噂の犯罪者御用達ホテル、それがアミュレット・ホテルだ。

群雄割拠の血で血を洗う戦乱の渦が静まりつつあった後漢王朝の時代。17歳の班超は憧れの地、西城へと出陣する夢を抱いていた。

香港、上海、ソウル、そして東京。 分断された世界で今を直向きに生きる若者を描く純文学短編集。

推理作家の有栖川有栖と、クールな天才犯罪学者・火村英生。学生時代からの盟友である彼らには、常に難事件が寄ってくる。

東京湾にまたがるレインボーブリッジで、乗り捨てられている車が発見された。

川端にひっそりとある赤提灯で、互いに話すこともなく黙々と盃を重ねる4人の常連。30過ぎの浪人と危険なにおいの遊び人。

社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。

待望の文化祭が始まった。だが折木奉太郎が所属する古典部で大問題が発生。

雷が青銅のドラゴン像を生き返らせ、雄叫びを上げ、人をかみ砕く!! これは魔法か―― ホルツマイヤー家の敷地内にある青銅のドラゴンの塔。

友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。

大人気「猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子」シリーズ、ついに本編完結! 数々の殺人の果てにテロをたくらむ組織「CBET(スヴェート)」は、センターに保護されている天才的プロファイラー・中島保を狙っていた。

神奈川県警の嘱託・二村永爾は、1本の映画フィルムの行方を追って、香港へ飛んだ。

殺害現場の天井に貼られた1枚のカード、ダイアモンドのジャック。

売れない作家、フィンレイの朝は爆発状態だ。大騒ぎする子どもたち、請求書の山、撒き散らされたコーヒーの粉。

―大江戸に起きる謎の怪事件にいどむ“捕物名人”若さま侍、颯爽の名裁きは……！？　日本橋伊勢町の薬種問屋堺屋長兵衛の美人娘、秋には祝言を控えるというおあいが、衆人環視の厳重な警戒の蔵の中から誘拐され、行くえ知れずになるという怪事件が発生した！

