一時間で一億円の大博打。映像ディレクター小峰が誘われたのは、池袋最大のカジノ売上金強奪の狂言強盗。

十津川班の刑事、北条早苗は、旅行中の能登で何者かに狙撃され負傷する。

成熟の向こうになお存在する、愚かしくも愛おしい衝動を、時にシニカルに、時にエロティックに描く、篠田節子の最新短編集。

流星観測に出かけたはずの高校生・西野優子が、深夜の学校で殺害された!美人で頭もよく、生徒たちの憧れの対象だった彼女が、なぜ、誰に殺されなければならなかったのか?優子の妹・船津遙は、姉の死に打ちひしがれるが、やがて彼女の死の謎を追い始める。

「助けてくれ、カンキンされている 警察にれんらくを」そうかかれた一枚の紙切れを見付けた美哉。

世の中には、夜になっても鍵をかけない家があるのを知ってる?――シカゴの高校に通う黒人の少女ボーは、卒業を機にこの街を出ると決めていた。

「私には希望がある」―国民の圧倒的支持を受ける総理・宮藤隼人。「政治とは、約束」―宮藤を支える若き内閣調査官・白石望。

閉鎖された映画館が、長い時を経てリニューアル・オープン。記念に映画祭が開かれ、多くの映画関係者が招かれた。

探偵稼業は女には向かない。ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、コーデリアの決意はかたかった。

モデルとして世界的な活躍を願う理果。

村が水害にあい、練習もままならない蜷谷高校・通称ニナ高の野球部。剛速球投手コーキも、日々その素質をくすぶらせていた。

頭部がない死体、胴体がない死体、右手がない死体…。遺体の一部が持ち去られる猟奇殺人事件が6件連続して発生した。

資産家一族が起こした完全犯罪に3人体制となった特命係が挑む。

放火大量殺人の実行犯を検挙した刑事隼野一成が捜査本部に帰還し、拍手で迎えられたのも束の間、犯行グループから予告状が届く。

平成二十一年（2009年）、甚夜は長い歳月を経てついに故郷の葛野へと帰って来た。 予言された鬼神降臨の年まで、あと一年。

本格推理界に挑戦する、新たな12人が集まった!彼らは独創的なトリックで、読者を迷宮へと誘いこむ。

10年前、炭鉱の閉山によって無人島となった“軍艦島”に明かりが灯った!翌朝、かつての住人たちのもとに招待状が届いた。

触れられると仮死状態に陥るという特異体質をもつ美少年・クルミ。

高校生の久太郎は、同じ1日が繰り返し訪れる「反復落とし穴」に嵌まる特異体質を持つ。

僕は人形に恋をした。その人形は今、生きて動いて僕の目の前にいるーー。

印刷会社で営業職をつとめる僕は、通勤途中のホームで、同級生の姿を目撃する。僕が恋した高校時代の姿のままで。

歴史に名を刻む、2人の少年が出会う――! 時は室町。

電車内で放火を図った女が逮捕された。

幼少の頃両親を殺された花城涼は、育ての親に暗殺者として訓練を受け、一流のアサシンとなっていた。

地位も才能もないが、やる気もなく志も低い准教授・桑潟幸一、通称クワコーを、毎月毎月、襲う怪事件。

織田信長、浅井長政らの屋敷に身分を偽って仕え、機をうかがう於蝶。

「十五年前の通り魔殺人事件の犯人を知っている。直接会って話したい」。

演劇を学ぶ五瀬真理は、二階堂裕子と名のる女から週百万のアルバイトをもちかけられた。

近所に住む8歳の少女が失踪し、ひょっとすると自分の息子が誘拐しいたずらして殺したのかもしれないという不安。

若枝ひなは、父を亡くした後義母と義妹に虐げられて使用人と同じ生活を送っていた。

ネットで話題になっていた涼子が、私の目の前に現れた。ケイから突然、新曲の依頼の電話がかかってきた。

――正暦(せいれき)1873年の春、俺は小説家と旅をした。

27年間…昏睡状態から目覚めたローズマリーは医者の言葉に呆然とした。

巫女が秘儀を行う島で、誰かが死ぬ!? 今年は、特別な年だから─── 呪殺島とは、呪詛を執り行う呪術者が「穢れ」を広めぬようにと流され暮らした島。

「なあ、どうだ、もう一度打者として復活するつもりはないか?」怪我で4年前にプロ野球界を引退した大型スラッガー・秋草隼に、プロ球団バーバリアンズから誘いが来る。

オリンピックに翻弄されつづけた二人の男の昭和裏面史。

45万部突破の“オサキ”シリーズ、“黒猫王子”シリーズで大人気の著者の、ほっこり泣ける最新作! 一度だけ、死んだ人に会えるとしたら、誰に会いますか? 惚れた男に大金を貢ぎ、仕事も家も失った宇山真琴。

「女だけの帝国」が誇る最強のハンター。その名はマリア。

1999年英国、著名な歴史ノンフィクション作家スチュワート・グラットンのもとに、第二次世界大戦中に活躍した空軍大尉J・L・ソウヤーの回顧録のコピーが持ちこまれる。

