乱神
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良かったです。とても良い状態で、送っていただき、満足しています。 | ||||
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鎌倉幕府、元寇、十字軍の騎士という異色の組み合わせにちょっと不安だったが、 結構おもしろく読めました。 全体の印象は、映画「ラストサムライ」に近いです。 | ||||
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高嶋哲夫の作品はずいぶん読んでいるが、初となる歴史小説である。 いわゆる「歴史モノ」のセオリーからはある意味外れ、全体からドライな印象を受けた。 しかし奇抜さの中に律儀な実証主義とでもいうべき空気が満ちており、そのことが手垢にまみれていない新しい感覚を、歴史という小説ジャンルに持ち込んでいる。 主人公エドワードは、北条時宗との語らいの中で次第に、自らよって立つものが何なのかを具体的にしてゆく。 人は何のために戦うのか。ただ利益のためでもなく、ただ信仰のためでもない。 「神を否定するのですか。あなたらしくない」 「容認するのだ。神のみが我が人生を知っていると」 エドワードが達した境地は、現代的な思考のようにも思えて、実は人間というものの根源に迫るもののようにも思える。 原子力や遺伝子を題材にした派手な作風が目立つ作者だが、実はいじめ問題や地域の疲弊した産業と家族の関係などを取り扱った、人の内面を問う作品も多い。 この『乱神』もまた、作者の新たな一面を見せてくれる良作である。 | ||||
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この作品が通常の歴史小説と異なるのは、「とにかく読みやすい」こと! 通常の歴史小説であれば、その時代の人、つまり「鎌倉時代の日本人」が知りうる知識・ボキャブラリーでしか書けないようなことが、「西洋人」という他者の視線を通していることで、まるで現代小説のように見通しがよくなっている。 内容自体は、「十字軍の騎士が日本に漂着し、鎌倉武士と一緒に元軍と戦う」という荒唐無稽なもの。 しかし主人公である騎士エドワードは、日本で何度も鎌倉武士の強さに驚嘆する。 ・日本軍が重装長弓騎兵団によって構成され、去勢しない馬を乗りこなすことで機動力にすぐれること。 ・その鎧兜は動きやすい上に防御が堅く、モンゴルの短弓では倒されないこと。 ・あつかう長弓の飛距離も威力もすぐれ、接近すれば太刀による白兵戦に切り替えられること(他国の兵士は歩兵、弓兵、騎兵などと専門分化している)。 そんなことだけでなく、当時の博多、鎌倉の様子や生活様式(食べ物やお風呂など)も描かれ、「そうなのか」と驚くことばかり。 特に博多から鎌倉へ移動するシーンなどは、当時の地理状況(富士山の噴煙、今は崩れて消滅した湾岸の道など)なども踏まえてあって楽しく読めた。 海上爆破や砂上決戦など派手なシーンも多い。 これは絶対、映画化すべき! | ||||
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鎌倉時代、二度に渡って蒙古の侵攻を受けた「元寇」。 最初の侵攻後にヨーロッパの十字軍の騎士たちが九州の浜辺に漂着した。 執権・北条時宗は再び攻めてくる蒙古に対抗するため、軍事的知識を彼らから学ぶ――。 一見、奇抜な設定だ。 しかし、台風が直撃して蒙古が撤退したと言われる史実は定かではなく、 物語はこの歴史のグレーゾーンを見事に突いている。 日本の武士と十字軍の戦術の違いや、 仏教とキリスト教の宗教観の対立も克明に描かれていて、読み応え十分。 最後は、十字軍の騎士たちが、神のためでも報酬でもない戦の真の目的を見出し、蒙古と対峙する。 鎌倉時代以降も絶えることのない諍いや争いに眉をひそめる著者の姿が確かに見える。 現代の戦争や価値観に疑問を投げ掛ける骨太の快作!! 歴史、時代小説好きな人も、そうでない人も読んで絶対に損はしない。 | ||||
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