許せない!大切なクライアントとの約束をすっぽかすなんて。広告会社副社長のジェシカ・マンは怒り狂っていた。

霊岸島にある酒問屋の大店“泉州屋”の主・鐘左衛門が妾宅からの帰途、刺客に襲われた。

ガレージや車が燃やされるなど17件続いた放火事件。

アメリカ図書販売協会（ABA）の年次大会で新進作家が死んだ。シャワー室で裸のまま倒れた拍子に頭を打ったらしい。

鎌倉の片隅にあるビブリア古書堂は、その佇まいに似合わず様々な客が訪れる。

美少年探偵団六番目の団員となった瞳島眉美。

人気ラジオ番組「電話人生相談」にかかってきた一本の電話…。それは数日前に殺された女性と同じ名前だった。

先に尽きるのは家康の寿命か、豊臣家の命脈か。 父であるが故の、母であるが故の苦悩と喜び。

鬼切壮一郎は新人刑事として捜査一課に配属になる。

あなたの節目に縁を彫る。ここはアリクイが営むおいしいハンコ屋さん。

安芸広島城下で空也は、自らを狙う武者修行者、佐伯彦次郎の存在を知る。

ふと立ち寄った神社で出会った、お尻に星のマークがついた猫ーミクジの葉っぱの「お告げ」が導く、７つのやさしい物語。

怪異が跋扈する異世界「幽世（かくりよ）」へと迷いこんだ薬剤師・空洞淵霧瑚（うろぶちきりこ）は、そこで運命の出会いを果たす――。

人型のアバター=バタフライが生息するVR空間〈バタフライワールド〉にログインしたアキは、 ログアウトせず現実世界に戻らない者たちが暮らす〈紅招館〉に向かう。

「被疑者の言うことを唯一信じてあげるのが弁護人でしょう」 犯罪被害者家族でありながら、 刑事弁護に使命感を抱く持月凛子。

周囲を雪と氷に覆われた山。両親の車に乗っていた五歳の少女は、外に出て……次の瞬間消えていた。

傑作ショートショートミステリー集「4ページミステリー」シリーズ第三弾。

余命を宣告された、車椅子のワンマン経営者・権藤。

二十一世紀初頭、犯罪の巣窟と化した東京を脱出した者たちが東北に理想的な自治国を作った。

山深い寒村の旧家・蒼具家では、「盆に隠れ鬼をしてはいけない」と言い伝えられている。

「誰かが俺を狙ってる……」ゲーム感覚の無差別殺傷事件と、芸能人を狙った犯罪を繋ぐ謎とは? 現代社会のひずみから生まれた悪意の連鎖に、片山兄妹&ホームズが挑む! 国民的ヒットシリーズ、堂々の54作目! カバーリニューアルでさらにパワーアップ!

大正十四年、銀座。とあるカフェーで女給の千歳は窃盗事件に巻き込まれる。

1188年、コンスタンチノープル―主のもとを逃げだした奴隷の刺繍職人ティーアは、砂漠で力尽きたところを、孤高の騎士ウェアに救われた。

古くから娯楽の中心として発展してきた映画は推理小説と相性が抜群で、『第三の男』『オリエント急行殺人事件』『薔薇の名前』『犬神家の一族』『砂の器』など、ミステリー小説が原作の名画は枚挙にいとまがない。

留守番をしていた認知症の老女が絞殺された。難航した捜査は、ひとりのホームレスへと行きつく。

珍しくも事件の調査を依頼されたKZ。

美人結婚詐欺師の世良公子が凄腕詐欺師に命じられたのは、さびれた商店街の豆腐屋の息子と結婚すること。

コミカライズも決定した人気作『復讐は合法的に』シリーズ続巻！ 美貌の合法復讐屋・エリスは様々な依頼を受ける。

店を開くも失敗、交通事故死した調理師だった父。女手ひとつ、学食で働きながら東京の私大に進ませてくれた母。

単行本や文庫の解説・書評・推薦文など74篇を集成。小説の女王が読み解いた本を一望できる、随筆集にして至高のブックガイド。

奇妙な同人誌「迷宮草子」の恐怖！恐怖！　古書店で主人公は奇妙な同人誌を入手する。

大黒屋に脅迫状が届いた。古着大市を取りやめぬと客を殺戮するという。

天才弁護士・百瀬のもとに、一通のメールが届いた。「はじめておたよりします。

ソ連のユダヤ人追放政策によって、レニングラードから老いた母親とともに、アメリカにやって来た女性、ベラ・カランスキーには秘密があった。

厚子のパパ・達夫の同僚が変死体で発見された。冬の夕方、廃工場で……。

“翔んでる警視正”の右腕、中村刑事は、警視庁ナンバーワンの射撃の腕前を見込まれ極秘の重大任務を命じられた。

折田～遠藤間を結ぶローカル線、通称〈オリエンド鈍行〉の緊急停止した車内で死体が発見された!　居合わせた７人の乗客は犯人探しを開始する……が、かの名作とは違い、名探偵不在の車内で犯人が見つかるはずもなく、なぜか事件と無関係な問題ばかり解決されていき――。

仕事の決行は週末、今夜は下見だけの予定。

調味料のセールスをしているスメザーズが、ふとしたことから同居することになった青年リンリーは、ずばぬけて明晰な頭脳の持ち主だった。

ラスト、せつなさ迫るミステリー 「知ってる? 川上さん、親に殺されたらしいよ」僕が通う小学校で広がった、少女の死の噂話。

引きこもっていた息子が、突然元気になった。息子を苛めていた子が、転校するというのだが…「カラス、なぜ鳴く」。

あの家のわらしは、膨れで死ぬぞ。

カー短編の精髄を集めたコレクション、本巻にはフェル博士、H・M、マーチ大佐といった名探偵が一堂に会する。

予期せぬ出来事が日常の扉を開きあなたをさり気なく訪れる。

ネタバレ厳禁。

特養老人ホーム「敬徳苑」で入所者が何者かに殺害された。

美貌ながら醜い人面瘡を持つ少年と物憂げな美少女が巻き込まれる異形の愛憎劇を描く「夜光虫」をはじめ、サスペンスフルな展開で読者をとらえてはなさない、怪奇と耽美に包まれた華やかな犯罪絵巻全8篇 ――横溝正史が生んだもう一人の名探偵・由利麟太郎と

