないかと、私は思います。 モントリオールから乗るオーシャン号の車掌の対応や、トロントの家主、ジョンとの初対面時のやりとり。 イスラム圏留学生とその妻との関係等、多くの場面について似た経験と、その時の自らの対応の拙さが思い出されました。 そのような文化の違いによって起こる様々な感情や、その理由について深く考えることは、恐らく実際に経験した人でなければ難しいことです。 それを文章として起こし、誰かに伝えたい。その思いが感じられる一冊でした。 これから海外留学する方や、海外に住む予定のある方に是非読んで欲しい本です。 | ||||
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