(短編集)

図書室の怪



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初公開日(参考)2020年10月
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図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)

2020年10月30日 図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)

中世史学者のジャックは大学時代の友人から、久々に連絡を受けた。屋敷の図書室の蔵書目録の改訂を任せたいというのだ。稀覯本に目がないジャックは喜んで引き受けるが、屋敷に到着した彼を迎えたのは、やつれはてた友人だった。そこで見せられた友人の亡き妻の手記には、騎士の幽霊を見た体験が書かれていた…。表題作を始め四編を収録。クラシックな香り高い英国怪奇幻想譚。(「BOOK」データベースより)




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図書室の怪の総合評価:7.73/10点レビュー 11件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

読書家にお勧めの本です

図書室と聞いただけで胸が躍りませんか?
内容はもちろんミステリーなのですが、こういう題名の本を読むってちょっとワクワクします。
「怪」とついているだけあっておどろおどろしいところもありますが、私は十分楽しめました。
二作目を捜しているのですが、見当たらないのが残念です。


ももか
3UKDKR1P
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.10:
(1pt)

混ぜてはいけない

作者はポーの研究者でフィクションは初めて書いたそうです。(素人?)
研究してるうちに自分でも書けそうだと思ったのでしょう。
ポーはミステリーと怪奇小説を書きますが、両者を混合することはありません。
密室殺人のトリックが黒猫の呪いだったり、人間とは思えない犯人が悪霊の仕業だったら、ミステリーにも怪奇小説にもなりません。
暗号トリックというよりクロスワードパズルです。
他の短編も残念。
図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)より
4488544053
No.9:
(4pt)

新しい古典的怪異譚集

ゴシック・ホラーを思わせる現代怪談集。
著者のマイケル・ドズワース・クックはミステリー小説や怪奇小説の研究者でもあるだけに、その構成は実によく精査され、物語展開も巧妙である。
本書に収められているのは、下記の4作である。

「図書室の怪」
表題作でもある長編。
チューダー朝の邸宅の一角にある図書室を舞台に繰り広げられる怪異談で、重厚な建物の描写が雰囲気を一層盛り上げてくれる上に、労働者階級出身の主人公と貴族階級出身の友人が登場する設定もまたイギリス社会をよく反映している。
騎士の幽霊が登場する所が如何にもゴシック・ホラー的ではあるが、謎解きを中心に一つずつ解明していく流れは寧ろミステリー色が強いので、スリルのある作品である。

「六月二十四日」
愛する妻が自らの命を絶った悲しき男性を主人公とした短編。
悲哀に暮れる中、亡き妻からのプレゼントがデスクの中にあるのを見つける所から物語が始まるが、詩集、鉄道をモチーフに展開し、最後に意外な顛末が控えているのが面白い。
特に、妻が男性に贈る詩集を見つけた経緯が秀逸。

「グリーンマン」
グリーンマンと言えば、中世ヨーロッパの教会装飾でお馴染みの”怪物”だが、本作品では、無計画な旅人がふとした拍子に入り込んだゴシック教会、丘、そして廃墟を巡るうちに神秘の世界に惹き込まれて行く。
ミステリー色はなく、より神秘的、且つ精神性の強い作品である。

「ゴルゴダの丘」
「図書室の怪」と同様、古いマナー・ハウスを舞台にした作品。
今では他人の手に渡ってしまった先祖の屋敷を手に入れる為に努力を続けた主人公が遂に念願を叶えた時から悲劇が始まる。
呪いは末代まで続くという典型的な怪談で、短編ながらも迫力があった。

以上、イギリスの古い邸宅や廃墟等を舞台とした物語は若干古めかしいかもしれないが、そんな古典的な雰囲気こそが本書の魅力でもあると思う。
図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)より
4488544053
No.8:
(4pt)

いかにもなできばえ

Michael Dodsworth Cookの『The Librarians & other strange stories』(2017年)の翻訳。
 著者は、ミステリや怪奇小説の研究者。その成果を活かして、怪奇小説黄金期の作品っぽく仕上げたのが本書となる。
 「図書室の怪」「六月二十四日」「グリーンマン」「ゴルゴタの丘」の4話が収められている。
 「図書室の怪」は中篇。封印されていた図書室、謎めいた絵を残して死んだ女性、旧家の強欲な主人など、いかにもそれっぽい道具立てが楽しい。怖いというのではないが、雰囲気を味わえる一編だ。
 「六月二十四日」「グリーンマン」も、よく計算された構成。
 「ゴルゴタの丘」は正統な怖さ。
 英国怪奇小説好きなら、読む価値があるだろう。
図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)より
4488544053
No.7:
(4pt)

表題作より短編に光るものが

代々続く貴族の私邸にある図書室での怪事件ということで、石造りの建物に染み込んだ冷気のある闇の雰囲気を存分に堪能できました。多少は書物に関する蘊蓄もご披露いただけるのかなと思っていたのですが、そちら方面はほとんどありませんでした。
岡本綺堂の怪談を愛する私は、長編の怪談というのはどうしても冗長で先が読めてしまうので、表題作よりも『グリーンマン』『ゴルゴダの丘』の2短編がまとまりもよく気に入っています。
図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)より
4488544053
No.6:
(4pt)

《…あなたの神、主であるわたしは妬む神、父親の咎を子に報い、三代、四代にもわたって…》怖い❗

図書室の怪/ミステリー色が強く整合性があるが故に怖さの味わいを若干阻害している。また隠し部屋の探索を理解するにはもともとの言語でなければパズルが意味を成さないのは翻訳モノの弱点だろう。貴族(現代の政治家もそうだが)たちの自らを特権階級とする思い上がりが人にレッテルを貼る。そのような人物との友情が不自然で物語の伏線として浮き上がって見えてくるのは致し方ないところだが、かと云って物語の出来を減じる訳ではなく最後の八つ墓村を思わせるオチまで良く出来ている。六月二十四日/不条理な道行き。グリーンマン/マッケン的な…。ゴルゴダの丘/文中にある聖書に曰く《…あなたの神、主であるわたしは妬む神、父親の咎を子に報い、三代、四代にもわたって…》怖い❗
図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:図書室の怪 (四編の奇怪な物語) (創元推理文庫)より
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