本格ミステリ大賞受賞作家が贈る、前代未聞のなぞなぞ連作ミステリ! 小さな私立探偵事務所に就職した松代(ルビ:マツシロ)。

失踪した父を探して難関音楽学院を受験する脩。そこで遭遇する連鎖殺人。

長野県下の湖畔の町、射水で両大関といわれる名家の玉造家と矢部家とは先祖代々に亘る仇敵の間柄であった。

数ヶ月前から『罪を犯す夢』を見るようになってしまった青年、嵐士(あらし)。

有名作家だった夫スコットを亡くして二年。いまだ悲しみの癒えぬリーシーは、ようやくスコットの遺品の整理をはじめた。

友もなく、女もなく、一杯のコップ酒を心の慰めに、その日暮らしの港湾労働で生計を立てている十九歳の貫太。

しょぼ~い超能力者たちが大活躍する「セイギのチカラ」シリーズ第3弾です。

2013年の未来都市《NO.6》。

導師と名乗る男に拾われ、共同生活を送りながらロックバンド“ディシーヴァーズ”を結成したストリート・キッズたち。

京都東町奉行所同心組頭の家に長男として生まれながら訳あって京の公事宿(訴訟人専用旅篭)「鯉屋」に居候する田村菊太郎。

ケースワーカーとして働く茜に、突然“晩年計画が始まりました”という奇妙なメールが届く。

人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、凰介の母は病死した。

頭蓋骨に白い花、掛け時計にスープ皿―テーブルの上の惨殺遺体を囲むように置かれた謎めいた品々。

英仏帝国による統治が長く続き、科学的魔術が発達した世界。

ニューヨーク・ブルックリンの書店を大叔母から相続した、三十代半ばのダーラ。その書店にはマスコットの黒猫がいた。

家族の絆を裂き、人生を狂わせる、卑劣な<オレオレ詐欺>。片山は捜査の過程で三輪山和美という女生徒と出会う。

「詐欺の報復で人を殺すなんて許すわけにはいかない」横浜・山手町の廃屋跡から二つの遺体が発見された。

若い男性刑事だけを狙った連続猟奇殺人事件が発生。手足、性器を切り取られ木にぶらさげられた男の肉体。

幼い頃に家族バラバラになり、親代わりの祖母とも死に別れた天涯孤独の青年・出淵恭二は、生活に困窮し、山で穴を掘るだけで日当十万円というバイトに参加する。

下を向いても上を向いてもこの町は銀鼠色だ―― 17年前、弟を行方不明で失った松崎比呂は、刑事となって釧路に帰ってきた。

文明開花に沸く明治5年(1872)。突然の再会が若い男女の運命を揺るがした―英語通詞を目標に函館の商社で働く雨竜千吉。

北里財閥の当主浪子は、19歳の一人娘、加奈子に衝撃的な手紙を残して急死した。

あなたとは、この世の果てまでいっしょよ。呪いのように。

遺された田舎の屋敷に十年間住み続けること。それが大伯父の莫大な遺産を相続する条件だった。

新宿に北の国から謎の男が現れる。獣のような野性的な肉体は、特別な訓練を積んだことを物語っていた。

旅行雑誌の編集者が殴殺された。物盗りでもなく、人に恨まれることもない。

情報を制するものが権力を制す。それが官房長官・小山内和博の哲学だ。

ホテルで行きずりの女を殺してしまった吉行は、車で逃げる雨の山中で不思議な少年と幼女に出会う。

突然崩壊した校舎に残された生徒達に救いの手は…! ? 『屋上ミサイル』の「このミス」大賞作家が極限状況の青春を描く感動のミステリー。

２１歳の理子は金銭面で厳しい生活を送ってきたが、ある女性と出会い、人生が好転する。

合戦の最中、敵が壊そうとする橋を支える丸太がわりに自分の足を使い、片足を失う『一人ならじ』。

リバーサイドの瀟洒なマンション、「サンクレール」。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。