イントゥルーダー
- サイバー犯罪 (14)
- サントリーミステリー大賞読者賞 (2)
- 処女作 (383)
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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スラスラ読めたのでほぼ一気読みだったんですが展開が早急で何となく物足りない感じがしました | ||||
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登場人物のキャラガどうも血が通ってないようで、初めて息子を目の前にした主人公も何か他人事みたいに考えているような印象がぬぐえなかった。主人公のみならず、全員に言えること。(中には愛嬌のあるのも出てきたけど。)後半になるとそれも幾分薄らいできたが。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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ストーリーにまったく、ひきこまれない。 途中でほうりだしまいた。 他の評価が信じられません。 それに会社名がユニックスなんて、常識ないですね。 小説家なら、最低限コンピュータ業界を勉強してほしい。 | ||||
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大手コンピュータ会社副社長の身に降りかかった、突然の息子の交通事故死。 ただ息子の存在すら知らなかった過去に別れた恋人との子供だった。 息子は麻薬を使用して路上で事故にあったがこれまでの生活で麻薬に関係ありそうな事実は無かった。 調べて行くうちに関東電力の新潟県での原発にからんだ地盤、圧力容器設計捏造に関するものだった。 事件性を匂わせながらも核心部分は最後になってようやく登場し読者をいらいらさせる。 挙句には自社の社長と関東電力の関係が突然出てきて突拍子も無いサスペンスになってしまった。 一般文学通算977作品目の感想。 2015/02/05 18:20 | ||||
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地震・火山・津波と日本における災害を追って本を読んで来た。その寄り道でM8、ジェミニの方舟、津波と読み進んだ。津波ではメルトダウン寸前の話が出て来て、著者の経歴には日本原子力研究所研究員を経て…、とあり、この人が原発に対してどう思っているのか、関心を持った。日本で起こる自然災害には複合災害として付き纏う原発の事を日本人はもっと知っておくべきだ。 3.11.の時、その事を一番知らなかった、知らされなかったのは日本人であった。日本に居た外国人が慌てて帰国する姿を見送る私達の心は、置いてけぼりを喰った寂しさと安全神話が無効にになった虚しさで一杯だった。 『津波』の中で自分を犠牲に追い込み日本を救った技術者の事が、3.11.の際の福島第一原発の事を改めて知りたい、と思うきっかけになった。『死の淵を見た男』のレビューを読むと『あの時、日本は、「北海道」「(人の住めない)東北関東」「西日本」に三分割されるところだったという。』と言う記述があった。東京に住んでいるが、周りの街路樹がボロボロと枯れて行った。だから、難しい事は分らなくても、命に対するナニカが行われた事は分る。 何も言わないどころか、謝罪(謝罪とは真心を込めたものを言うのだ)も無く、値上げまでしている電力会社には腹が立つが、現場で働く人達は私達と同じ様な普通の国民なのだ。そう思うと誇りがどこか宇宙の彼方へすっ飛んでしまったであろう、その人達の苦しみも分る気がする。その時、判断をした政治家と上層部は憎たらしいが! 何故、原発はいつも活断層の真上は近くに吸い寄せられた様に作られるのだろう。日本が活断層だらけなのだ、と言えばそれまでだが、それが分っていて何故建設をするのだ...増大する電気の需要を賄うため...本当にそれだけなのか?私は原発に対しては、“必要なのです!”と言われると、そうかな?、と同意に近い処で思ってしまう。反対をしている人達の話を聞くと、それも正しい姿の様な気がする。ただ、わたしの様な分らない事だらけの人間が考えあぐねている間に、世の中では運転再開の話が進んでいる様だ。 こう言う時の日本の政治家の態度はどうも解せない。他の国であれば是非論が政治の世界でも飛び交う様な気がする。それは党が変っても政治家の態度は変らない、という事が顕かになった今、政治家に何を期待せよ、と言うのだ。 、 今迄読んだ三冊とは全くピッチの違うものであった。一般の国民が漠然と感じている事をストーリーとして目の前にまざまざと描き出してくれた本だ。大企業と政治家、闇の力...これが実は本当の姿だ、とは認めたくないが、心の中では『何を今更驚いているのか?』と言う気持ちも50%はある。途中まで読んで、後ろに書かれた『…なおこの作品はフィクションで…』を思わず確認・再確認してしまった。だけど、最後に心に残ったものは、言葉さえ交わしたことの無い父親と息子の強い絆だった。 | ||||
