天使の殺人
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大劇魔団の推理劇「天使の殺人」の主役・北風みね子役の オーディションに向け、三人の女優が南の孤島で合宿していた。 そんな折り、北風みね子が死んだという報せが東京の劇団に届く。 それは果たして、三人のうちの誰の死のことを言っているのか? 演出家の青江は、台風のために音信不通となった孤島に向かうのだが……。 作中作と作中現実が不規則に交錯し、絶えず虚構と現実の往還が なされるため、単純な入れ子構造とはいえない異色のメタ・ミステリ。 登場人物の生殺与奪を思うがままにできる二人の天使が、試行錯誤しながら、 矛盾のない事件の「解決」を捏造するという趣向(「犯人」と「探偵」の兼務)は、 当時としては斬新だったと思います。 また、このほかにも作中劇の戯曲の作者探しという趣向もあり、 著者の旺盛な実験精神が遺憾なく発揮された作品といえます。 | ||||
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1983年に大和書房から出た単行本の文庫化。加筆・訂正あり。 さらに、1983年に銀座・みゆき館劇場で上演された芝居のシナリオが併録されている。こちらは本になるのは初めて。 小説版とシナリオ版では、筋立てや場面、結末などに大きな異同がある。両方、読み比べてみると面白いだろう。 辻真先氏の初期の作品に見られる、大がかりな(メタ)トリックのひとつ。ストーリーや小説としての面白さはともかく、発想としては興味深い。どちらかというと、シナリオ版の方がスッキリとまとまっているような。アイディアだけがシンプルに提示される形だからだろうか。 天使というのも、なかなか大変なものだ。 | ||||
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長らく入手困難だった幻の傑作。いわゆるメタ・ミステリの一種と‥‥否、そんな生温いもんじゃないですなこれは。超絶技巧、空前絶後、怒涛の世界反転が読者に襲い掛かります。犯人は誰?被害者は誰?探偵は?そして作者まで判らない!それでも、目眩が起こるほどの魔法をかけられながらも、実に楽しいのです。笑顔で読み進められます。そしてキッチリ筋道が立つのです。天才の小説です(断言)。「完全版」ということで、幻の「戯曲版」も収録。これがまた傑作です。因みに本編とは結末が異なります。凄い。 | ||||
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