新たな任地・蘭坊へ赴任するディー判事。到着寸前に追いはぎの襲撃を受けたのは、多難な前途を予告していたのか。

何者かがミック・ストラナハンの死を望んだ。ミックは元フロリダ検察局の捜査官。

愛、裏切り、友情、報復。人間の真実を衝くサスペンス傑作。

建設会社のワンマン会長・丹波竜造が、ヨットでの航海中に遭難した。

旅行作家茶屋次郎は仰天した。千曲川沿いの温泉宿に茶屋の名を騙る男が投宿、著書に署名をして配ったという。

元警察官・大道寺圭は、一冊の本を書いた。

OLの麻矢子とめぐみは京都を観光している最中、清水寺近くの産寧坂で殺人事件に遭遇した。

亜細亜プロレスの深見甚次郎は小柄で地味な中堅レスラー。

人気爆発で有頂天の若手評論家・榛名洋一郎の美人妻にAV出演の過去?ビデオ映像という「動かぬ証拠」ならぬ「動く証拠」を突きつけられ、絶体絶命。

85年、御巣鷹山の日航機事故で運命を翻弄された地元新聞記者たちの悲喜こもごも。上司と部下、親子など人間関係を鋭く描く。

そこにあるのは胸躍る冒険物語、それとも恐怖に彩られた悪夢か。

病院長の孫娘が誘拐された。犯人からは、人質の黒髪と、前代未聞の要求が突きつけられる。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。

新聞記者のぼく、マローンは取材で風変わりな動物学者のチャレンジャー教授と知りあった。

条川署の警官・新田真人は、オレオレ詐欺の金を受けとりに来た若者を現行犯逮捕した。

高級リゾート、アスペン。でもゴルディは優雅な生活とは縁がない。

1914年、大西洋で豪華客船が爆発。

21世紀半ば、各国コロニーが勢力争いを繰り広げる火星で、五感を制御されたサイボーグ兵士のジロウは熾烈な戦闘に従事していた。

唐木市兵衛と暮らした幼き兄妹小弥太と織江の親戚にあたる金木脩が酔漢に襲われ重傷を負った。

ポール・アンダースンの偽名を与えられた外務省職員は、英領ジブラルタルのホテルの一室で苛立ちを露わにしていた。

戦争とウイルス汚染から逃れた人々によって200年前に築かれた、女性だけの地下都市。

どうやら夫は仕事ができないらしい。―あなたの家にもきっとある、ささやかだければ悩ましい問題。

“封印”された奇書。圧巻の暗黒ミステリ。

「恋はいつか終わります―」千代田百瀬は、その身をもって自らの言葉の意味を知る。

古神家の令嬢八千代に舞い込んだ【我、近く汝のもとに赴きて結婚せん】という奇妙な手紙と佝僂の写真は陰惨な殺人事件の発端であった。

六代目総兵衛の活躍した元禄・宝永年間から九十余年。享和二年(1802)、九代目総兵衛勝典は、労咳で瀕死の床にあった。

新潟県親不知で、河田光雄が特急「白鳥」に飛び込み、死亡。さらに、東京で彼の上司・横山修司係長の死体が発見された。

赤かぶ検事の娘、柊葉子弁護士が京都で誘拐され、葉子に離婚相談を依頼した女性も鞍馬山中で殺されていた。

ジョウントと呼ばれるテレポーテイションにより、世界は大きく変貌した。

鳥取の砂丘でテレビCM撮影中の舞妓に毒が盛られ、祗園花見小路では同輩が殺された。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。

小学生のぼくは、ねこの首輪に挟んだ手紙で「タカキ」と文通をする。

一般職OL兼名探偵・陶子さんの周りで起こる、不思議な“事件”の数々。月曜から日曜まで、丸の内の一週間は謎だらけ。

失業中のわたしこと若竹七海が旅先で知り合った一ノ瀬妙子。

富豪の一人娘が、別荘で不審な事故死を遂げる。

政治家の息子が飼う魚の世話で日給五万円、ただし飼い主の少年が現れると誰かが死ぬと噂あり。

“霊障相談所”を開業する勘解由小路春海の許を、“鬼”と化した兄を探してほしいという少年が訪れる。

両親の留守をいいことに、トラベルライター・瓜生慎の息子・竜は、ガールフレンドのうずらとデートを楽しんでいた。

ボストン・コモン近く。セーラは納骨堂の開扉に立ち会っていた。

セーヌの川底からお化け潜水夫に水死体が運び去られた。

全寮制私立校ブレッドガー・チェンバーズは、良家の子女だけが入学を許されるイギリスの名門校だ。

「ガリレオ」シリーズ、ジュニア版の最新刊! 第三弾は、湯川学が「人の心」の謎に迫る。

弁護士クリスにテレビ・インタビュアーのメアリから電話が入った。

屋敷の一室で女主人の遺体が発見された。心臓を貫いた弾丸、傍らには被害者の指紋がついたリボルバー。

忘却を恐れず、探偵小説の手法を「推理」にしぼった黄金時代の傑作。

一九〇〇年、十一年ぶりの万博に沸き返るパリ。

ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池の中央に外出用の服を着け、うつぶせに横たわっていた女の死体は、あるべき場所に首がなかった。

黒船あらわる時代。長崎の出島で、高価なギヤマンの壺(つぼ)が蔵から消えた。

全身が粟立つ、恐怖世界の万華鏡! あっしの洋行の土産話ですか。何なら御勘弁願いたいもんで。

人間魚雷「回天」。発射と同時に死を約束される極秘作戦が、第二次世界大戦の終戦前に展開されていた。

彼の名は黒川鈴木。姓名どちらも姓に見えるという点で、まあ珍名の部類に入る。

犯行計画を立てただけなのに……どこからともなく名探偵がやってきた?完全犯罪をもくろむ殺人者は、誰にも見破られぬように犯罪計画を立てた……はずだった。

理不尽な世界に幾度も抗った十月五日は過ぎ、わたしと未散が望んだ日々がようやく訪れた。

新婚旅行先で妻が暴力団にレイプされた。どうにも助けることができなかった夫に妻は卑怯者の印として白い羽根をつきつける。