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第16回サントリーミステリー大賞・読者賞作『イントゥルーダー』は、1999年の作品なのだけれど、近年の旬なテーマを扱っている。 コンピュータ業界に名を馳せる東洋電子副社長 羽嶋浩司へ、昔の恋人 奈津子からかかってきた電話。それは、羽嶋の息子慎司が、交通事故により意識不明の重篤な状態に陥っているというものだった。奈津子は、25年前、羽嶋の前から忽然と姿を消し、ひとりで慎司を産み、育てていたのだ。息子の存在すら知らない羽嶋は、戸惑いながらも慎司の元へむかう。父を目指し、優秀なコンピュータ技術者となった慎司。しかし、慎司の体内からは、覚せい剤が検出されていた。警察は、慎司を覚せい剤の売人とみて、羽嶋を激しく追及する ・・・ つかみはオッケー。ぐぐっと話の流れに引き込まれていく。 やがて、慎司は、羽嶋と一言も言葉を交わさないまま、この世を去ってしまう。羽嶋は、慎司の汚名を晴らそうと、慎司の恋人理英子とともに、調査を開始する。徐々に明らかになっていく慎司の過去。そして、事故の真相に隠された大きな陰謀に辿りついたとき、羽嶋の命も脅かされていく ・・・ この陰謀というのが、原発建設に関するもので、昨今沸騰している話題の核心に迫っている。著者の経歴をみると元日本原子力研究所研究員とのことで、本作品は、まるで発表当時から未来を予見したかの内容だ。 スリリングな展開に、サプライズが用意されていて、なかなか読み応えがある。(ただし、サプライズの方は、予想がつきやすいので、ああやっぱりとなってしまうかも)。私は、ミステリーというよりも、人間ドラマとして面白かった。羽嶋や、妻裕子、娘明美ら登場人物の複雑な心境を巧みに描いているのだ。特に、羽嶋が、慎司への愛情を抱いていく様は、全く違和感を感じない。冷徹と評されている羽嶋の再生の物語でもある。 ただ、結末については、好き嫌いが分かれそう。 | ||||
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主人公は羽嶋。息子がひき逃げに遭い、意識不明の重体になる。しかし、その事故には不審な点が…羽嶋は事故の手がかりを得るため奔走する。はたして真相は? 作中で、原発についての議論がある。作者は、元原子力研究所の研究員だっただけに、原発については人よりも深く考えていたのだろう。作中では、賛成派と反対派の意見が記されている。それを読んで感じたのは、しばらくの間は原発を使う必要があるということだ。原発は確かに絶対安全ではない。しかし、少なくともCO2を出さないエネルギー源であることは確かだ。オバマのグリーン・ニューディール政策もまだ実行されていない。それまでの過渡期の主要エネルギー源として、原子力は有効だと思われる。その後はどうするのか?心配無用、日本にそれを解決できるテクノロジーがある。「マグネシウム文明論」がそれである。マグネシウムを海水から取り出してエネルギーとして使うこの技術は、世界中に普及すれば一気にCO2排出量を70%ぐらい削減できるだろう。それぐらい画期的なテクノロジーである。近い将来、マグネシウムを燃やして電気を作り、マグネシウム電池車に乗ることになるだろう。それまでのつなぎとして原子力発電は続ける必要がある。 覚せい剤、ダンプによる事故、原発…伏線らしきものが張られ、何か大きなものがその背後にあることを感じさせる。ミステリーの王道と言ってもよい。その真相が明らかになったとき、この本が賞を取った理由が分かった。途中までは、あまり夢中になって読めず、もっとコンピューターの(主人公はコンピューター・エンジニア)部分を中心に、クライム・ノベル風にしたほうが面白いなどと思ったのだが、やはり賞を取る作品は違う。きちんとどんでん返しもあった。この物語のハイライトは最後の20ページぐらいにある。それまでは退屈な場面もあるが、我慢して読む価値はある。ラストが単純な大団円でないところも気に入った。 | ||||
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