(短編集)
鳥辺野にて
- 怪異 (283)
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
鳥辺野にての総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
加門さんの本は好きでたくさん読んでいますが この本は短編集で中身が面白くない。 読み進める気がしません。加門さんらしくないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「異形コレクション」のアンソロジーで度々お見かけしているこの作家の短編集を読んでみたくなり、『美しい家 (光文社文庫)』と本書を手にとりました。 で、二冊読んでみて、収録短篇で気に入った作品が多かったのは、こちら『鳥辺野(とりべの)にて』のほう。『美しい家』では「金ラベルにて」という最上級の名品を除いて、これといった短篇がなかった。それに比べて本書には、妖しの屏風を描いた奇譚「墨円」(おそらく、“すみえん”と読みます)を筆頭に、「菊屋橋」「赤い木馬」の三つの印象的な短篇が収められていた。なので、「『美しい家』と『鳥辺野にて』、どっちが面白かった?」と問われれば、私はさっとこちらに手を伸ばすでしょう。 語り手の“僕”の手を引き、大正時代の浅草の遊園地へといざなう“おテル”と名乗る少女。幻想と怪奇の雰囲気を帯びた舞台の中、月の光に照らされたひとりの少女の姿が瞼に残る「赤い木馬」。 時は江戸の世、橋占(はしうら)という占いをめぐって、三人、いや四人かな?の小町娘たちの運命の変転を描いた「菊屋橋」。 幕府が瓦解した明治維新後の怪奇譚。屏風に描かれた“迦陵頻伽(かりょうびんが)”という不思議の鳥、その鳥の顔を覆い隠す墨の円。なぜ、屏風の迦陵頻伽の顔は、黒々とした墨で塗りつぶされているのか? その謎が明かされていくに連れて、怖さがじわじわと広がっていく「墨円」。 以上三つの短篇が面白く、著者の語りの上手さを堪能させられました。とりわけ、『妖女 (光文社文庫)』が初出の短篇「墨円」は、岡本綺堂の連作怪談の傑作“青蛙堂鬼談(せいあどうきだん)”(『影を踏まれた女 新装版 怪談コレクション (光文社文庫)』所収)中の諸作品に比肩し得る出来映え。ぞくりと肌が泡立つ怖さは出色で、深く魅了されました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
十二編の時代ものホラーを収録。 全編を通して日本の土着的な雰囲気に溢れている。 仏教色の強いもの・妖怪の出てくるもの等等 非常に個人的な感想だが「左」「朱の盃」が特に良かった。 「左」 宮大工・左が肉体を自ら彫った彫刻へ次々と入れ替えていく話。 非常に特異な感想かもしれないが、サイボーグ手術みたいでカッコイイ。 山本弘氏の短編「奥歯のスイッチを入れろ」を思い出した。 「朱の盃」 能の「猩々」を下敷きにした作品。 こちらも超個人的な感想だが、水辺の猩々の姿が北野勇作氏の描く水棲生物と重なる。 果たしてこの老人は猩々なのか、それとも妄想・幻想なのかどんどん曖昧になっていく。 その様がまさに北野氏作品にでてくる「ヌートリアン」を連想させる。こっちはネズミだが。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 3件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|