ヴァルモンの功績
※タグの編集はログイン後行えます
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点0.00pt |
ヴァルモンの功績の総合評価:
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
現在レビューがありません
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本当は、この妙に時代がかった翻訳文を見て、オヤッ? と思わなきゃいけないんでしょうね。 でも流麗な文体と真面目な語り口調と、雰囲気のあるイラストに、最初は正当本格推理物かと思ってしまいました。 そう思わせておいて、最後に驚かせる、て言うか、ずっこけさせるって手だったんですね。いや、やられました。 で、結局、物語自体が面白かったか、という点では…う~ん…ヴァルモン氏の冒険譚は、どれもイマイチでしたね。最後のオマケのホームズ物風の二篇は、まあ良かったです。この二篇がなかったら、星一つ減ってるところです。 とはいえ、ユーモアにしても、かなり冗談きつい作品です。熱烈なシャーロキアンさんは読まない方がいいかも知れませんね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ロバート・バーの短編集『ヴァルモンの功績』(原書1906年)全訳に、ホームズ・パロディ2編を加えた日本オリジナル短編集。既訳本として『ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利』(国書刊行会)があり、ホームズ・パロディも既訳があるので、今回は本邦初訳短編はない。 本書の訳の特徴は、国語辞典にもない難解な語があちこちに織り込まれていること、夏目漱石を意識した遊び心の文体であること等である。企画から刊行まで15年かかったようである。 解説にも訳者あとがきにもネタバレがほとんどない。それで、レビューも最小限とする。 私的感想 〇パターンに慣れるのに時間がかかり、前半は停滞気味。「チゼルリッグ卿の遺産」以後は加速がついて、快調に読めた。 〇以下各短編を簡単なコメント(ネタバレなし)を付し、完成度5点、お洒落度5点、個人的好み5点の計15点で評価する。失礼御容赦。遊び心と御理解願いたい。 ☆〈ダイヤの頸飾り〉事件・・これはあまり面白くなかった。完成度4点、お洒落度4点、好み3点。計11点。 ☆爆弾の運命・・無政府主義者のテロという特異なテーマ。内容もやや複雑。完成度4点、お洒落度4点、好み4点。計12点。 ☆手掛かりは銀の匙・・オチは面白いが、小さくまとまった話。完成度4点、お洒落度3点、好み3点。計10点 ☆チゼルリッグ卿の遺産・・遺産の隠し場所の謎解き。完成度5点、お洒落度4点、好み4点。計13点。 ☆放心家組合・・歴史的名作。文句なし15点。 ☆内反足の幽霊・・魅力的女性登場。古城の冒険も楽しい。完成度4点、お洒落度5点、好み5点。計14点。 ☆ワイオミング・エドの釈放・・アメリカまで出張する。ラストのオチを楽しめなかった。完成度4点。お洒落度4点、好み3点。計11点。 ☆レディ・アリシアのエメラルド・・魅力的レディ登場。お洒落度最高の話。完成度5点。お洒落度5点。好み5点。計15点。 ☆シャーロー・コームズの冒険・・推理もオチもよかった。完成度4点、お洒落度4点、好み4点。計12点。 ☆第二の分け前・・評価不能。 私的結論 〇私的ベスト3は、第一位「放心家組合」、第一位「レディ・アリシアのエメラルド」、第三位「内反足の幽霊」、次点「チゼルリッグ卿の遺産」となった。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 2件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|