(短編集)
猛スピードで母は
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「サイドカーに犬」と「猛スピードで母は」の2作収納だが、どちらも子供目線から女性のたくましさが描かれる。 子供達は無意識のうちに大人達から何かを学ぶ。 子は親の背中を見て育つというがそんな言葉を感じさせる読書体験だった。 | ||||
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なんだかなあ。ごく日常的な出来事の描写の合間にところどころ少し気の利いた言葉をちりばめると芥川賞が獲れるのかと思ってしまった。じっさいにはそんなに簡単ではないことだが、それでもこの本を読んでいると芥川賞の立ち位置に疑問がわいてしまう。 気の利いた言葉が書けるのは、新しい視点、めずらしい視点がなければならない。それがあれば、読者を感心させる言葉を書くことができる。うらやましいことだと思う。だが、それだけか? とも思ってしまう。気の利いた言葉は言わばトッピングだ。作品のテーマとさほど関係がなかったりもする。読者は気の利いた言葉に感心するだけで満足するかもしれない。しかし、作品の根幹にかかわるテーマということになると、どうもそれだけでは物足りないのだ。 収録されている「サイドカーに犬」も「猛スピードで母は」も面白いとは思うが、面白い以上の意義が把握しづらい。これは当方の読解力が不足しているせいだろうか。もっと分析眼を持っていれば、この二つの作品に深遠なテーマ性を見いだせるのかもしれないが、小生は残念ながらそんな分析眼を持ち合わせていない。どうも食い足りなく感じてしまう。 もちろん、ごく日常といっても、主人公の置かれた立場や出来事はけっしてごく平凡な日常的なものではないし、その物珍しさで惹きつけるようなところもあるが、それって、奇をてらうのとおなじことではないのだろうか。それは言わば、ドラマトゥルギーではなくセンセーションということになりはしないか。つまり、小説としての要件で成立している作品ではなく、単にショッカーで売っているということになるのではないか。 それに、みじかいわりには夾雑物が少なくないように感じられる。テーマにかかわらない、どうでもいいことを重要な要素のように扱っているように見えるし、主人公の内面性や置かれた立場を象徴するためのものだと言われれば納得せざるを得ないが、それでも小説の醍醐味や面白さとは別次元のものとしか思えない。若いころ、ジッドなど西欧の古典に馴染んでいた身としては、どうも疑問符が頭のなかにわいてしまう。 とはいえ、けっして駄作ではない。読む価値はそれなりにあると思う。しかし、人間心理の掘り下げが一定の深さで止まってしまい、それ以上深みに行けないという印象もある。換言すれば、行間を読ませる作品という高評価も成り立つだろうが、行間そのものが薄膜の向こうにしか見えないのである。 | ||||
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夏井いつき先生の推薦本だったので購入しました。面白くていっきに読みました! | ||||
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何処がどういう風にというわけでなく、読んでいてどんどん引き込まれて、あっという間に読み終わっていた。こんなにすぐに読み終える作品に出会って、凄く満足した。猛スピードで追い抜く様は、痛快だっただろうと思ったが、何故抜かさなきゃならなかったのか?母の心理は中々奥深く理解できない所がまた良かった。 | ||||
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浮気、別居、再婚という親の問題と、その中の親や関わる大人の心情に、10代の子どもが巻き込まれる様子を、子どもの目線でわかることとわからないことを織り交ぜながら描写した作品。表題のサイドカー、猛スピードという乗り物に、子供から見た親を擬えていると捉えた。子どもの心情描写には共感できたが、読み終わった後のすっきりしない気持ちも残った | ||||
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