大江山幻鬼行
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「鬼って一人しか見たことないけど、若い男の子で背はあんまり高くないけど筋肉が物凄くて、 体は赤黒くてテカッとした感じで、髪は肩よりちょっと長いくらいで真っ黒のウェーブ。 よく見ると髪の中に黒と銀色のシマシマの小さい角が2本。 顔は見られると困るのか見せないように横向かれてたから分からないけど、体と髪は油でギトッとした感じ。 黒のスウェードっぽい感じのものに銀糸で刺繍がしてあるローマの戦士みたいな感じの服を着ていた。 普通の男の人の声でシャイな感じで良い人っぽかったけど、何で×××と何度も言うのかその意味は分からなかった」 まぁ、その話の真偽のほどは分かりませんが、自分が鬼に対していだいていたイメージとは随分とかけ離れていました。 その後何となくこの本を購入して読んでみましたが、当初はどうもイマイチ内容が理解できませんでした。 「鬼と言えば悪いもの怖いもの」そんな単純なイメージしか持っておらず、加門先生は何故そのようなものに肩入れするのだろうと。 小松和彦先生の「鬼がつくった国・日本」を読み自分の浅学を嘆きつつこの本を再読してみました。 当たり前の事なんですが、鬼に関しても結局はどの角度からモノを見るかで色々違ってくると言う事。 自分には見えないモノが見える人が見ている世界を理解するのは中々難しい事です。 ましてや自分に嘘をついても何の得もない、とても身近な普通の人として普通に生きてる相手だから全否定もできないし。 そんな悩める何も分からない自分にとって加門先生の本は参考書的な感じです。 | ||||
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濃い朝子に対して旅行同行者の印象が薄い、今こうしてると名前も出てこない。 最後のどんでん返しがミステリーで良かった。 | ||||
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骨董店で入手した鬼の文鎮・別名:鬼車ともいわれる蝶の写真などシンクロニティーに導かれるように大江山へ旅にでた小説家が体験する神秘的な出来事の数々! とはいっても、おどろおどろしさは無く、虐げられてきたもの(鬼)への共感を描いた作品です。 また、紀行文的な楽しみ方もできます。 | ||||
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大江山 いくのの道も遠ければ まだふみもみず天橋立鬼、酒呑童子、神話、伝奇・・・この手の話には弱いんですよね。 この方は小説よりも紀行文の方が好きだったりします。 祥伝社のテーマ競作「鬼」3作のうちのひとつ。これで全て読破。 (他は、高橋克彦「空中鬼」と藤木稟「鬼を斬る」) 骨董店で手に入れた京都・大江山の鬼の文鎮と友人から見せられた蝶の上に角を生やした鬼が乗っている写真に誘われて、旅に出た作者。 海に面した京都と福井の辺り、あの辺は妖しげな(面白い)神話が多いんだよね。 私も行きたい。鬼車に引かれて私も一緒に旅をしたようでした。 | ||||
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この本の後で、この作者さんの紀行物も読んだが(小説も読んだ。)、どーもどちらかというとそちら寄り。確かに作中の出来事全てが日常の範囲内で収まるわけではないが、不可思議な現象が起きるファンタジーかというとそちらも疑問がないでない。 友人の持ち込んだ黄揚葉蝶の写真に、鬼の影(のような物。)が映っている、というのにしたって、どちらかといえば鬼を愛する作中の作者が鬼の消えたことを嘆き、どちらかというとそうだといいという希望であって完全に信じたわけではないし。相前後して伝説上の鬼、酒呑童子のアンティーク人形が手に入ったのだって、普段からそういう嗜好を持っていることを知る骨董店の店主が、彼女に勧めてくれたに過ぎない。 酒呑童子伝説の残る大江山に彼女が向かったのだって、小説のテーマが拾えればいいな、というのが最も重要な要素だったろうし。 鬼の伝説には勝者が記述を歪めた偽善が仄見える。ヒーローである鬼を退治した者は煌びやかに飾られて人々の目を集める。だが追いこめられた鬼らも、けしてただ消えていくのではなくて、いつまでも命脈を保ち、物好きと言われかねない人種の偏愛を受けて日の当たるところに引き出されるということだってある。 現実と言い切るには想像を交えた過去の形は曖昧にすぎ、だが小説と切り捨てるにはどこか割り切れないところが残る。鬼の影のようにありえないはずの蝶は存在して、あまりにタイミングが良すぎた大雨の中に龍の気配を感じたというくらいこの作者どのなら経験していそうな気もする。 | ||||
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