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ヴァルモンの功績



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【この小説が収録されている参考書籍】
ヴァルモンの功績 (創元推理文庫)

ヴァルモンの功績の評価: 4.00/5点 レビュー 2件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

ユーモア…だったのか!

本当は、この妙に時代がかった翻訳文を見て、オヤッ? と思わなきゃいけないんでしょうね。
でも流麗な文体と真面目な語り口調と、雰囲気のあるイラストに、最初は正当本格推理物かと思ってしまいました。
そう思わせておいて、最後に驚かせる、て言うか、ずっこけさせるって手だったんですね。いや、やられました。
で、結局、物語自体が面白かったか、という点では…う~ん…ヴァルモン氏の冒険譚は、どれもイマイチでしたね。最後のオマケのホームズ物風の二篇は、まあ良かったです。この二篇がなかったら、星一つ減ってるところです。
とはいえ、ユーモアにしても、かなり冗談きつい作品です。熱烈なシャーロキアンさんは読まない方がいいかも知れませんね。
ヴァルモンの功績 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヴァルモンの功績 (創元推理文庫)より
4488155057
No.1:
(5pt)

ヴァルモン譚短編集の新訳文庫本。遊び心と難語。

ロバート・バーの短編集『ヴァルモンの功績』(原書1906年)全訳に、ホームズ・パロディ2編を加えた日本オリジナル短編集。既訳本として『ウジェーヌ・ヴァルモンの勝利』(国書刊行会)があり、ホームズ・パロディも既訳があるので、今回は本邦初訳短編はない。
本書の訳の特徴は、国語辞典にもない難解な語があちこちに織り込まれていること、夏目漱石を意識した遊び心の文体であること等である。企画から刊行まで15年かかったようである。
解説にも訳者あとがきにもネタバレがほとんどない。それで、レビューも最小限とする。
私的感想
〇パターンに慣れるのに時間がかかり、前半は停滞気味。「チゼルリッグ卿の遺産」以後は加速がついて、快調に読めた。
〇以下各短編を簡単なコメント(ネタバレなし)を付し、完成度5点、お洒落度5点、個人的好み5点の計15点で評価する。失礼御容赦。遊び心と御理解願いたい。
☆〈ダイヤの頸飾り〉事件・・これはあまり面白くなかった。完成度4点、お洒落度4点、好み3点。計11点。
☆爆弾の運命・・無政府主義者のテロという特異なテーマ。内容もやや複雑。完成度4点、お洒落度4点、好み4点。計12点。
☆手掛かりは銀の匙・・オチは面白いが、小さくまとまった話。完成度4点、お洒落度3点、好み3点。計10点
☆チゼルリッグ卿の遺産・・遺産の隠し場所の謎解き。完成度5点、お洒落度4点、好み4点。計13点。
☆放心家組合・・歴史的名作。文句なし15点。
☆内反足の幽霊・・魅力的女性登場。古城の冒険も楽しい。完成度4点、お洒落度5点、好み5点。計14点。
☆ワイオミング・エドの釈放・・アメリカまで出張する。ラストのオチを楽しめなかった。完成度4点。お洒落度4点、好み3点。計11点。
☆レディ・アリシアのエメラルド・・魅力的レディ登場。お洒落度最高の話。完成度5点。お洒落度5点。好み5点。計15点。
☆シャーロー・コームズの冒険・・推理もオチもよかった。完成度4点、お洒落度4点、好み4点。計12点。
☆第二の分け前・・評価不能。
私的結論
〇私的ベスト3は、第一位「放心家組合」、第一位「レディ・アリシアのエメラルド」、第三位「内反足の幽霊」、次点「チゼルリッグ卿の遺産」となった。
ヴァルモンの功績 (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:ヴァルモンの功績 (創元推理文庫)より
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